すずかけ法律事務所

高校中退後、社会人として生活するなかで「周りに助けられることが多かった」と語る山口弁護士。

「今度は自分が助ける側に周りたい」弁護士になろうと決心したのは24歳の時でした。毎朝7時に自宅を出て、毎日11時間の勉強。辛くなったら今までお世話になった人の顔を思い浮かべて、その人たちに恩返しする、という気持ちで頑張ってきたんだそうです。

自らの意志で弁護士としての道を切り開いてきた先生は、どのような想いを胸に日々弁護士業務に取り組まれているのか？山口弁護士にインタビューです。
 

周りに助けられてきたからこそ

――先生のホームページを見て驚きました。高校を退学され、社会人経験をお持ちなのですね。

そうですね。大学進学に魅力を感じられなかったんです。
大学へ行ってやりたいこともありませんでしたし、今のままでいいのか？と自分に問いかけたとき「もっと世の中を知りたい」と思いまして。高校を辞めることに対して、周りからはすごく反対されましたね。

――そうだったんですね…。

高校を辞めた後は、通信制の高校に行きながらすぐに社会人として働いていましたね。
大変でしたが、その分、生きていくことへの難しさや人への感謝が身に沁みて分かったので、振り返れば良い経験をしたなと思います(笑)

――やはり、人に支えられてここまで来た、という感謝の想いがあるんですね。

そうですね。
当時、変な大人に怪しいセミナーに誘われたことがあったんです。私、これに本気で騙されそうになって。
その時も、周りの年長者の方々が助けてくれました。学歴も職歴もありませんから、周りも心配で仕方無かったんでしょう(笑)

「次は自分が助ける側に周りたい」

――社会人経験を積まれて、弁護士になろう、と決めたきっかけは何だったのでしょう。

まさしく、今答えたように人に助けてもらうことが多かったんですよ。だから次は自分が人を助けたいなと思って。それ以外にも勿論、理由はありますが、最終的にはその気持ちが軸にあったのでどれだけ辛い道のりでさえも乗り越えてくることが出来ました。

――…ちなみに、どれくらい勉強されました？

司法試験は難しいですからね。朝７時に家を出て、１日11時間、毎日勉強していました。
大変だったのですが、弁護士の方って、特に大学受験を経験してきて勉強出来る方が多いので…。その人達よりも勉強しなきゃ、という想いがありました。

――勉強を乗り越えるモチベーションはありましたか？

辛くなったら今までお世話になった人の顔を思い浮かべて、「将来、その人たちに恩返しするんだ」という気持ちで頑張っていました。
あとは、そもそも誰かに「弁護士になれ」と言われて弁護士になろうとして訳ではなく、自分の意志で決めたので、辛くても頑張るのは当たり前かなと思っていましたね。

――しかし、そこまで勉強をしていると息抜きはどうされていたんですか…？

息抜きと言えば、ロースクール時代は同期と将棋をよく指していました。
当時は本当に勉強も大変でしたし、なかなか一息つける暇もなかったのですが、当時、同期たちと将棋をさすのは本当に楽しかった。ロースクール時代の同期たちとの思い出は沢山あって、今でも時間が合えばよく会います。
毎日勉強の日々でしたが、そういう同期がいたので乗り越えることが出来た部分もあります。

先入観を捨て、相談一つ一つと向き合う

――先生がご相談と向き合うとき、大切にされていることはありますか？

固定概念や先入観を捨て、常に相談を聞くことは大切にしています。
というのも、経験を積み、ある程度自分の中でパターン化されると「こういう相談内容はきっとこうするべきだな」という先入観が生まれます。
しかし、相談内容は十人十色です。解決策や希望される解決結果も、ご相談者によっても変わります。

――依頼者の相談内容を大方決めつけてしまうということですね。

はい。その見立てが間違ってしまうと大きなトラブルを招く危険性もありますし、何よりご相談者のためになりません。先入観を持たずに依頼者とまっすぐ向き合う事を大事にしています。

――素敵な考えですね。それは依頼者の方もきっと嬉しいですよね。

あとは、弁護士は当人ではなくて「あくまで代理人である」ということを忘れずにいるようにしています。

これは難しい問題だと感じているのですが、私個人、依頼者の希望を100%受け入れることはないのです。自分自身、法律の専門家として、常に客観的な目線を持ち合わせるようにしています。勿論、依頼者の方の主張も大事なので、そこは真剣に向き合ってこちらの意見と照らし合わせていきます。

――法律、ご依頼者、中立に立ってどうしたら最善かを考えておられるのですね！
 

ご相談者へのメッセージ

――最後の質問になりますが、相談に不安を抱えている方が多いと思うので、そういう方に向けたメッセージをお願いいたします。

弁護士事務所に対して固い印象を持っている方や怖いというネガティブなイメージを持たれている方はとても多いと思います。
しかし、当事務所は依頼者の方に寄り添う姿勢を大事にしており、些細な相談もお受けしております。一人で抱え込まずに是非一度当事務所にお越しください。