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どうやって事故が起こる?高速道路事故の原因ランキング

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公開日:2020.7.7  更新日:2022.3.15

どうやって事故が起こる?高速道路事故の原因ランキング

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高速道路には交差点や信号などの停止位置がほぼありません。そのため、基本的には一般道路よりも走りやすい道路であるといえます。

しかし、高速道路の事故状況をリアルタイムで確認できるインターネットサービスが存在するほど、高速道路では事故が多発しています。一体どのような状況で事故が発生するのでしょうか。

この記事では、高速道路で事故が起こる原因をランキング形式でご紹介します。事故を起こさない、事故に巻き込まれないための安全知識として参考にしてみてください。

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高速道路事故の原因ランキング

以下は、高速道路事故の原因となった交通違反の統計データです。警視庁が2017年度の高速道路事故の記録を公表したもので、事故が起きた際に運転者が犯していた違反の取締り件数が確認できます。

 

法令違反

2013年

2014年

2015年

2016年

2017年

最高速度

265

215

142

169

71

酒酔い

4

3

1

3

1

車間距離

261

204

92

75

134

進路変更

112

126

131

100

126

過労運転等

15

11

25

23

14

安全運転義務

運転操作不適

1,246

1,073

965

887

816

前方不注意

5,045

4,563

4,368

3,993

3,960

動静不注意

2,723

2,347

2,429

2,294

2,140

安全不確認

1,236

1,144

1,179

1,154

1,069

安全速度

222

143

135

113

96

小計

10,472

9,270

9,076

8,441

8,081

その他

391

373

375

387

331

合計

11,520

10,202

9,842

9,198

8,758

 

【参考】平成29年中の交通事故の発生状況

 

上記のデータを参考にすると、高速道路事故の原因ランキングは以下のとおりです。

2017年の高速道路事故の原因Top5

1位

前方不注意

2位

動静不注意

3位

安全不確認

4位

運転操作不適

5位

車間距離違反

 

1位:前方不注意

前方不注意とは、カーナビや後部座席などの運転以外のことに気を取られてしまい、前方確認を怠ってしまう違反行為です。特に最近ではスマホが前方不注意の原因になるケースが多いといわれています。

 

高速道路は走行速度が速いので、少しでも前方から目をそらしてしまうと、ブレーキが間に合わずに前方の車に追突してしまう可能性が高いです。どうしても運転中に確認したいことがある場合には、同乗者に任せるか次のパーキングエリアまで我慢するようにしてください。

 

2位:動静不注視

動静不注視とは、「まさか前の車が急ブレーキをかけると思わなかった」というような、相手の車両を確認していたにもかかわらず、危険回避を怠る違反行為です。前方不注意と少し似ていますが、動静不注視は見ていたけど相手の動きを自分で勝手に判断し、事故を起こした場合に適用されます。

 

高速道路に限ったことではありませんが、運転は『かもしれない運転』が重要です。周囲の車が変わった動きをしていたら、必ずその車の動向を確認するようにしましょう。

 

3位:安全不確認

安全不確認とは、左右後方を確認しない右左折や一時停止の無視など、安全確認を怠ってしまう違反行為です。高速道路で安全確認が必要になるのは、主に合流地点や車線変更をするときですが、その状況で事故を起こした場合は安全不確認に該当する可能性が高いでしょう。

 

4位:運転操作不適

運転操作不適とは、ハンドルを切り間違えたり、ブレーキとアクセルを間違えて踏んだりなど、運転操作のミスによって事故を起こしてしまう違反行為です。免許を取りたての若者や高齢者が起こしやすい違反であるといわれています。

 

5位:車間距離違反

車間距離違反とは、前方の車両との適切な車間距離を保たずに走行を続ける違反行為です。車間距離に対する明確なルールは定められていませんが、一般的には高速道路では走行速度と同じ数字の距離(80㎞走行なら80m)をとるべきと考えられています。

 

車間距離が短いと前方の車両がブレーキを踏んだ際に追突してしまう恐れがあります。スピードが出ている高速道路では大事故に発展する可能性が高いので、必ず適切な車間距離を保つようにしてください。

 

よく話題に上がる高速道路事故の原因

逆走

実は交通事故での逆走は、毎年200件以上取締りが行われています。高速道路への合流地点で間違った方向に曲がってしまい、その結果、逆走になってしまうケースが意外と多いようです。また、飲酒や認知症によって正常な判断ができず、逆走に気がつかずに走行してしまうケースもあります。

 

逆走発生件数

2012年

2013年

2014年

2015年

2016年

2017年

211

209

143

212

259

249

 

【参考】逆走事案のデータ分析-国土交通省

 

なお、高速道路で逆走車がいる場合には電光掲示板で通知されます。もし逆走車がいる通知がある場合には、常に前方を警戒しつつ注意して運転するようにしてください。

 

あおり運転

2017年に起きた『東名高速夫婦死亡事故』の影響により、あおり運転が世間で問題視されるようになりました。また、その事故の報道以降にも、あおり運転が原因で高速道路事故が引き起こされる事件が発生し続けています。

 

車間距離を意図的につめてきたり、車線変更を繰り返してしつこく進行妨害してきたりなど、悪質なあおり運転で事故が引き起こされることは珍しくありません。高速道路を走行する機会が多い方は、あおり運転に対する対処法を確認しておきましょう。

 

【詳細記事】あおり運転の対策・対処法|正しく身の安全を守るマニュアル

 

高速道路事故の発生件数の推移

警視庁が公表したデータによると、2017年の高速道路事故の発生件数は8,758件です。直近の5年間では、事故件数は年々と減少を続けています。

 

【参考】平成29年中の交通事故の発生状況

 

なお、高速道路事故に限らず、交通事故はここ10年間ずっと減少傾向です。『交通環境が整えられた』『車に乗る人が減った』など、いろいろな憶測があり要因は明らかではありませんが、よい傾向であることは間違いないでしょう。

 

高速道路で交通事故被害に遭った際の対処法

万が一、高速道路で事故に巻き込まれてしまった場合は、以下の対処法を順に行ってください。

 

  1. 車を路肩によせて安全な場所に避難する
  2. 停止表示板と発煙筒の設置を行う
  3. 安全な場所に避難して電話で通報する

 

高速道路事故は後続車の衝突による二次災害が起きやすいので、まずは道路外に逃げて身の安全を確保してください。その後は後続車に事故があったことを知らせるために、停止表示板と発煙筒を設置しましょう。

ご自身の身の安全と周囲の安全を確保できたら、110番(怪我人がいる場合は119番)をして警察が駆け付けるまで道路外で待機します。警察が到着します。その後は指示に従いながら事情聴取を受けることになるでしょう。

 

【関連記事】高速道路事故の実態|事故はなぜ起こる?原因とトラブルの対処法

 

まとめ

高速道路事故が起こる原因で多い交通違反は、以下の5つです。

 

  1. 前方不注意
  2. 動静不注意
  3. 安全不確認
  4. 運転操作不適
  5. 車間距離違反

 

基本的には、運転中の不注意が原因で事故が引き起こされるケースが大半です。高速道路は単調なので、運転時間が長くなると気が緩みやすいので注意してください。適度に休憩を取りつつ、常に安全運転を心がけましょう。

 

 

参照元一覧

警視庁

国土交通省

道路交通法

編集部

本記事はベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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