事故の状況
自転車で歩道を走行中、駐車場に入ろうと左折してきたトラックと衝突し転倒して右肘を強打したうえ、バックしてきたトラックに再度衝突されるという事故に遭ってしまいました。
依頼内容
Mさんは、約100日の入院と約1年の通院を経て、ようやく症状固定を迎えました。
そこで、後遺障害の等級認定申請を行ったところ、右肘関節の可動域が制限されてしまったことで10級10号、右肘の周囲に手のひらの3倍以上の大きさの瘢痕が残ったことで12級相当、右下肢に手のひらの大きさの瘢痕が残ったことで14級5号が認められ、併合9級が認定されました。
ほどなくして、相手方の保険会社から示談金額の提示がありましたが、相談者の方は、保険会社が相談者の方に10%の過失があるとしたことに納得がいかず、示談金額についても疑問をお持ちでした。
そこで交通事故に詳しい弁護士の話を聞いてみたいと考え、当事務所にご相談くださいました。
対応と結果
弁護士は、詳しくお話を伺い、過失割合についての資料を取り寄せて詳しく調べ、適切でない場合には、保険会社に過失割合の修正を強く主張することをお伝えしました。
また、提示金額についても、逸失利益や後遺症慰謝料が低額であり、弁護士が交渉することで増額の可能性があると説明したところ、正式にご依頼いただきました。
ご依頼後、弁護士が、刑事記録を取り寄せ過失割合の妥当性を検討したところ、10%の過失は適切ではないという結論に至りました。
そこで、10%が不当である根拠を示して保険会社と交渉を行いました。
その結果、過失割合を5%減少させることに成功しました。また、逸失利益や後遺症慰謝料についても粘り強く交渉を重ねた結果、逸失利益は約380万円増額され、後遺症慰謝料については裁判所基準(裁判をしたならば認められる基準)まで増額されました。そのほかの項目についても増額に成功し、最終的に800万円以上増額の2,800万円以上で示談が成立しました。
※事例の内容はご相談当時の状況や条件等によります。