事故の状況
青信号の横断歩道を歩行中、前方から右折してきた乗用車に衝突されてしまいました。
依頼内容
長期間におよぶ治療とリハビリを続け、症状固定を迎えましたが、左足を事故前と同じように動かせなくなってしまいました。
そこで、左足の可動域の制限について後遺障害の等級認定申請を行ったところ、左股関節に機能障害が残存しているとして後遺障害等級12級7号に該当すると判断されました。
また、左足には事故以前から別の障害があり、その障害と併せて、結果的に9級相当との認定がなされました。
その後、保険会社から示談金額の提示がありましたが、それが妥当な金額なのかと疑問を抱き、当事務所にご相談くださいました。
対応と結果
弁護士はいただいた資料を拝見し、多くの賠償項目で増額できる可能性があることをお伝えしました。
特に、依頼者の方が80歳であることから逸失利益が0円で算定されていたり、事故以前から左足に別の障害があることを理由に慰謝料が大幅に減額されていたりする点は、賠償として不十分だと指摘。
そのため、弁護士が介入して交渉することで増額できる可能性が高いとご説明しました。
ご依頼後、弁護士は保険会社との示談交渉を開始。
弁護士は、依頼者の方がご高齢ではあるものの、事故直前までの長い年月、主婦として家事を行っていたため、逸失利益0円は妥当でないと指摘しました。
また、事故以前より存在した左足の別の障害は、これまでの家事に影響を与えておらず、慰謝料減額の理由にはならないことも強く主張しました。
その結果、0円だった逸失利益は175万円以上となり、慰謝料も裁判所基準に近い金額へと増額。最終的な賠償金の総額は、最初に提示された金額から約2.1倍の870万円以上で示談が成立しました。
※事例の内容はご相談当時の状況や条件等によります。