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乗車していたバスで事故発生!損害賠償はどこに請求すればいい?

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公開日:2020.7.7  更新日:2022.3.15
交通事故の責任 弁護士監修記事

乗車していたバスで事故発生!損害賠償はどこに請求すればいい?

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運転手の体調不良による大型バスの事故ニュース。報道されるたびに問題視されていますが、バス事故がなくなる気配はありません。自動車事故報道規則に基づくデータによると、2015(平成27)年には2,785件ものバス事故が発生しています。

【参考】業務用自動車の重大事故の発生状況|国土交通省

バスは乗車人数が多い車両のため、事故を起こせば被害も甚大です。特に死傷者がいる大事故では損害賠償額は通常事故の非ではないでしょう。

ではその損害賠償は誰が支払うことになるのでしょうか。この記事ではバス事故の被害者が請求できる損害賠償とその請求先についてご紹介します。

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損害賠償の請求先はバスの運営会社になる可能性が高い

基本的にはバス事故によって生じた損害賠償はバスの運営会社に対して請求するのが一般的です。バスの運転手も運転について責任を負っていますが、法律上はバス会社もその運行について責任を負っているのです。

 

実際にバス会社が直接支払うのではなく、バス会社が契約している保険会社から支払われるケースが多いかと思われます。

 

なお、バスが別車両と事故を起こした場合には、バスと別車両の両方に過失がある事故では、バス会社と別車両の両者に対して損害を全額請求し、バス・別車両のいずれかが100%悪い事故では当該責任のある方に損害を全額請求することになります。

 

バス事故で請求できる損害賠償

次にバス事故で被害者が請求できる損害賠償を事故状況ごとにご紹介します。

 

物損(負傷していない)事故の場合

怪我をしていない事故の場合は、自分の所有物が事故によって壊れた場合に修理代相当額と当該物品の時価額いずれかの低い金額の請求が可能です。

 

ちなみに、事故による目的地への到着が遅れたことによって生じた損害(会議の遅刻、試験の遅刻など)に対する請求は通常認められません。事故との因果関係が否定されるからです。

 

人身(負傷している)事故の場合

怪我をした事故の場合は、治療代や怪我を負わされた苦痛に対する慰謝料の請求が可能です。(※物損事故の損害賠償も併せて請求可能)

 

人身事故で請求できる代表的な損害賠償

治療費用

治療費、入院費、病院への交通費用など

入通院慰謝料

入通院が必要な負傷を負わされた苦痛に対する慰謝料

後遺障害慰謝料

事故で後遺症を負わされた苦痛に対する慰謝料

後遺障害逸失利益

後遺症により低下した労働力を考慮した将来の収入に対する保障

 

損害賠償の金額は負傷の度合いによって変わりますが、入院が必要になるほどの負傷をした場合には、100万円を超えるケースが珍しくありません。また、後遺症が残るような状態の場合には、1,000万円以上の請求が認められるケースもあります。

 

死亡(被害者が亡くなった)事故の場合

不幸にも被害者が事故で亡くなってしまった場合には、被害者の相続人が死亡事故の損害賠償を請求することになります。

 

死亡事故で請求できる代表的な損害賠償

死亡慰謝料

事故で被害者を亡くした精神的苦痛に対しての慰謝料

死亡逸失利益

被害者が生きていれば将来得られていたはずの収入に対する保障

 

死亡事故の損害賠償は被害者の家族構成・年齢・収入によって決定されます。少なくとも数千万単位の損害賠償の請求が認められることもあります。(被害者が若く収入が多いほど損害賠償は高額になります。)

 

損害賠償が高額だとトラブルが生じやすい

被害者の損害が大きい事故では、損害賠償の金額でトラブルに発展するケースが多いです。バス事故の場合、被害者本人が交渉を行う必要があるため、いろいろな面倒や困難があるでしょう。

 

もし、自身での対処が不安な場合には、無理に手続きを進めず専門家に相談されることをおすすめします。

この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。
編集部

本記事はベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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