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交通事故慰謝料の計算方法|3つの種類と算出基準を解説
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2018.7.26
慰謝料 弁護士監修記事

交通事故慰謝料の計算方法|3つの種類と算出基準を解説

Isyaryou

交通事故における慰謝料とは、被害者が負った怪我に対する肉体的かつ精神的苦痛を、損害賠償としてお金に換算したものです。交通事故被害で負傷をした場合には、その怪我の度合いに応じた慰謝料の請求が認められます。

 

交通事故慰謝料の種類

入通院慰謝料

入通院が必要になる怪我を負わされた精神的苦痛に対する賠償

後遺障害慰謝料

後遺症を負わされた精神的苦痛に対する賠償

死亡慰謝料

被害者を亡くした遺族の精神的苦痛に対する賠償

 

ただ、交通事故の慰謝料には複数の計算方法があり、どのように求めるかによって金額が大きく変わってきます。計算方法の違いによって、慰謝料の額が2倍以上も変わるケースは珍しくありません。知識不足のせいで損をしないためにも、慰謝料の計算方法について把握しておいた方がよいでしょう。

 

この記事では、交通事故慰謝料の計算方法と、増額するためのコツをご紹介します。交通事故で怪我を負ってしまった方は、参考にしてみてください。

 

慰謝料請求を弁護士に依頼するメリット

慰謝料請求を弁護士に依頼することによる最大のメリットは『慰謝料が増額する』ことにあります。

・自賠責基準
・任意保険基準
弁護士基準

交通事故の慰謝料には上記の3種類の金額基準がありますが、最も金額の高い、『弁護士基準』で請求するには、弁護士の力が必要です。

慰謝料の金額は被害の程度や、入・通院の期間などによっても変化します。

『あなたの場合いくらくらい増額しそうか』弁護士に相談してみましょう。

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交通事故の計算基準は3種類ある

交通事故の慰謝料には、以下3種類の計算方法があります。慰謝料の金額は【弁護士基準>任意保険基準>自賠責基準】で弁護士基準が最も高額です。

 

交通事故の慰謝料を決める3つの基準

自賠責基準

交通事故により負傷した被害者に対して、法令で決められた最低限の補償を行うことを目的とした基準

任意保険基準

自動車保険会社が独自に設けている基準。自賠責基準よりも多くの保障が受けられる

弁護士基準

裁判所の判例などを参考にした基準。自賠責基準や任意保険基準よりも高額な慰謝料が設定されることが多い

 

基本的には任意保険基準で処理されるケースが多いですが、加害者が任意保険未加入の場合には自賠責基準で自賠責に請求することになるでしょう。また、被害者が弁護士を雇った場合には弁護士基準を前提に補償の請求をすることになると思われます。

 

以下で紹介する慰謝料の計算方法では、この基準がたびたび登場します。より高額な慰謝料を請求したいのであれば、弁護士基準での請求を念頭において読み進めていただければ幸いです。

 

入通院慰謝料の計算方法

入通院慰謝料とは、交通事故に遭い、病院での治療が必要な怪我を負わされた際に請求できる慰謝料です。慰謝料の額は入通院をした日数・期間に応じて決まります。

 

自賠責基準の場合|自動計算機あり

入院期間
通院期間
実際の通院日数0

 

自賠責基準の入通院慰謝料を求める計算式は2種類あり、両方の式で計算をして数値が低い方の金額が適用されます。

 

【入通院慰謝料の計算式】

  1. 4,200円×治療期間(病院で通っていた期間)
  2. 4,200円×実通院日数(実際に病院に通った日数)×2

 

【例:3ヶ月間(90日)の治療期間中に月10日の通院を継続した場合】

  1. 4,200円×90日=37万8,000円
  2. 4,200円×30日×2=25万2,000円

 

上記の例のケースだと2の計算式が適用されて、入通院慰謝料は252,000円となります。

 

任意保険基準の場合

任意保険基準は任意保険会社が独自に定める基準であるため、保険会社によって慰謝料の相場が異なります。また、明確なデータの公表もされていません。基本的には慰謝料の金額は自賠責基準よりも少し高額または同等くらいのケースが多いようです。

 

<任意保険基準による入通院慰謝料の目安>

 

入院

1ヶ月

2ヶ月

3ヶ月

4ヶ月

5ヶ月

6ヶ月

7ヶ月

8ヶ月

9ヶ月

10ヶ月

通院

25.2

50.4

75.6

95.8

113.4

113.4

128.6

141.2

152.4

162.6

170.2

1ヶ月

12.6

37.8

63.0

85.6

104.7

120.9

134.9

147.4

157.6

167.6

173.9

2ヶ月

25.2

50.4

73.0

94.6

112.2

127.2

141.2

152.5

162.6

171.4

176.4

3ヶ月

37.8

60.4

82.0

102.0

118.5

133.5

146.3

157.6

166.4

173.9

178.9

4か月

47.8

69.4

89.4

108.4

124.8

138.6

151.3

161.3

168.9

176.4

181.4

5ヶ月

56.8

76.8

95.8

114.6

129.9

143.6

155.1

163.8

171.4

178.9

183.9

6ヶ月

64.2

83.2

102.0

119.8

134.9

147.4

157.6

166.3

173.9

181.4

185.4

7ヶ月

70.6

89.4

107.2

124.3

136.7

149.9

160.1

168.8

176.4

183.9

188.9

8ヶ月

76.8

94.6

112.2

128.6

141.2

152.4

162.6

171.3

178.9

186.4

191.4

9ヶ月

82.0

99.6

116.0

131.1

143.7

154.9

165.1

173.8

181.4

188.9

193.9

10ヶ月

87.0

103.4

118.5

133.6

146.2

157.4

167.6

176.3

183.9

191.4

196.4

 

弁護士基準の場合

弁護士基準の入通院慰謝料は、怪我の他覚症状(他者に痛みの原因を証明できる状態)の有無によって慰謝料の相場が変わってきます。弁護士基準の入院通院慰謝料の相場は以下のとおりです。

 

<通常の弁護士基準による入通院慰謝料の表(単位:万円)>

 

入院

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

13月

14月

15月

通院

 

53

101

145

184

217

244

266

284

297

306

314

321

328

334

340

1月

28

77

122

162

199

228

252

274

191

303

311

318

325

332

336

342

2月

52

98

139

177

210

236

260

281

297

308

315

322

329

334

338

344

3月

73

115

154

188

218

244

267

287

302

312

319

326

331

336

340

346

4月

90

130

165

196

226

251

273

292

306

316

323

328

333

338

342

348

5月

105

141

173

204

233

257

278

296

310

320

325

330

335

340

344

350

6月

116

149

181

211

239

262

282

300

314

322

327

332

337

342

346

 

7月

124

157

188

217

244

266

286

304

316

324

329

334

339

344

 

 

8月

139

170

199

226

252

252

274

292

308

320

328

333

338

 

 

 

9月

139

170

199

226

252

274

292

308

320

328

333

338

 

 

 

 

10月

145

175

203

230

256

276

294

310

322

330

335

 

 

 

 

 

11月

150

179

207

234

258

278

296

312

324

332

 

 

 

 

 

 

12月

154

183

211

236

260

280

298

314

326

 

 

 

 

 

 

 

13月

158

187

213

232

262

282

300

316

 

 

 

 

 

 

 

 

14月

162

189

215

240

264

284

302

 

 

 

 

 

 

 

 

 

15月

164

191

217

242

266

288

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<入通院慰謝料表(単位:万円|むち打ちなどの場合)>

 

入院

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

13月

14月

15月

通院

 

35

66

92

116

135

152

165

176

186

195

204

211

218

223

228

1月

19

52

83

106

128

145

160

171

182

190

199

206

212

219

224

229

2月

36

69

97

118

138

153

166

177

186

194

201

207

213

220

225

230

3月

53

83

109

128

146

159

172

181

190

196

202

208

214

221

226

231

4月

67

95

119

136

152

165

176

185

192

197

203

209

215

222

227

232

5月

79

105

127

142

158

169

180

187

193

198

204

210

216

223

228

233

6月

89

113

133

148

162

173

182

188

194

199

205

211

217

224

229

 

7月

97

119

139

152

166

175

183

189

195

200

206

212

218

225

 

 

8月

103

125

143

156

168

176

184

190

196

201

207

213

219

 

 

 

9月

109

129

147

158

169

177

185

191

197

202

208

214

 

 

 

 

10月

113

133

149

159

170

178

186

192

198

203

209

 

 

 

 

 

11月

117

135

150

160

171

179

187

193

199

204

 

 

 

 

 

 

12月

119

136

151

161

172

180

188

194

200

 

 

 

 

 

 

 

13月

120

137

152

162

173

181

189

195

 

 

 

 

 

 

 

 

14月

121

138

153

163

174

182

190

 

 

 

 

 

 

 

 

 

15月

122

139

154

164

175

183

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入通院慰謝料の計算例

<むちうちで3ヶ月の通院をした場合>

算出基準

慰謝料

自賠責基準

25万2,000円

任意保険基準

37万8,000円

弁護士基準

53万円

※自賠責基準は通院日数30日で計算

 

<骨折で1ヶ月の入院と5ヶ月の通院をした場合>

算出基準

慰謝料

自賠責基準

63万円

任意保険基準

76万8,000円

弁護士基準

141万円

※自賠責基準は入院日数30日、通院日数50日で計算

 

後遺障害慰謝料の計算方法

後遺障害慰謝料とは、交通事故で負った怪我が後遺症として認定された際に請求できる慰謝料です。後遺障害の等級(症状の種類・度合い)によって慰謝料の金額が決定されます。後遺障害慰謝料の相場は以下のとおりです。

 

等級

自賠責基準

任意基準(推定)

裁判基準

第1級

1,100万円

1,600万円程度

2,800万円

第2級

958万円

1,300万円程度

2,370万円

第3級

829万円

1,100万円程度

1,990万円

第4級

712万円

900万円程度

1,670万円

第5級

599万円

750万円程度

1,400万円

第6級

498万円

600万円程度

1,180万円

第7級

409万円

500万円程度

1,000万円

第8級

324万円

400万円程度

830万円

第9級

245万円

300万円程度

690万円

第10級

187万円

200万円程度

550万円

第11級

135万円

150万円程度

420万円

第12級

93万円

100万円程度

290万円

第13級

57万円

60万円程度

180万円

第14級

32万円

40万円程度

110万円

 

死亡慰謝料の計算方法

死亡慰謝料とは、被害者が亡くなった場合にその遺族(相続人)が加害者に対して請求できる慰謝料です。遺族の人数や被害者の家族構成によって、慰謝料の金額が決定されます。

 

自賠責基準の場合

請求する要項

慰謝料額

死者本人に対する慰謝料

350万円

死亡者に扶養されていた場合(※)

200万円

慰謝料を請求する遺族が1人の場合

550万円

慰謝料を請求する遺族が2人の場合

650万円

慰謝料を請求する遺族が3人の場合

750万円

(※遺族が死者本人に扶養されていた場合のみ200万円が加算されます。遺族が1人で扶養されていた場合:350万円+200万円+550万円=1,100万円)

 

任意保険・弁護士基準の場合

死亡者の立場

任意保険基準

弁護士基準

一家の支柱

1,500〜2,000万円程度

2,800万円

配偶者、母親

1,500〜2,000万円程度

2,500万円

上記以外

1,200〜1,500万円程度

2,000~2,500万円

(※本人に対する慰謝料と遺族に対する慰謝料を合算した金額)

 

交通事故の慰謝料請求は弁護士への依頼がおすすめ

交通事故の慰謝料請求を弁護士に依頼すれば、弁護士基準を前提とした請求を期待できます。そのため、ご自身または保険会社が請求手続きを行うよりも、受け取れる慰謝料を増額できる可能性が高いでしょう。

 

弁護士基準とその他の基準では、慰謝料の金額が2倍近く変わります。弁護士への依頼費用を考慮しても、弁護士基準増額分により収支がプラスになる可能性が高いです。ですから、示談を成立する前に一度は弁護士に相談をして、慰謝料の見積もりを出してもらうことをおすすめします。

 

なお、ご自身か同居している家族が加入している保険に『弁護士費用特約』が付属している場合には、弁護士費用を保険会社から立て替えてもらうことが可能です。ご自身の加入する保険に確認をして、もしこの特約の利用が可能な場合は、迷わずに弁護士への依頼をして問題ないでしょう。

 

まとめ

交通事故の慰謝料には、『入通院慰謝料』『後遺障害慰謝料』『死亡慰謝料』の3種類があり、慰謝料の計算方法・相場額は『自賠責基準』『任意保険基準』『弁護士基準』のどの基準が適用されるかによって変わります。

 

基本的に交通事故の慰謝料請求は、弁護士に依頼した方が最善の結果を得られる可能性が高いです。ですから、まずは法律相談を利用してアドバイスを受けておくとよいでしょう。

 

相談をしたからといって、必ず依頼しないといけないわけではないので、まずはお気軽にお問い合わせください。

 

交通事故の慰謝料は弁護士が交渉する事で増額する可能性があります


慰謝料には弁護士基準というものがあり、示談交渉に弁護士が介入することで慰謝料額が大幅に増額する可能性があります。一般の方が加害者側に弁護士基準の請求をしても、根拠を示すのが難しく、なかなか聞き入れてくれないというのが現状です。そのため、増額請求には弁護士への依頼がおすすめです。



まずは、弁護士への依頼でどれくらいの増額が見込めるのか、相談されることをおすすめします。

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出典元

慰謝料算定の実務 第2版|千葉県弁護士会/編集 ぎょうせい

損害保険料算出機構(損保保険料機構)

判例タイムズ社 ホームページ

『交通事故の法律知識[第3版] 弁護士 有吉 春代 他(自由国民社)』

『交通事故民事裁判例集[第48巻第4号] 不法行為法研究会/編(ぎょうせい)』

この記事を監修した法律事務所

Thum_umezawa
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

交通事故のトラブル解決の為に、何をどうすれば良いかわからない方へ


交通事故の9割は示談交渉で決着がつくと言われていますが、実際に自分が示談を進める際に出てくる交渉相手は、相手側保険会社の示談担当員です。

被害者自身やその家族が示談交渉に応じるのが一般的ですが、実際に何年も交通事故の示談交渉を続けてきたプロ相手に、実際の相場よりも低い金額で応じてしまい泣き寝入りをする方も多いのが実情です。

その結果、示談交渉では話し合いが進まず訴訟に発展するケースが増えています。2005年には6,035件だった訴訟件数が、2015年までの10年間で約3.24倍の19,559件に増加しているというデータがあります。

交通事故で被害に遭ったのは自分達の方なのに、適正な保障がされず、大きな後遺症が残った場合は今後の生活への不安も大きくなるでしょう。

もし、『できるだけ損をしたくない』『適正な保障をしてほしい』とお困りの方は、交通事故の問題に長年取り組んできた弁護士に相談してみましょう。

2015年現在、弁護士に依頼する割合は93.6%(訴訟時)という高い割合で利用されており、交通事故に関する専門知識もつ弁護士に相談することで、以下のメリットが望めます。

・保険会社との示談交渉を任せられる
・弁護士基準という慰謝料や示談金を増額できる基準が使える
・事故の過失を適正な割合で計算してくれる
・後遺障害(後遺症)の正しい等級を認定しやすくなる など

弁護士に依頼するのは費用がかかると思われるかもしれませんが、自動車保険の特約(弁護士費用特約)が付いていれば、弁護士費用は300万円まで保険会社が負担してくれます。

交通事故に関わる問題でお困りの事を、【交通事故を得意とする弁護士】に相談することで、有利な結果となる可能性が高まりますので、お一人で悩まず、まずは『無料相談』をご相談ください。

あなたのお悩みに、必ず役立つことをお約束します。

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編集部

本記事は交通事故弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※交通事故弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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