累計相談数
93,500
件超
累計サイト訪問数
3,655
万件超
※2024年04月時点
無料法律相談Q&A
ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ) > 交通事故コラム > 交通事故後の対応 > 交通事故後の警察との適切な対応|実況見分を有利に進めるには?
キーワードからコラムを探す
更新日:

交通事故後の警察との適切な対応|実況見分を有利に進めるには?

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士
監修記事
交通事故後の警察との適切な対応|実況見分を有利に進めるには?
本コンテンツには、紹介している商品(商材)の広告(リンク)を含みます。
ただし、当サイト内のランキングや商品(商材)の評価は、当社の調査やユーザーの口コミ収集等を考慮して作成しており、提携企業の商品(商材)を根拠なくPRするものではありません。

交通事故に巻き込まれたり、交通事故を起こしたりすると警察への通報が必須となります。警察が現場に来ると、当事者たちは事故時の状況などさまざまなことを聞かれます。

今回は、交通事故が発生した際の警察への対応について解説していきます。

事故後はパニックになったり、冷静な判断を下すことができないといった状況も考えられますが、ぜひこの記事を参考に、実況見分を有利に進めるための参考にしてください。

今すぐ無料相談電話相談OKの弁護士が見つかる!
ベンナビ交通事故で
交通事故に強い弁護士を探す

 

交通事故が起きたら警察へ通報するのは義務

まず大前提として、交通事故の発生を警察へ報告することは、道路交通法で定められている義務です。これを怠ると罰せられる可能性があります。

交通事故があったときは、当該交通事故に係る車両等の運転者その他の乗務員(以下この節において「運転者等」という。)は、直ち に車両等の運転を停止して、負傷者を救護し、道路における危険を防止する等必要な措置を講じなければならない。この場合におい て、当該車両等の運転者(運転者が死亡し、又は負傷したためやむを得ないときは、その他の乗務員。以下次項において同じ。)は、 警察官が現場にいるときは当該警察官に、警察官が現場にいないときは直ちに最寄りの警察署(派出所又は駐在所を含む。以下次項 において同じ。)の警察官に当該交通事故が発生した日時及び場所、当該交通事故における死傷者の数及び負傷者の負傷の程度並びに損壊した物及びその損壊の程度、当該交通事故に係る車両等の積載物並びに当該交通事故について講じた措置を報告しなけれ ばならない。

引用元:道路交通法第72条1項

警察が現場に到着するまでにやるべきこと

警察が報告を受けて現場に到着する前にやっておくべきことが3つあります。それについて、ここから解説していきます。

警察が事故現場に到着するまでにやること

具体的な事故の状況を警察へ伝える準備をする

まずは、どのようにして事故が起こったのか、冷静になって思い出します。

『自分と相手はどのくらいのスピードを出していたのか』『信号の表示はどうだったのか』『路面はどのような状態だったのか』『相手がどのようにしてぶつかってきたのか』『車は停車していたのか動いていたのか』など、できるだけ具体的に思い出すようにしましょう。

警察が来るまでの間、メモをとるなどし、警察へ正確に報告するための準備をするよう努めてください。

加害者の連絡先や身元を確認する

その後は、加害者の連絡先や身元を確認しましょう。

もちろん、相手が負傷していればその救護にあたったり、病院への搬送を行ったりするべきですが、物損事故などでお互い負傷していない場合には、ここでしっかりと相手の情報を聞いておくことが大切です。

警察が現場に到着する前に、相手がその場から立ち去ってしまった際に、身元が分かっていれば対処することができます。

聞き方によっては相手の怒りを買うなど、逆効果になってしまう恐れもありますので、無理やり聞き出そうとするのではなく、『相手が話し合いに応じてくれるようであれば聞きだす』くらいの気持ちで対応しましょう。

この時点では家族や会社には連絡しない

交通事故が起きてしまったら、その事実を早く家族や会社に報告したいという気持ちになるかと思いますが、警察が到着する前での報告は控えるようにしてください。

家族や会社への電話に時間をとられている間に、警察からの電話がかかってきたり、相手がその場から立ち去ってしまったりする可能性もあります。

まずは交通事故への対応が先ですので、この時点での家族や会社への連絡はしないようにしましょう。

警察へ電話をするタイミング

交通事故が発生した後の流れは、以下の通りです。

交通事故発生直後の初期対応リスト

まずはケガ人の救護を行い、車やケガ人を安全な場所へ誘導させた後、警察へ電話をしましょう。

この際、ケガ人の負傷具合によっては救急車を呼び、ケガ人の対応にあたってください。数日たってから体に異変をきたす可能性もありますので、たとえ軽傷であったとしても、呼ぶようにしましょう。

警察が到着するまでの間は上記に記載したように、

  • 具体的な事故の状況を警察へ伝える準備をする
  • 加害者の連絡先や身元を確認する

の流れで準備を行ってください。

警察による実況見分でやるべきことと注意点

人身事故の場合、警察は事故状況を詳細に検証します(これを実況見分といいます)。

事故当日に行われることは少なく、通常は捜査状況に応じて事故後に行われます。ここでは警察による実況見分に立ち会う際に注意するべきことについて解説していきます。

交通事故での警察の実況見分における注意点

自分の意見をはっきりと伝える

実況見分では、警察から事故の際の状況を聞かれます。警察は当該供述内容も踏まえて、事故状況を検証し、実況見分調書を作成します。

加害者/被害者が立ち会ったことは調書に記録されますので、必ず自分の認識に基づいて事故状況を説明してください。警察の誘導や相手方の意見に流されてしまうことがないよう十分注意してください。

警察から人身事故にしない方がよいと言われた場合

軽微な事故の場合、警察から人身事故にはしない方がよいと言われることもよくあるようです。

これは、人身事故にすることで、警察は刑事事件として処理する必要が発生し、仕事や手間が増えてしまうからです。警察によっては、人身事故にすることで『被害者にも刑事処罰が下るおそれがある』と脅かしてくる場合もあるようです。

確かに、事故態様にほとんど争いがないケース(例えば追突事故)であれば、あえて人身事故扱いにするメリットは少ないかもしれません。しかし、事故態様に争いが生じ得るケースでは人身事故としなかったことで、詳細な警察資料が作成されず、賠償金を受け取れないなどの不利益を受けるということもあります。

そのため、人身事故とすべきか、物損事故で済ませるべきかは慎重に検討しましょう。

交通事故直後は目撃者の証言を集めよう

交通事故では目撃者(第三者)の供述が証拠として非常に重要視されます。そのため、事故直後の現場に目撃者となりそうな人がいれば、事故を目撃したかどうかを確認し、連絡先を入手しておきましょう。

後日、事故状況について当事者間でもめた際に目撃者供述が決め手となる可能性があります。

まとめ

交通事故が発生した際、警察へ報告をすることは法律で義務付けられています。いくら被害や状況が軽かったとしても、これは忘れずに行うようにしてください。

警察がかかわる実況見分では、気が動転したり、冷静な判断を下すのが困難になることもあるでしょう。

ですが、あいまいな対応をすることや、はっきりと意見を言わないことが原因で、納得のいかないまま話が進んでしまう可能性も考えられます。

ですので、この記事で解説したように、相手や警察に合わせることなく、自分の意見に自信をもって冷静に対応をするように心がけましょう。

今すぐ無料相談電話相談OKの弁護士が見つかる!
ベンナビ交通事故で
交通事故に強い弁護士を探す

弁護士に相談するかお悩みの方へ

下のボタンからあなた当てはまるものを選んで悩みを解消しましょう。

弁護士が必要か分からない方
保険会社に相談
弁護士に相談
自力で解決

弁護士に相談する以外にも様々な方法があります。
あなたは弁護士に相談すべきかを診断してみましょう。

\ 最短10秒で完了 /

弁護士の必要性を診断する無料
弁護士の費用が心配な方

弁護士費用特約があれば 実質0円で依頼できます!

多くの保険会社では、被害者1名につき最大300万円までの弁護士費用を負担してくれます。特約があるか分からない方でも、お気軽にご相談ください。弁護士と一緒にご確認した上で依頼の有無を決めて頂けます。

特約を利用して弁護士に相談する
弁護士の選び方が分からない方

交通事故問題を依頼する弁護士の選び方にはポイントがあります。

  • 過去の解決事例を確認する
  • 料金体系が明確である弁護士を選ぶ
  • 交通事故問題が得意な弁護士から選ぶ

等です。

詳しくは以下の記事を読んで、正しい弁護士の選び方を理解した上で弁護士に相談しましょう。

弁護士の選び方について詳しくみる
東京
神奈川
福岡
大阪
京都
愛知
Office info 202206241850 22071 w220 【事故の被害者サポート】町田・ベリーベスト法律事務所

【事故被害者は初回相談料・着手金0円交通事故専門チームが迅速に対応いたします。◆示談金の大幅な増額実績多数まずは無料でお気軽にご相談ください【「町田駅」より徒歩3分】

事務所詳細を見る
Office info 202302061637 4501 w220 【被害者専門の相談窓口】池袋本店 アディーレ法律事務所

【提示された賠償金に納得がいかない方必見!】弁護士に依頼することで増額できる可能性があります。交通事故被害のご相談は、初期費用0円/何度でも相談無料/土日祝&全国対応のアディーレへ。

事務所詳細を見る
Office info 202309221841 83511 w220 弁護士 足立 正(日比谷Ave.法律事務所)

トリプル0円でリーズナブル!一人の弁護士が最後まで対応弁護士費用特約で自己負担0円後遺障害等級・賠償金獲得ならお早めにご相談ください歴17年経験豊富な弁護士が証拠収集に向けて徹底的に動きます

事務所詳細を見る
東京都の弁護士一覧はこちら
あらゆる事故に備える!ベンナビ弁護士保険
弁護士費用を補償

交通事故や自転車事故など、事故はいつ起きてしまうか分からないものです。弁護士費用を用意できず泣き寝入りとなってしまうケースも少なくありません。

ベンナビ弁護士保険は、弁護士依頼で発生する着手金を補償する保険です。

交通事故だけでなく、自転車事故、労働問題、離婚、相続トラブルなど幅広い法的トラブルで利用することができます。

無料で資料ダウンロード
弁護士費用を負担してくれる
弁護士保険で法律トラブルに備える
弁護士保険に関する資料のお届け先
氏名
必須
フリガナ
必須
電話番号
必須
メールアドレス
必須
この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。
編集部

本記事はベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

交通事故後の対応に関する新着コラム

交通事故後の対応に関する人気コラム

交通事故後の対応の関連コラム


交通事故後の対応コラム一覧へ戻る
弁護士の方はこちら