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配達員の危険走行による事故でご飯が届かない!責任はだれにある?

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公開日:2020.8.19  更新日:2021.4.8
交通事故の責任 交通違反 弁護士取材記事

配達員の危険走行による事故でご飯が届かない!責任はだれにある?

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、飲食物のデリバリーサービスの需要が高まっています。

 

エヌピーディー・ジャパン株式会社が公表したデータを見ると、配達業態の売り上げが緊急事態宣言のでた5月に前年比200%を超え、6月でも下がったものの100%を超える状況なのがわかります。

参考:<外食・中食 調査レポート>2020年6月の市場動向、外食・中食売上は24%減 5月より14ポイント回復、出前は+105%|NPD
人との接触を避けなければいけない時代は、新型コロナウイルスのワクチンが完成するまで続くと見られるだけに、規模を問わずデリバリーに参入する飲食店は多いようです。

 

教育されていない配達員には問題も多い

しかし、昨今配達員による危険運転に批判が集まっています。

特に最近では自転車の配達員の信号無視や道路の逆走などが横行し、事故に至るケースも発生していると聞きます。高速道路を自転車で走行した事件も耳にしたことがあると思います。

 

仮に配達員が信号無視などして事故を起こすなどして注文者に商品を届けることができなかった、あるいは飲食物が崩れてしまった場合責任は誰が負うことになるのでしょうか?

 

法律事務所あすかの冨本和男弁護士に聞いてみました。

責任は誰がとる?

冨本弁護士

「配達員を利用しているレストランが責任を負うと考えます。 レストランは、注文者から受注したことにより、調理をして注文者に配達する義務を負っています。レストランは、注文者に対し、そうした義務を履行できなかった以上、債務不履行責任を負います。

 

原因は個人契約の配達員が事故を起こしたことにありますが、配達員を利用したのはレストランです。レストランが注文者に対していったん責任を負い、配達員に対し責任を追及していくことになると考えます」

問題を解決して魅力的なサービスに

まずは飲食店が利用者に補償したうえで、配達員に責任を追及する。そんな流れになるようです。配達員が飲食店や配送業者に雇われた人間ではない場合、教育が行き届かず、トラブルも多く発生しているのが現状です。

 

新型コロナウイルス感染拡大で、飲食物のデリバリーサービスの重要が高まる現在。飲食配達が便利なシステムであることは紛れもない事実です。諸問題を解決し、より正確で魅力のあるサービスになってほしいですね。

この記事の取材者
法律事務所あすか
冨本 和男 (第一東京弁護士会)
10年余り、債務整理を主に、他に債権回収等の一般民事事件の弁護、刑事弁護、離婚・相続等の家事事件の弁護など、色々な事件を担当しています。電話・メールでお気軽にご相談ください。
編集部

本記事はベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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