事故の状況
自転車で車道の側端を走行中、後方から同一方向に進行してきたトラックに衝突されたもの
依頼内容
被害に遭われた女性のご親族様より、「交通事故で頭部を強打した後、記憶が混濁したり、変な行動をしたりして様子がおかしい」とご相談を受けました。
当初は、高次脳機能障害を含む後遺障害のご相談というよりは、保険会社との応対や、今後の治療方針、将来の介護のご不安などのお話がメインでした。
対応と結果
ご相談の内容から高次脳機能障害が疑われたため、弁護士がご入院先へ伺い、被害者様と直接お話をさせていただいたところ、やはり明白に高次脳機能障害と考えられる症状が発現している状態でした。
そこで、その後は高次脳機能障害による後遺障害の獲得を最重要の目標とし、ご親族の方にご協力を願って、各種の医証・資料収集に努めました。
また、主治医や言語聴覚士・理学療法士らのカンファレンスにも同席するなどして、症状固定時期などについても綿密にお打合せを進めた結果、考え得る中では最も高い後遺障害等級を獲得できました。
このケースの被害者様は、身体的な不自由がほとんどなく、記憶や認識といった領域に問題が発生している状態だったので、適切な資料を用意しなければ、後遺障害等級を獲得できなかった可能性もあります。
また、高次脳機能障害以外にも、額の部分に大きめのお怪我の痕が残っていることに着目し、「外貌醜状」をも申請内容に追加した結果、併合して非常に高い等級を認めてもらうことができました。