事故の状況
被害者は、十字路交差点を渡ろうとしたところ、横から前方不注意で進行してきた車にはねられてしまいました。
依頼内容
ご依頼者様(男性・70歳)は,交差点ではねられた交通事故により、頚椎骨折等の大怪我を負われました。入院も長引き、お怪我が重く、保険関係もわからないということで、事故当初からご相談をいただき、保険会社との交渉その他について、当事務所が受任を致しました。
対応と結果
■交渉・調停・訴訟などの経過
治療経過を見つつ、医師との面談を重ね、後遺傷害等級の申請をしました。そうして、当初の見極め通り、併合7級の適正な後遺障害等級を得ることができました。
保険会社と交渉をしましたが、過失割合等で意見に相違があり、訴訟を提起することとなりました。その際、依頼者様が人身傷害保険に加入していたことから、過失分も同保険でまかなえるように、依頼者様が加入されていた保険会社とも打合せを重ねました。
訴訟を進めるうちに、こちらの主張を汲んでもらい、裁判官から有利な和解案が提示されたので、ご依頼者様の納得のもと、そのまま和解となりました。
■本事例の結末
自賠責保険からの保険金・相手保険会社からの保険金・人身傷害保険から、それぞれ適正な保険金を得ることができ、最終的に合計約2700万円の保険金を取得しました。
■本事案に学ぶこと
依頼者様に過失があり、かつ人身傷害保険に加入している場合は、自身の過失分は同保険でまかなう事ができる可能性が大きい。しかし、その際は、複数の法的見解があることから、どこに何を請求するかについて吟味し、最大限の保険金が得られるように留意する必要がある。