事故の状況
被害者が信号待ちで停車中のところ、同じく後方で停車中のダンプカーが被害者に気付かないまま発進してしまったために、前方で停車していた被害者に追突してしまったというもの
依頼内容
加害者を許せないし、亡くなった自分の娘の過失が認められることが許せないので、絶対に無過失を証明したい。
対応と結果
事故直後にホームページをご覧になり、ご相談頂きました。
加害者は、追突ではなく左折しようとしたところに被害者バイクがすり抜けようとしてきたと主張しているとのことでした。
刑事裁判が開かれる直前であったため、検察官にすぐに本件事故はすり抜け・巻込みではなく、追突であると説明しましたが、受け入れられず残念ながらすり抜けを前提として加害者は起訴されました。
その後、刑事裁判に被害者参加したうえで、被害者遺族が厳罰感情を有していること、被害者は無過失であることを訴えました。
刑事裁判終了後に、民事裁判に備えて刑事裁判で提出されたドライブレコーダーのデータをもらい鑑定会社に映像解析を行ったところ、被害者が事故直前から事故の瞬間まで動いていないことが立証され、その証拠を添えて訴え提起を行いました。
加害者側は、この資料を見ると、これまでの主張を撤回し被害者のすり抜けはなく追突事故であったと認め、上記映像解析の費用を含めて全額の賠償を行ってきました。
死亡事故において、どれだけの賠償を得られても被害者の生命が回復されることも、遺族の心が癒されることはないと思いますが、少しでも被害者の無念を晴らし、遺族の気持ちに寄り添いご希望を叶えることができました。