事故の状況
友人の車の助手席に乗っていたところ、その車がノーブレーキでガードレールに突っ込んだ。
依頼内容
交通事故で左親指を負傷して後遺症12級の認定を受けた。保険会社から200万円で示談しないかとの提案を受けた。この示談金額は妥当なのか判断してほしい。
対応と結果
保険会社の提案は法律上の基準よりも低い慰謝料のみの提案であり、逸失利益も全く含めておらず明らかに低すぎる金額での提案でした。当職は法律上の基準で慰謝料を請求した上で、逸失利益の請求をおこないました。
逸失利益については、賃金センサスにおける大卒平均年収をもとに計算しました。保険会社は、当職からの請求の後も、逸失利益を低く算定して総額で約900万円しか支払えないとの意向を当初見せてきましたが、当職は訴訟を提起すればそのような金額になるはずはないということを判例を示しながら粘り強く交渉し、最終的には総額1400万円の示談金を取得することに成功しました。
後遺症案件では将来の収入分損害である逸失利益が認められます。それは、当該請求時点(症状固定時点)で収入のない大学生であっても同様です。にもかかわらず、保険会社は当事務所が介入する以前はこれを全く含めない金額での示談を提案していたのであり、この金額は著しく低いものでした。
保険会社は本件のように弁護士介入後も支払を渋ることがしばしばありますが、当事務所は粘り強く交渉し示談金を増額させます。本件は当事務所に依頼いただいたことで1200万円という大きな増額を得ていただけました。後遺症の認定を受けている案件では本件のように大きな増額を得られる例が非常に多いので、示談する前にご相談いただくことを強くおすすめ致します。
なお、本件は依頼者の父親が加入していた弁護士費用特約が使用できたので依頼者ご負担の弁護士費用はゼロでした。弁護士特約はご家族の加入している保険で使えるケースも多いので、これを確認すべきです。