事故の状況
赤信号のため停車中の乗用車に同乗していたところ、後方から来た乗用車に追突され、その勢いで前方に停車中の乗用車に衝突するという事故に遭ってしまいました。
依頼内容
その後、約1ヵ月の入院と1年以上の通院を経て、ようやく症状固定を迎えましたが、残念なことに握力が著しく低下し、物をしっかりと持つことができなくなってしまいました。
そこで、後遺障害の等級認定申請を行ったところ、「神経系統の機能又は精神に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの」として9級10号が認定されました。
ほどなくして相手方の保険会社から示談金額の提示がありましたが、提示された金額が妥当なのか疑問を感じたため、交通事故の被害に詳しい弁護士に話を聞きたいと思い、当事務所に相談くださいました。
対応と結果
弁護士はいただいた資料を拝見し、事故の影響で家事がほとんどできなくなったことから、主婦としての休業損害が認められる可能性が高く、ほかの項目についても低額であることをお伝えしました。
そして、弁護士が交渉することで増額の可能性があるとお伝えしたところ、正式にご依頼いただきました。
ご依頼後、弁護士はさっそく相手方の保険会社との示談交渉を開始しました。
まず、事故が原因で家事ができなくなったことから、依頼者の方の主婦としての休業損害(いわゆる「主婦休損」)について、賃金センサスを参照して交渉を重ねた結果、初回提示から約2.5倍の増額が認められました。
続いて、後遺症慰謝料および後遺症逸失利益、ならびに入通院慰謝料についても粘り強く交渉し、入通院慰謝料は約1.2倍、後遺症慰謝料および後遺症逸失利益は3.5倍の増額となりました。最終的に、賠償金は1,800万円以上増額の2,900万円以上となり、示談が成立しました。
※事例の内容はご相談当時の状況や条件等によります。