事故の状況
横断歩道を自転車で走行中、左折してきた乗用車と衝突してしまいました。
依頼内容
1年半以上にわたって治療を続けた結果、ようやく症状固定を迎えましたが、残念ながら耳鳴りと頸部や腰部の痛みなどの症状が残ってしまいました。
ほどなくすると、加害者側の保険会社から示談金額の提示がありました。
そこで、交通事故に詳しい弁護士に一度相談してみようと思い、当事務所にご相談くださいました。
対応と結果
弁護士はご依頼後、依頼者の方に耳鳴りや頸部・腰部の痛みなどの症状が残っていたことから、さっそく後遺障害の等級認定申請を行い、その結果、後遺障害14級との認定を受けました。
しかし、弁護士が認定結果を精査したところ、難聴を客観的に立証できる検査を受けていただき、異議申立を行うことで、今よりも上位の等級が認定される可能性が高いと判断しました。
また、依頼者の方は事故が原因で退職されており、金銭的な問題から先に入通院慰謝料の示談交渉と支払をしてほしいというご要望があったため、後遺症慰謝料や逸失利益と分けて交渉を進めることになりました。
まず、弁護士は保険会社と入通院慰謝料について示談交渉を行ったところ、約1.3倍に増額することができ、裁判所基準(裁判をしたならば認められる基準)の満額を獲得しました。
同時に、後遺障害等級認定の異議申立の準備も始めました。依頼者の方には再度病院で検査を受けていただき、症状の詳細をわかりやすく伝えるために書類を準備して申請したところ、耳鳴りに関して12級相当と異議申立が認められて、併合12級が認定されました。
その後、認定結果をもとに後遺症慰謝料と逸失利益について交渉をしたところ、後遺症慰謝料は裁判所基準の95%相当の275万円、逸失利益は360万円以上が認められました。
最終的に賠償金の総額は、1,800万円以上で示談が成立しました。
※事例の内容はご相談当時の状況や条件等によります。