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子供が自転車事故の加害者に!親ができることとは

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公開日:2020.8.19  更新日:2022.3.15
交通違反 ニュース 弁護士監修記事

子供が自転車事故の加害者に!親ができることとは

ガソリンエンジンを使わず、エコでありながら一定速度で移動できることから、昨今利用者が増えている自転車。免許を必要としないため、老若男女運転できることも、魅力の1つです。

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自転車での重大事故も多い

そんな自転車ですが、重大事故がたびたび発生しています。最近は子どもが音楽やスマートフォンを操作しながら自転車に乗り、死亡事故を起こし、高額な損害賠償請求を請求されることがあります。

 

2008年には、神戸市北区で当時小学校5年生の少年が自転車に乗り、坂道を高速で下っていたところ、散歩中だった60代の女性と衝突。頭を強く打った女性は救急搬送され一命を取り留めたが、寝たきり状態となってしまいました。

 

その後、被害女性の家族が損害賠償を求め裁判を起こし、神戸地裁は少年の母親に対し「指導や注意が功を奏しておらず、監督義務を果たしていない」して、9,521万円の賠償を命じた。この賠償金は現在日本国内で最も高い金額となっています。

(参考:神戸地裁 平成25年7月4日WestlawJAPAN 文献番号 2013WLJPCA07046007)

自転車事故加害者への社会的制裁も

また、2017年には神奈川県川崎市の路上で左手にスマートフォン、右手に飲み物、耳にイヤフォンをした状態で電動アシスト自転車に乗り路上を走っていた当時20歳の大学生が、スマートフォンをポケットに入れようと目を離したところ、歩いていた当時77歳の女性と衝突し、死なせる事故も発生しています。

 

現状損害賠償請求はされていませんが、女性は大学を辞めることに。また顔写真や個人情報なども流出し、重い社会的制裁を受けることに。さらに禁錮2年執行猶予4年の判決が下されました。

(参考:横浜地裁川崎支部 平成30年8月27日WestlawJAPAN 文献番号 2018WLJPCA08276003)

 

いずれも親に監督されている子どもが起こした事故。被害者はもちろんですが、親や本人に重い罪と金銭的負担が課せられることになっています。子どもに自転車で移動させるということは、一歩間違えれば、1億近い損害賠償請求を受けてしまうリスクをはらんでいることになります。

親ができる子どもの自転車事故への対策は?

そんなリスクを解消するにはどうしたらいいのでしょうか。まずは、自転車に乗る子どもに対する交通ルールの遵守の徹底が急務です。これだけ重大事故が発生している現在でも、信号無視や道路逆走は日常茶飯事。このことが「ルール違反」であることを、認識させる必要があります。

 

事故事例なども認識させ、「人生が狂う」ことを教え込むべきでしょう

 

できる対策のもう1つが、保険への加入です。最近は各保険会社が自転車保険を用意しており、手厚いものもあります。高額な賠償リスクを避けたいのなら、保険加入は有効な手段です。

まとめ

子どもによる自転車事故のリスクは決して低いものではありません。できる対策を今からしておきましょう。

この記事の監修者
アシロ 社内弁護士
この記事は、株式会社アシロの『ベンナビ交通事故編集部』が執筆、社内弁護士が監修しました。
編集部

本記事はベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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