事故の状況
曾祖母と散歩をしていた2歳のお子さんが道路に飛び出し、トラックにはねられた。
依頼内容
ご両親より、保険会社から提示された示談金額に納得がいかないという相談でした。
対応と結果
裁判では、被害者側と加害者側で「過失の割合」がどれだけあったのかが大きな争点となりました。加害者側は曾祖母がお子さんから目を離し、車の往来のある場所において放置したことを強く主張してきました。加害者自身に過失があることを認めつつも、その割は50%と主張してきました。一方で被害者側は、曾祖母とお子さんが手をつないでいなかった(道路に飛び出さないような措置は取らなかった)ことそのものは認めるものの、それが直接の事故の原因ではないことを主張しました。真っ向から争う形となりました。結果的に判決では、トラックの運転手側には前方に幼児を認めていたにもかかわらず、速度を落として飛び出しなどの事故を回避する義務を怠ったことが認められ、加害者側から被害者側に対して約5300万円(既払い金を除く)の支払いが命じられました。当初の保険会社の提案金額から2800万円増額した賠償金を受け取れました。