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豪雨で前が見えない!正面追突してけがを負った場合、過失割合はどうなる?

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公開日:2020.12.8  更新日:2022.3.15
交通事故の責任 弁護士取材記事

豪雨で前が見えない!正面追突してけがを負った場合、過失割合はどうなる?

世界的に異常気象が続いています。2020年9月5日には、アメリカコロラド州デンバーで、同月としては観測史上最高気温となる38.3℃を記録しました。翌日も33.3℃にまで上昇し、8日には一転して1.1℃に下がるという史上まれに見る変化をみせました。

また、イラクの首都バグダッドでも、2020年7月27日には、最高気温50.6℃を記録しました。これも、同市の史上最高気温です。さらに同日アマラでは52.0℃にまで上昇しており、国民が悲鳴を上げる事態になっています。

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日本でも異常気象

日本ではデンバーのような異常気象は報告されていませんが、気象の変化を感じることは多々あります。とくに夏はここ数年異常な暑さとなり、40℃に迫ることも珍しくなくなりました。

さらに、台風レベルの雨が突然降る「ゲリラ豪雨」も頻繁に発生しています。そうなると自動車が水没する、あるいは視界を遮るほどの雨によって前方を確認することが難しくなり、衝突事故に発展することもあります。

雨は事故の危険性が高まる

雨は非常に事故の危険性が高く、JAF(日本自動車連盟)によると、雨天時の1時間あたりの事故件数は晴天時と比較すると約5倍近く高くなっているといいます。また夜間の雨はさらに視界が悪くなり、深夜は晴天時の7倍も事故が発生するそうです。

事故には様々なものがあります。双方の前方不注意で正面衝突し両者が怪我をしたり、自分がぶつかってしまい怪我をしたり、あるいは片方が追突、衝突し、相手のみが怪我をしたりするケースも考えられます。

ゲリラ豪雨は一般的な環境と違うだけに、事故が起こりやすい状況といえます。それでは、仮に事故に至った場合、そのような環境が考慮され、過失割合が変わることはあるのでしょうか? 弁護士法人エースの竹内省吾弁護士にお聞きました。

環境などにより過失割合は変わる?

竹内弁護士:「過失割合は事故に至る責任原因の割合であり、相手(あるいはこちら)にどのような損害が発生したかは過失割合に影響を与えません」

つまり、環境等々や、自分あるいは相手の怪我の状況などで過失割合が変わることはないのですね。

過失が認められるケースも

環境や怪我の状況が過失割合に直接影響を与えることはありません。しかし、運転者の過失によって事故に至った場合は、変わることも考えられます。

たとえば道路が冠水し、自動車の通行が著しく困難、あるいはエンジンが止まる可能性が高いなどの状況が予見されるにもかかわらず自動車を発進させ、水溜まりに浸かって動けなくなり、そこへ別の自動車が事故を起こした場合は、「過失」を認定されることがあります。

無理な運転はやめよう

ゲリラ豪雨や台風、さらには地震による道路陥没など、災害によって事故の危険性が高まるケースは多々あります。そのようなときは無理をして自動車を動かそうとせず、安全に走行できる状況になるまで待ちましょう。

この記事の取材者
弁護士法人エース
竹内 省吾 (静岡県弁護士会)
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編集部

本記事はベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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