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仏の心で耐えるしかない?遅い車にイライラしても我慢するべき理由

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公開日:2020.6.29  更新日:2020.6.29

仏の心で耐えるしかない?遅い車にイライラしても我慢するべき理由

運転中のイライラ・あおり運転に関するアンケート実施中

運転中でイライラした経験ありませんか?

ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)では、妨害運転罪(あおり運転に対する罰則)の創設に合わせて運転中のイライラやあおり運転被害に関するアンケートを実施しています。

 

あなたの経験をお聞かせください!回答後に他の人のアンケート結果を見ることができます。

 

【最短10秒】アンケートに回答する!

前にいる車が法定速度以下のスピードでゆっくり走っていて、道を譲ってくれる気配も一切ない。こっちは急いでいるのにその車のせいで何度も赤信号につかまってしまう…。

 

いつもは温厚な人であっても人間です。運転中についイラついてしまうときがあっても無理はありません。クラクションの1回でも鳴らしたくなる気持ちは、運転歴が長い人であれば多くが理解してくれるのではないでしょうか。

 

しかし、遅い車がいるからと急かす行動をとれば、道路交通法違反に該当する可能性もあります。決してイライラを爆発させてしまわないようご注意ください。この記事では遅い車が前にいても急かさずに我慢するべき理由について触れていきます。

 

遅いからと急かす行為は罰せられる可能性がある

クラクションを鳴らしたり車間距離を詰めたりなど、相手を急かす目的でとる行為は、やられている側からしたらあおり行為だと捉えられるかもしれません。

 

2017年の東名高速夫婦死亡事故の影響で、今世間からあおり運転が問題視されていますが、それに伴い警察庁でもあおり運転に対する罰則強化の検討が発表されました。悪質なものと判断されると一発免停の処分を受けることもあるとも言われています。

 

あおりの意思がなかったとしても、上記のような行動はもともと道路交通法違反に該当しているので、警察に見つかれば処罰を受ける可能性が高いです。遅い車が前にいても急かす行為は絶対に避けましょう。

 

クラクションを鳴らした場合の罰則

道路交通法上ではクラクションを鳴らしてよい場面は、以下2つの状況と危険を防止するためにやむを得ない状況のみと定められています。

 

一  左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上で道路標識等により指定された場所を通行しようとするとき。
二  山地部の道路その他曲折が多い道路について道路標識等により指定された区間における左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上を通行しようとするとき。

引用:道路交通法第五十四条

 

相手が遅いときに鳴らすという場面は上記の状況に該当していません。そのため、警察に検挙されれば『2万円の罰金または科料』の処罰が科される可能性があります。

 

車間距離を詰めた場合の罰則

車間距離を詰める行為もやり過ぎてしまえば、車間距離保持義務違反に該当して『5万円以下の罰金(高速道路の場合は3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金)の処罰が科される恐れがあります。

 

道路交通法上では車間距離の明確な規準は定められていません。60キロ未満なら『速度-15メートル』60キロ以上なら『速度と同じメートル分(80キロで走行しているなら80メートル)』の距離を取るべきという考え方が一般的です。

 

上記の距離よりも極端に車間距離を詰めてしまうと、事故の危険性が高まり違反行為と扱われる可能性があるのでご注意ください。

 

高速道路の場合は通報できるケースも

高速道路には最低速度(50キロ)が定められています。そのため、その速度以下のあまりに遅い車両は違反行為をしていることになるので、警察に通報すれば相手に何らかの注意をしてもらえる可能性はあります。(場合によっては一定のペナルティもあり得る)

 

前方の遅い車を何とかするための即効性のある対処法ではありませんが、最低速度違反をするような人を減らす手段としては有効です。遅い車でイライラする機会を減らす長期目線の対処法にはなるかもしれません。

 

最低速度違反の反則金

原付

5,000円

二輪

6,000円

普通

6,000円

大型

7,000円

 

一般道での対処法はひたすら我慢…!

高速道路と違い一般道では最低速度は定められていません。そのため、法律上では最高速度以下の速度であればどんな速度で走っても運転者の自由です。(10~20キロ走行など、極端に遅い場合はさすがに警察も注意をすると思われますが…。)

 

運悪く遅い車の後ろについてしまった場合には、ひたすら我慢をして安全に追い越せるタイミングを待つのが最善の対処法です。

 

実用的な対処法を紹介できず申し訳ないですが、運転は何が起きてもイライラを爆発させない仏の心で臨みましょう。

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編集部

本記事はベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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