事故の状況
交通事故により小学生男児が命を落とした事故です。
依頼内容
事故発生から4ヶ月が経過しても刑事手続きに進展がなく、今後の対応に不安を感じたご遺族からご依頼を受けました。
対応と結果
当職ははじめに加害者の刑事責任を明確にすべきと考え、被害者代理人として、担当検察官に捜査の進捗を確認しながら、適切かつ迅速な刑事手続きの進行を要請しました。
並行して、自賠責保険への被害者請求を行い、死亡事案の賠償金3,000万円の支払いを受けました。
その後、事故発生から1年半以上が経過し、ようやく加害者が起訴されたため、被害者代理人として刑事裁判に参加しました。
刑事裁判では、加害者が無罪を主張するなどして長期化したため、刑事裁判の結果を待たずに、民事での損害賠償請求訴訟を提起しました。
民事裁判でも加害者は無過失を主張していましたが、刑事裁判にて無罪主張が取り下げられたことで、被害者側に過失があるとの主張に転じました。
最終的に、控訴審で被害者の過失が否定される判決が下され、自賠責保険の賠償金と合わせて、総額約6,729万円の賠償がなされることになりました。
過失が争点となる事案では、刑事手続きを先行させることで、民事上の立証負担を軽減できるケースが多くあります。これは、刑事事件で有罪判決が出れば、民事訴訟で無過失と判断されることは極めて稀であるためです。また、刑事手続きで作成される実況見分調書などは、民事における過失の検討に非常に有効な証拠となります。
本件では、刑事手続きに時間を要したこともあり、解決までに5年近くの歳月を要してしまいましたが、その分高額の遅延損害金が支払われる結果となりました。
ご遺族の悲痛な気持ちを鑑みると、時間を要したことは大変心苦しいですが、加害者に過失がないという主張が退けられただけでなく、被害者にも過失がないという判断が下されたことは、意義深い結果であると考えております。
弁護士 吉田 要介(ときわ綜合法律事務所)
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