事故の状況
被害者少年が原付バイクに同乗していたところ、右折する車と衝突事故を起こしてしまい、お亡くなりになられました。
依頼内容
被害者の母親は、事故直後の加害者の対応や、それを引き継いだ保険会社の対応に不満を感じたことから、当事務所の無料相談をご利用いただきました。
代理人として弁護士を立て、刑事裁判に被害者参加をしたいとのご要望でした。
対応と結果
被害者参加には、以下のようなメリットがあります。
①刑事記録の早期入手
②加害者への質問
③加害者への処罰意見を述べられる
刑事裁判の結果としては執行猶予がつきましたが、加害者へ質問したことや処罰意見を述べたことで、母親も気持ちに整理がついたようでした。
将来的に一家の大黒柱となることを期待されていた被害者少年。母親の扶養も予定されていたことから、保険会社との示談交渉では、死亡慰謝料、死亡逸失利益ともに平均よりも高い賠償金が支払われるべきであると主張しました。
交渉の結果、2800万円の死亡慰謝料、平均よりも1割増の7600万円の死亡逸失利益が認められ、合わせて1億円超の賠償金の支払いが決定しました。
保険会社からは「被害者少年はヘルメットを着用していなかった可能性があるので、賠償金は減額すべきだ」との主張がありましたが、刑事記録の入手によりそのような証拠がないことを証明したところ、主張は取り下げられました。
高額な賠償金が認められたこと、息子のために可能な限りのことは尽くすことが出来たことから、ご遺族は裁判をせず示談で解決しました。