事故の状況
友人の乗用車の助手席に乗ろうとした瞬間、友人が誤ってアクセルを踏み込んでしまったため、数メートル離れた路上に飛ばされ、頭を強く打ち、緊急搬送されました。搬送先の病院では、両側前頭葉脳挫傷、外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、後頭部打撲と診断され、手術等の措置を受けましたが、被害者の方の意識が戻ることはありませんでした。そして、事故から約1週間後に搬送先の病院でお亡くなりになりました。
依頼内容
ほどなくして被害者の方のご遺族は、加害者側の保険会社から損害賠償金額の提示を受けました。
しかし、この提示された金額が妥当なのかどうか、ご遺族にはわかりませんでした。
そこで、交通事故に詳しい弁護士に一度話を聞いてみたいと当事務所にご相談くださいました。
対応と結果
当事務所の弁護士は、保険会社から提示された賠償額を拝見し、提示された賠償額は裁判所基準(裁判をしたならば認められる基準)よりも低く、特に死亡慰謝料と逸失利益は裁判所基準と大きな開きがあったため、大幅に増額できる可能性があることをご説明いたしました。
ご依頼を受けた弁護士は、早速、保険会社と交渉を始めました。Rさん一家は夫と息子家族の二世帯で生活しており、被害者の方は食事作りなどの家事と、高齢で持病のある夫の介護を毎日行っていました。
そのため、今回の事故で被害者の方を失ったことによりご遺族が受けた損失は非常に大きく、その補償を求める意味合いも込めて、弁護士は裁判所基準に基づいた死亡慰謝料と逸失利益の支払いを保険会社に強く主張しました。
その結果、弁護士の主張が認められ、保険会社から提示された金額から1,300万円以上増額し、最終的な賠償金額は3,900万円以上になりました。
※事例の内容はご相談当時の状況や条件等によります。