事故の状況
Fさんは、信号のない横断歩道を歩行中、前方から右折してきた車に衝突され、救急搬送されました。
その後、定期的に通院して治療をしてきましたが、顔面に大きな傷跡が残ってしまいました。
依頼内容
Fさんが当事務所に相談された時点では、既に後遺障害9級の認定を受けておられました。
等級結果には納得されていましたが、これから保険会社から提示される金額が適切か確認するために、事前にご相談いただきました。
対応と結果
弁護士は、最初の無料相談の際に、交通事故の損害賠償制度について詳しくご説明するとともに、Fさんのご年齢、ご職業、ご収入、ご家族関係など、損害額の計算に必要な情報を伺った上で、最終的に回収できるであろう金額を見積もり、ご案内しました。
そして、保険会社から出される示談提示額はそれよりも低い金額にとどまるであろうことをお伝えしましたが、Fさんとしては弁護士に依頼をした方がよいケースなのかもう少し検討したいとのお考えでしたので、当事務所からは、保険会社からまもなく示談提示がくるのでその提示を受けてからまたご相談いただくようにご案内しました。
その後、保険会社からの示談提示があり、当事務所で内容を精査した結果、休業損害と慰謝料の項目で大幅な増額が見込めたため、Fさんに詳細をご説明し、ご依頼頂くことになりました。
保険会社との交渉では、後遺障害逸失利益の請求も試みましたが、醜状障害であることやFさんが高齢者であることもあり、認められませんでした。
しかし、後遺障害逸失利益の請求を試みたことによって、保険会社からは休業損害と慰謝料の額なら譲歩可能との回答を引き出し、結果的には200万円近い大幅な増額を果たすことができました。