事故の状況
依頼者は、信号のある交差点で加害者の自転車に衝突され、膝に重傷を負いました。
信号の色をめぐって加害者側と被害者側の主張が完全に対立し、過失割合に大きな争点がありました。
加害者側保険会社は、被害者側の過失を極めて大きいものと主張し、10万円の示談を提示しました。
依頼内容
加害者側保険会社の提示額が極端に低いと感じ、適正な損害賠償を受けたいと弁護士に相談。
過失割合の交渉や後遺障害認定を適切に行い、適正な補償を求めたいという依頼でした。
対応と結果
既に支払われた金額のうち約390万円を返還しなければならないものの、返還請求は行わず、10万円で示談を提案するという非常に強気な対応がありました。
そこで弁護士が介入し、まずは加害者側の主張の根拠を精査しました。
相手方の矛盾点を徹底的に指摘し、交渉を進めましたが、双方の主張が対立し、歩み寄りが難しい状況となりました。
そのため、交渉では解決できないと判断し、法的手続きを進めることにしました。
これにより、相手方の主張を崩し、最終的に約1035万円の損害賠償を獲得しました。
信号の色を巡る案件では、加害者側の証拠が決定的でないことが多く、弁護士が適切に対応することで有利な結果を導くことが可能です。
今回は、相手の主張の矛盾を追及し、被害者の主張を証拠で裏付けることで、提示された10万円から1035万円への大幅な増額を実現しました。
(和解前に自賠責から224万円の損害賠償金を受け取っていたため、実際の和解金額は約811万円となります。)