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公開日:2019.12.18  更新日:2019.12.18

後遺障害とは|等級一覧と該当する症状・認定方法を解説

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士
監修記事

後遺障害(こういしょうがい)とは、交通事故との因果関係を医学的に証明できる肉体的な障害(ケガ)を指します。

 

後遺障害は、労働力の低下・喪失が伴い自動車損害賠償保障法施行令で規定された等級に認定されたもののみです。機能障害や神経症状があるものの、等級に認定されないものは「後遺症」と呼ばれます。

 

後遺障害は1~14の等級に分けられ、1級に近づくほど症状が重くなり、損害賠償も高額になります。この記事では、後遺障害の等級と症状、後遺障害の認定基準、申請の手続きから慰謝料についてまで紹介します。

 

適切な後遺障害と損害賠償を獲得したい人へ

後遺障害等級は、1級でも上がると損害賠償が数十万・数百万増額されるケースがあります

適切もしくは少し上の後遺障害等級を獲得したいのであれば、保険会社に事前認証を依頼する前に申請しましょう。

もし、保険会社に依頼し、非該当になった場合でも、弁護士に相談することで認定される可能性があります

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後遺障害|等級一覧と該当する症状

後遺障害の等級とそれに該当する症状をご紹介します。

 

クリック(タップ)で等級に飛べます

第1級

第2級

第3級

第4級

第5級

第6級

第7級

第8級

第9級

第10級

第11級

第12級

第13級

第14級

 

 

一覧を見ても、自分の症状に該当するものがない場合でも、弁護士への相談で適切な等級を獲得できる可能性があります。ここにないからとあきらめず、一度ご相談ください。

 

後遺障害等級第1級に該当する症状

第1等級に該当する症状

1号

両眼が失明したもの

2号

咀嚼及び言語の機能を廃したもの

3号

両上肢をひじ関節以上で失ったもの

4号

両上肢の用を全廃したもの

5号

両下肢をひざ関節以上で失ったもの

6号

両下肢の用を全廃したもの

 

事故が原因で常に介護が必要な後遺症が残った場合、後遺障害第1級に認定されます。また、以下の発音ができない場合、「言語機能を廃した」とされ、1級に認定されやすくなります。

 

口唇音:ま行、ぱ行、ば行、わ行、ふ
歯舌音:な行、た行、だ行、ら行、さ行、しゅ、ざ行、じゅ
口蓋音:か行、が行、や行、ひ、にゅ、ぎゅ、ん
咽頭音:は行

 

慰謝料を確認する

 

【詳細記事】後遺障害等級1級に認定される症状と獲得出来る慰謝料まとめ

 

後遺障害等級第2級に該当する症状

第2等級に該当する症状

1号

一眼が失明し、他眼の視力が〇・〇二以下になったもの

2号

両眼の視力が〇・〇二以下になったもの

3号

両上肢を手関節以上で失ったもの

4号

両下肢を足関節以上で失ったもの

 

1~4以外にも、脳へのダメージによる性格変化や意識障害、重度の記銘力の欠如・低下など感情や記憶などに関する障害も含まれます。また、1級との分岐点は、「常に介護が必要」か「食事や排便など生理現象のサポートに介護が必要」のどちらに該当するかです。

 

生理現象のサポートに介護が必要な場合、2級に認定されます。

 

慰謝料を確認する

【詳細記事】後遺障害等級第2級の症状と認定を受けられる後遺症の具体例

 

後遺障害等級第3級に該当する症状

第3等級に該当する症状

1号

一眼が失明し、他眼の視力が〇・〇六以下になったもの

2号

咀嚼又は言語の機能を廃したもの

3号

神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの

4号

胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの

5号

両手の手指の全部を失ったもの

交通事故により労働が不可能になったものの介護を要さず日常を送れる場合、3級に該当します。

 

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【詳細記事】後遺障害等級第3級の症状と認定を受けられる後遺症の具体例​

 

後遺障害等級第4級に該当する症

第4等級に該当する症状

1号

両眼の視力が〇・〇六以下になったもの

2号

咀嚼及び言語の機能に著しい障害を残すもの

3号

両耳の聴力を全く失ったもの

4号

一上肢をひじ関節以上で失ったもの

5号

一下肢をひざ関節以上で失ったもの

6号

両手の手指の全部の用を廃したもの

7号

両足をリスフラン関節(足の甲)以上で失ったもの

 

4級の言語機能に著しい障害を残すものは以下の言葉のうち、2種類の発音ができない症状を指します。

口唇音:ま行、ぱ行、ば行、わ行、ふ
歯舌音:な行、た行、だ行、ら行、さ行、しゅ、ざ行、じゅ
口蓋音:か行、が行、や行、ひ、にゅ、ぎゅ、ん
咽頭音:は行

 

慰謝料を確認する

【詳細記事】後遺障害4級に認定される症状と適切な等級を獲得する方法

 

後遺障害等級第5級に該当する症状

第5等級に該当する症状

1号

一眼が失明し、他眼の視力が〇・一以下になったもの

2号

神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの

3号

胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの

4号

一上肢を手関節以上で失ったもの

5号

一下肢を足関節以上で失ったもの

6号

一上肢の用を全廃したもの

7号

一下肢の用を全廃したもの

8号

両足の足指の全部を失ったもの

 

5級の症状である、「簡易な労務以外の労務に服することができない」の基準ですが、何が複雑なのかについては明確に決まっていません。そのため、後遺症診断書を作成する医師の判断により差が出ます。

 

適切な診断書を作成してもらうためにも、担当医とよく話し合いましょう。できるだけ自覚症状を具体的に伝えるとともに、診断内容の作成を医師に一任させないようにするのが重要です。

 

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【詳細記事】後遺障害等級5級を獲得できる症状と慰謝料を増額させる方法

 

後遺障害等級第6級に該当する症状

第6等級に該当する症状

1号

両眼の視力が〇・一以下になったもの

2号

咀嚼又は言語の機能に著しい障害を残すもの

3号

両耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になったもの

4号

一耳の聴力を全く失い、他耳の聴力が四十センチメートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの

5号

脊柱に著しい変形又は運動障害を残すもの

6号

一上肢の三大関節中の二関節の用を廃したもの

7号

一下肢の三大関節中の二関節の用を廃したもの

8号

一手の五の手指又はおや指を含み四の手指を失ったもの

 

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【詳細記事】後遺障害等級6級に認定される症状と獲得できる慰謝料

 

後遺障害等級第7級に該当する症状

第7等級に該当する症状

1号

一眼が失明し、他眼の視力が〇・六以下になったもの

2号

両耳の聴力が四十センチメートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの

3号

一耳の聴力を全く失い、他耳の聴力が一メートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの

4号

神経系統の機能又は精神に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの

5号

胸腹部臓器の機能に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの

6号

一手のおや指を含み三の手指を失つたもの又はおや指以外の四の手指を失ったもの

7号

一手の五の手指又はおや指を含み四の手指の用を廃したもの

8号

一足をリスフラン関節以上で失ったもの

9号

一上肢に偽関節を残し、著しい運動障害を残すもの

10号

一下肢に偽関節を残し、著しい運動障害を残すもの

11号

両足の足指の全部の用を廃したもの

12号

外貌に著しい醜状を残すもの

13号

両側の睾丸を失つたもの

 

4号の「軽易な労務以外の労務に服することができない」とは、健常者と同じ程度の仕事ができるものの、後遺障害によって一人きりで仕事を行うのは難しい状況です。ただし、どの程度であれば「一人きりで仕事を行うのが難しい状況」なのかについては明確にされておりません。

 

また12号の「外貌に著しい醜状を残す」とは、以下のような症状を指します。

 

・頭に手の平以上のサイズの傷跡や頭蓋骨の欠損が残ったもの
・顔に鶏の卵サイズ以上の傷跡、10円玉サイズ以上の窪みが残ったもの
・首に手の平サイズ以上の傷跡が残ったもの
・耳の軟骨部分が2分の1以上欠けたもの
・鼻の軟骨部の全部または大部分が欠損したもの など

 

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【詳細記事】後遺障害等級7級の慰謝料と認定される症状まとめ

 

後遺障害等級第8級に該当する症状

第8等級に該当する症状

1号

一眼が失明し、又は一眼の視力が〇・〇二以下になったもの

2号

脊柱に運動障害を残すもの

3号

一手のおや指を含み二の手指を失つたもの又はおや指以外の三の手指を失ったもの

4号

一手のおや指を含み三の手指の用を廃したもの又はおや指以外の四の手指の用を廃したもの

5号

一下肢を五センチメートル以上短縮したもの

6号

一上肢の三大関節中の一関節の用を廃したもの

7号

一下肢の三大関節中の一関節の用を廃したもの

8号

一上肢に偽関節を残すもの

9号

一下肢に偽関節を残すもの

10号

一足の足指の全部を失ったもの

 

両目に半盲症が残ったり、軽度の学習障害が発生したりした場合、8級に該当する可能性があります。

 

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【詳細記事】後遺障害等級8級に認定される症状|慰謝料増額の方法まとめ

 

後遺障害等級第9級に該当する症状

第9等級に該当する症状

1号

両眼の視力が〇・六以下になったもの

2号

一眼の視力が〇・〇六以下になったもの

3号

両眼に半盲症、視野狭窄又は視野変状を残すもの

4号

両眼のまぶたに著しい欠損を残すもの

5号

鼻を欠損し、その機能に著しい障害を残すもの

6号

咀嚼及び言語の機能に障害を残すもの

7号

両耳の聴力が一メートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの

8号

一耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になり、他耳の聴力が一メートル以上の距離では普通の話声を解することが困難である程度になったもの

9号

一耳の聴力を全く失ったもの

10号

神経系統の機能又は精神に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの

11号

胸腹部臓器の機能に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの

12号

一手のおや指又はおや指以外の二の手指を失ったもの

13号

一手のおや指を含み二の手指の用を廃したもの又はおや指以外の三の手指の用を廃したもの

14号

一足の第一の足指を含み二以上の足指を失ったもの

15号

一足の足指の全部の用を廃したもの

16号

外貌に相当程度の醜状を残すもの

17号

生殖器に著しい障害を残すもの

 

「服することができる労務が相当な程度に制限される」障害とは、以下のようなものを指します。

 

・軽度の高次脳機能障害

・脳の損傷による、歩行障害や文字が書けない、など

・事故が原因で発症した「うつ病」

・肺機能の低下

・ペースメーカーを要するほどの心臓機能の低下

・消化器系の機能低下による一定の食事制限や食後のめまい

・立ち仕事を制限される程度のヘルニア

・泌尿器系に重い障害が残った

 

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【詳細記事】後遺障害等級9級の症状と慰謝料の相場・増額方法まとめ​

 

後遺障害等級第10級に該当する症状

第10等級に該当する症状

1号

一眼の視力が〇・一以下になったもの

2号

正面を見た場合に複視の症状を残すもの

3号

咀嚼又は言語の機能に障害を残すもの

4号

十四歯以上に対し歯科補綴を加えたもの

5号

両耳の聴力が一メートル以上の距離では普通の話声を解することが困難である程度になったもの

6号

一耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になったもの

7号

一手のおや指又はおや指以外の二の手指の用を廃したもの

8号

一下肢を三センチメートル以上短縮したもの

9号

一足の第一の足指又は他の四の足指を失ったもの

10号

一上肢の三大関節中の一関節の機能に著しい障害を残すもの

11号

一下肢の三大関節中の一関節の機能に著しい障害を残すもの

 

3号の「言語の機能に障害を残すもの」とは、以下の言葉うち1種類が発音できなくなった場合です。

口唇音:ま行、ぱ行、ば行、わ行、ふ
歯舌音:な行、た行、だ行、ら行、さ行、しゅ、ざ行、じゅ
口蓋音:か行、が行、や行、ひ、にゅ、ぎゅ、ん
咽頭音:は行

 

また「咀嚼」に関して具体的な基準はありませんが、柔らかいモノは食べられるが、せんべいなど“歯ごたえがある食材”は食べられない程度のものとされています。

 

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【詳細記事】後遺障害等級10級となる症状と慰謝料の相場

 

後遺障害等級第11級に該当する症状

第11等級に該当する症状

1号

両眼の眼球に著しい調節機能障害又は運動障害を残すもの

2号

両眼のまぶたに著しい運動障害を残すもの

3号

一眼のまぶたに著しい欠損を残すもの

4号

十歯以上に対し歯科補綴を加えたもの

5号

両耳の聴力が一メートル以上の距離では小声を解することができない程度になったもの

6号

一耳の聴力が四十センチメートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの

7号

脊柱に変形を残すもの

8号

一手のひとさし指、なか指又はくすり指を失つたもの

9号

一足の第一の足指を含み二以上の足指の用を廃したもの

10号

胸腹部臓器の機能に障害を残し、労務の遂行に相当な程度の支障があるもの

11級の労働能力喪失率は20%とされており、健常者と比較して約8割程度の労働力しか有していないことになります。そのため10号では、内臓障害がどの程度仕事に影響を及ぼすかによって等級が上下します。

 

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【詳細記事】後遺障害等級11級の症状と正当な等級を獲得する手順

 

後遺障害等級第12級に該当する症状

第12等級に該当する症状

1号

一眼の眼球に著しい調節機能障害又は運動障害を残すもの

2号

一眼のまぶたに著しい運動障害を残すもの

3号

七歯以上に対し歯科補綴を加えたもの

4号

一耳の耳殻の大部分を欠損したもの

5号

鎖骨、胸骨、ろく骨、けんこう骨又は骨盤骨に著しい変形を残すもの

6号

一上肢の三大関節中の一関節の機能に障害を残すもの

7号

一下肢の三大関節中の一関節の機能に障害を残すもの

8号

長管骨に変形を残すもの

9号

一手のこ指を失つたもの

10号

一手のひとさし指、なか指又はくすり指の用を廃したもの

11号

一足の第二の足指を失つたもの、第二の足指を含み二の足指を失つたもの又は第三の足指以下の三の足指を失つたもの

12号

一足の第一の足指又は他の四の足指の用を廃したもの

13号

局部に頑固な神経症状を残すもの

14号

外貌に醜状を残すもの

 

12級の13号は、「むち打ち」などが該当しますが、認定してもらうには神経学的検査結果や画像所見などの他覚的所見により、医学的に証明できなければなりません。画像などで証明できないむち打ち症状については、14級に該当する可能性があります。

 

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【詳細記事】後遺障害等級12級の適切な慰謝料を獲得する7つの知識

 

後遺障害等級第13級に該当する症状

第13等級に該当する症状

1号

一眼の視力が〇・六以下になったもの

2号

正面以外を見た場合に複視の症状を残すもの

3号

一眼に半盲症、視野狭窄又は視野変状を残すもの

4号

両眼のまぶたの一部に欠損を残し又はまつげはげを残すもの

5号

五歯以上に対し歯科補綴を加えたもの

6号

一手のこ指の用を廃したもの

7号

一手のおや指の指骨の一部を失ったもの

8号

一下肢を一センチメートル以上短縮したもの

9号

一足の第三の足指以下の一又は二の足指を失ったもの

10号

一足の第二の足指の用を廃したもの、第二の足指を含み二の足指の用を廃したもの又は第三の足指以下の三の足指の用を廃したもの

11号

胸腹部臓器の機能に障害を残すもの

 

11号の「胸腹部臓器の機能に障害を残すもの」には、以下のようなものが該当します。

 

  • 胃を切除した
  • 胆嚢、脾臓、腎臓を失った
  • 睾丸や卵巣の片方が失われた など

 

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【詳細記事】後遺障害等級13級となる症状と獲得できる慰謝料の相場

 

後遺障害等級第14級に該当する症状

第14等級に該当する症状

1号

一眼のまぶたの一部に欠損を残し又はまつげはげを残すもの

2号

三歯以上に対し歯科補綴を加えたもの

3号

一耳の聴力が一メートル以上の距離では小声を解することができない程度になったもの

4号

上肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの

5号

下肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの

6号

一手のおや指以外の手指の指骨の一部を失つたもの

7号

一手のおや指以外の手指の遠位指節間関節を屈伸することができなくなったもの

8号

一足の第三の足指以下の一又は二の足指の用を廃したもの

9号

局部に神経症状を残すもの

 

9号の「局部に神経症状を残すもの」には、「むち打ち」と「軽微な高次脳機能障害」が挙げられます。むち打ちは3ヶ月程度で完治するといわれていますが、半年近く痛みが治まらないようであれば、後遺障害の認定申請を検討しましょう。

 

高次機能障害には、以下のような症状があります。しかし、軽微な症状だと自覚症状がないケースがほとんどです。事故後にミスが増えたり、周囲が違和感を覚えるようであれば一度病院で診てもらいましょう。

 

高次脳機能障害の代表的な症状

  • 記憶障害:覚える・思い出すことが難しくなる障害
  • 注意障害:注意力が散漫になり集中力が低下する障害
  • 社会的行動障害:感情のコントロールが難しくなる障害
  • 遂行機能障害:物事の計画が立てづらくなる障害
  • 失語症・失行症:言葉や日常動作に支障が出る障害
  • 病識欠如:自身の体に対する変化に気が付きづらくなる障害
  • 失認省:1つの感覚を通じて対象物を認知しづらくなる障害

 

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【詳細記事】後遺障害14級の慰謝料相場と慰謝料獲得の手順​

 

後遺障害等級の決め方

事故の後遺障害は1つだけとは限りません。3本以上歯が折れ、瞼が欠損してしまい、視力も0.2以下に低下してしまうなど、複数の後遺障害等級に該当する可能性があります。また、事故のせいで持病が悪化したり、どの等級にも当てはまらない後遺障害が生じてしまったりするケースもあるでしょう。

 

それぞれの状況で決め方が異なりますので紹介します。

 

後遺症が複数ある場合の等級について|併合

複数の後遺障害が残った場合は、等級を足すのではなく、重い方の等級を引き上げるのが基本形となります。後遺障害の引き上げ(併合)の認定ルールは以下のとおりです。

 

併合の認定ルール

ルール1

第5級以上に該当する後遺障害が2つ以上ある場合、最も重い等級を3つあげる

ルール2

第8級以上に該当する後遺障害が2つ以上ある場合、最も重い等級を2つあげる

ルール3

第13級以上に該当する後遺障害が2つ以上ある場合、最も重い等級を1つあげる

ルール4

第14級の後遺障害が2つ以上ある場合は、いくつあっても第14級

 

交通事故により持病が悪化してしまった場合|加重

これは交通事故により、持病や前の事故で後遺障害のある人が、不幸にも同一部位や同系列の部位を痛めつけてしまい、より重い障害を残すことになった場合の決め方です。このような場合、新たに該当する後遺障害等級の損害賠償からもともとの障害の損害賠償を差し引いた金額が支払われます。

 

どの等級にも当てはまらない後遺障害が生じた場合|準用

どの等級にも当てはまらない後遺障害が生じた場合、症状から決めます。自覚症状をよく話し診断書を作成してもらい弁護士に相談の上、後遺障害等級の申請を行いましょう。

 

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後遺障害の認定方法や認定基準

申請する後遺障害等級が決まったら、申請を行いますが、認定方法や基準について知っておきましょう。

 

後遺障害の認定方法は原則として『書面審査』のみ

損害保険料率算出機構が定める等級認定の原則に『書面主義』というものがあります。これは一定の場合を除き、提出した書面の審査しかしないというものです。したがって、当事者にとっては当たり前のことでも、提出した書面にその記載がなければ原則として審査の対象になりません。

膨大な請求に、公平かつ迅速に対応するためです。

 

後遺障害認定の基準は事故との『因果関係』と『立証資料』が必要

後遺障害の認定を受けるための基準としては、『どの特級要件に当てはまっているか』『事故との間に因果関係があるか』などを書面から判断していきますので、後遺障害診断書の書面に等級の基準や要件に沿わない症状があれば、後遺障害の認定はされないと思っておいた方が良いでしょう。

 

ポイントとしては・・・

・必要な事実が不足なく書かれているか

・それを証明する資料があるか

 

この2つが、後遺障害認定を受ける上で重要になります。

 

後遺障害認定を申請する手続きの流れ

まずは簡単に全体の流れを掲載しておきます。

 

  1. :医師に後遺障害診断書を用意してもらう
  2. :後遺症申請手続きを行う
  3. :納得がいかない場合は、保険会社に対して異議申し立て

 

等級認定までの流れをみると、調査の対象は後遺障害診断書のみに見えますが、実際の後遺障害診断書の記載内容は調査対象の一部分でしかありません。

 

1:医師に後遺障害診断書を用意してもらう

特別決まった依頼の形式があるわけではありませんが、用意してほしい時期(症状固定)になったら診察の時にでも「そろそろ後遺障害の申請をしたいので、後遺障害診断書を書いください」と相談してみましょう。

 

医師に対応してもらう際もいくつか方法があり、

  • 診察の際などに直接用紙を持っていく
  • 受付に渡しておく
  • まだ様子を見てから決める など

医師によって対応は違がってきます。

 

後遺障害診断書は二週間程度で発行されることが多いようで、直接被害者に渡されるのが一般的ですが、保険会社に直接郵送される場合もあります。このあたりの詳しい流れは、医師に相談されるのが良いかと思います。

 

医師に頼む際のポイント

後遺障害認定は『書面』のみで判断されるため、診断書に記載する際はできるだけ詳細が書かれていることが必要になります。もし詳しくないと感じたのであれば、何をどう書いて欲しいのかをお願いしてみるとypいでしょう。

ただ、どうお願いすれば良いのかはわからないことも多いと思いますので、できれば後遺障害に詳しい弁護士に同行してもらうか、何かしらの形でアドバイスをもらっておくのをお勧めします。

 

2:後遺障害の認定手続きを行う

後遺障害の認定には「事前認定」と「被害者請求」という2通りのやり方があります。簡単にいうと、自分で後遺障害等級申請手続きを行うか、加害者の保険にお願いするかです。

 

それぞれにメリット・デメリットがありますので、見ていきましょう。

 

事前認定の方法|メリット・デメリット

事前認定の場合、細かい申請手続きは保険会社がおこないますので被害者のやることは、後遺障害診断書を医師に書いてもらって、加害者側の任意保険会社に送るだけです。

手間が省けて楽ですが、どのような内容で請求しているのかを被害者自身が確認する機会がありません。そのため、正しい内容で申請できず、後遺障害の等級が認められないケースが多々あります。

 

事前認定のメリット

事前認定のデメリット

・後遺障害診断書を医師に書いてもらうのみ

・保険会社に全部任せられるので手間がかからない

・余計な書類を用意する必要もない

  • 示談まで保険金が支払われない
  • 知らない間に手続きが進んでしまうケースが考えられる
  • 後遺障害認定されない可能性が被害者請求より高い

 

被害者請求の方法|メリット・デメリット

被害者請求は、被害者が直接自賠責保険会社へ後遺障害診断書などの書類を提出するという方法です。保険会社に頼まない以上、申請書類を自分で用意する手間などはありますが、事前認定に比べるとより詳細な情報を載せた書類を送ることができます。
 

被害者請求のメリット

被害者請求のデメリット

  • 後遺障害等級の認定が取りやすくなる
  • 示談終了より前に、自賠責保険金の一部を受け取れる
  • 自分でやるので状況が把握しやすい

必要書類を全て自分で用意する必要がありので複雑

 

複雑ですが、これは弁護士に一任できます。一度保険会社に任せて、承認されず弁護士に頼むより手間が省けて楽に進められるでしょう。

3:等級認定に納得がいかない場合

認定に対する異議申立てを自賠責保険会社に提出する方法があります。異議申立ては何度でも行うことができますが、非該当になるのは、以下のような理由があるので、それを踏まえた証拠などの提出が必要です。

 

・後遺障害認定を裏付ける医学的所見に乏しい

・自覚症状を裏付ける客観的な所見に乏しい

・将来においても回復が困難と見込まれる障害とは捉えがたい

・画像上は外傷性の異常所見は認められない

・事故受傷との相当因果関係は認めがたい

 

そのため、弁護士に相談の上、再度証拠を集めて申請するようにしましょう。医療的な証拠が少ない場合、顧問医のいる弁護士事務所や後遺症額獲得が得意な弁護士に相談しましょう。

 

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後遺障害認定の等級別慰謝料一覧

最後に後遺障害認定で慰謝料がどのくらいになるのかを紹介します。

 

交通事故で後遺障害認定を受ける際、自賠責保険基準、任意保険基準、弁護士基準という『慰謝料の金額を決める3つの基準』があり、最も高額なのが、弁護士が過去の判例を元に算出する「弁護士基準」です。

 

後遺障害認定された場合の慰謝料一覧

等級認定とは、人それぞれで異なる症状に対して公正な処理をした結果の金額ですので、症状は同じでも等級が適正に評価されるかどうかで、大きく損害賠償請求額が変わります。

 

下記にその表を記しておきます。

 

表1:等級・基準別の慰謝料一覧

 等級

自賠責基準

任意基準(推定)

弁護士基準

第1級

1100万円

1600万円

2800万円

第2級

958万円

1300万円

2370万円

第3級

829万円

1100万円

1990万円

第4級

712万円

900万円

1670万円

第5級

599万円

750万円

1400万円

第6級

498万円

600万円

1180万円

第7級

409万円

500万円

1000万円

第8級

324万円

400万円

830万円

第9級

245万円

300万円

690万円

第10級

187万円

200万円

550万円

第11級

135万円

150万円

420万円

第12級

93万円

100万円

290万円

第13級

57万円

60万円

180万円

第14級

32万円

40万円

110万円

 

逸失利益

逸失利益は、被害者の年齢・収入・後遺障害の等級などを参考に算出されます。計算式については、以下の詳細記事で解説していますので、計算方法を確認したい場合は併せてご覧ください。

 

ここでは、逸失利益の算出例を複数ご紹介します。

 

被害者の状況

逸失利益

年収500万円の37歳の男性が12等級の障害を負った場合

約1,076万円

年収550万円の42歳の男性が7等級の障害を負った場合

約4,340万円

年収600万円の47歳の男性が4等級の障害を負った場合

約6,879万円

 

まとめ

jどの後遺障害等級に該当するのかについては、医者に症状を説明されてもよくわからないと思います。保険会社に依頼して後遺障害等級が獲得できず弁護士に依頼するケースは多々あります。

 

 

事前認定で一度保険会社ともめてしまうと、その後の示談でももめてしまう可能性が高くなります。後遺症がある場合、「後遺障害等級」獲得を前提に、症状固定する前から弁護士を探し始めることをおすすめします。

 

また、治療中は保険会社がどのような主張をしても、医師の指示に従い、治療を受け続けてください。治療費のうちきりのおそれがある場合、弁護士を通して交渉することで延長できる可能性があります。

 

適切な後遺障害と損害賠償を獲得したい人へ

後遺障害等級は、1級でも上がると損害賠償が数十万・数百万増額されるケースがあります

適切もしくは少し上の後遺障害等級を獲得したいのであれば、保険会社に事前認証を依頼する前に申請しましょう。

もし、保険会社に依頼し、非該当になった場合でも、弁護士に相談することで認定される可能性があります

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参考

国土交通省|後遺障害等級

国土交通省|支払までの流れと請求方法

損害保険料算出機構(損保保険料機構)|自動車保険の概況

『交通事故の法律知識[第3版] 弁護士 有吉 春代 他(自由国民社)』

『交通事故民事裁判例集[第48巻第4号] 不法行為法研究会/編(ぎょうせい)』

 

この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。
編集部

本記事は交通事故弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※交通事故弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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