事故の状況
自転車で走行中、駐車中の乗用車の右側を通過しようとしたところ、突然、運転席のドアが開き、衝突してしまいました。
依頼内容
約1年間に渡って治療を続け、ようやく症状固定を迎えましたが、残念なことに慢性的なめまいや頭痛、嗅覚脱失(嗅覚を失うこと)の症状が残ってしまいました。
そこで、これらの症状について後遺障害の等級認定申請を行ったところ、併合11級が認定されました。
ほどなくして、加害者側の保険会社から示談金額の提示がありましたが、提示された金額が妥当なものであるか判断できず、このまま示談をすることに不安を覚えました。
そこで、交通事故に詳しい弁護士に、一度話を聞きたいと当事務所にご相談くださいました。
対応と結果
当事務所は、いただいた資料を拝見し、保険会社の提示金額はかなり低く、弁護士が介入し、示談交渉をすることで、入通院慰謝料や後遺症慰謝料、逸失利益などが増額となる可能性があるとご説明しました。
依頼後は、すぐに保険会社との示談交渉を開始しました。
逸失利益の期間が争点となり、Aさんが60歳になるまでの逸失利益を提示していた保険会社に対し、弁護士は、喪失年数の原則である67歳までが妥当であると主張しました。
さらに、入通院慰謝料、後遺症慰謝料は裁判所基準(裁判をしたならば認められる基準)で計算するように強く求めるなど、粘り強く交渉しました。
その結果、当事務所の主張が認められ、逸失利益が約240万円増額となり、入通院慰謝料、後遺症慰謝料は裁判所基準の満額を獲得することに成功しました。
最終的に賠償金は、最初に提示された金額から590万円以上の増額となる1,820万円以上で示談が成立しました。
※事例の内容はご相談当時の状況や条件等によります。