交通事故や自転車事故など、事故はいつ起きてしまうか分からないものです。弁護士費用を用意できず泣き寝入りとなってしまうケースも少なくありません。
ベンナビ弁護士保険は、弁護士依頼で発生する着手金を補償する保険です。
交通事故だけでなく、自転車事故、労働問題、離婚、相続トラブルなど幅広い法的トラブルで利用することができます。
弁護士保険で法律トラブルに備える
~いざという時の備えに~交通事故マガジン
ドライブレコーダーの選び方と証拠残しに適したレコーダーの特徴
ドライブレコーダーは、車周辺の映像や音声を記録するための用品です。交通事故が発生した時の証拠を残すことができるため、利用するドライバーも多いでしょう。ですが、機能が多岐に渡るため、ドライブレコーダー選びに迷う方も少なくないでしょう。
この記事では、証拠残しに適したドライブレコーダーの特徴や、ドライブレコーダーの選び方について紹介します。
交通事故は、ご自身に非がない場合(相手の信号無視や前方不注意など)でも、そのことを立証できなければ、事故の責任を問われる可能性があります。相手と言い分が違うが事故の目撃者がいない場合、事故現場を正確に検証することが難しくなるからです。
万が一の交通事故でご自身の状況が不利にならないためにも、事故発生時の映像や音声を記録できるドライブレコーダーが車に搭載されていると安心です。また、衝突事故以外にも、『当て逃げ』や『車上荒らし』、『当り屋』など、車を利用していると色々なトラブルに巻き込まれる可能性があります。
過失割合の算定にも有効な証拠となりますので、これらのトラブルに巻き込まれた場合でも、事故の証拠や相手のナンバーを押さえる上で、ドライブレコーダーは活用できます。
【関連記事】「交通事故時のドライブレコーダーの証拠能力と有効なケース」
続いて証拠残しに適したドライブレコーダーの特徴をご紹介します。
交通事故に遭遇した場合、相手を特定するためにナンバープレートの情報が必要になります。もちろんドライブレコーダーでも撮影できますが、カメラの画質が悪いと、相手のナンバーを読み取れないかもしれません。
ですので、画質の良いドライブレコーダーを利用するべきです。目安としては、解像度が1920×1080(フルHD)以上、画素数が200万画素以上のレコーダーがおすすめです。
交通事故は、真正面からの衝突により発生するものだけとは限りません。画角の広いドライブレコーダーが搭載されていると安心です。目安としては水平(横)画角が108°以上のドライブレコーダーをおすすめします。108°あれば、右折事故など、斜めからの車の衝突にも対応できるでしょう。
事故当時の信号機の色は、相手の非を立証する上で必要な情報です。ですが、事故当時の信号機がLEDだった場合、ドライブレコーダーによっては信号の光を感知できません。LED信号機は人間が感知できない速度で点滅しています。
そして動画もコマ切りに撮影した静止画を重ね合わせることで動的な映像に見せているに過ぎません。信号機が発する光とカメラの周期が重なる場合、カメラが信号の光を感知できないことがあります。事故発生時の信号の色を撮影するためにも、LED信号機に対応しているドライブレコーダーを選択しましょう。
駐車場に停車している時に、車をぶつけられることもあるでしょう。このような場合に備えて、駐車監視機能付きのドライブレコーダーが車に搭載されていると安心です。駐車監視機能は、『衝撃を感知して録画するタイプ』と『常時録画していて、衝撃を感知すると前後の動画を保存するタイプ』、『動体を検知して録画するタイプ』の3つに分類できます。
WDR機能とは、明るさを自動調整できる機能のことです。暗いところや逆光が強いところの撮影は、録画した映像が暗すぎたり、白くなりすぎたりするため、ナンバープレートや信号の色など、事故に必要な情報がきちんと録画できない可能性があります。
そのため、逆光や暗いところでも明るさを自動調整できるWDR機能が搭載されたドライブレコーダーをおすすめします。
続いてドライブレコーダーを選ぶ上で、比較するポイントを、紹介します。
ドライブレコーダーは、カメラと本体が1つに収まった一体型と、カメラとディスプレイ、本体が分かれている分離型の2つに分類できます。ドライブレコーダーはフロントガラスに設置しますが、一体型はサイズが大きく運転の邪魔になるため、分離型が存在します。
しかし、分離型は配線が複雑なため設置が容易ではありません。そのため、分離型を設置する場合は専用の用品店へ依頼することが一般的です。近年ではサイズがコンパクトな一体型のドライブレコーダーが増えているので、ドライブレコーダーの扱いに慣れていない方は、一体型を購入することをおすすめします。
ドライブレコーダーの録画機能は、エンジンが稼働している間ずっと録画できる常時録画と、衝撃を感知することで前後の映像が録画できるGセンサー録画、スイッチを押すことで録画できる手動録画の3つに分類できます。
各々の機能に関するメリット、デメリットを以下でまとめたので、各機能を比較する上で参考にしてください。
|
メリット |
デメリット |
常時録画 |
|
メモリがいっぱいになると必要な情報であれ古い映像から上書きされる |
Gセンサー録画 |
|
衝撃が感知できないことがある |
手動録画 |
|
録画のタイミングを逃す可能性がある |
録画環境以外にも、WDR(HDR)機能やGPS機能、Wi-Fi機能がありますが、ドライブレコーダーによっては付与される機能が異なります。各機能の特徴について以下で簡単にまとめたので、購入する上で参考にしてください。
ドライブレコーダーを製造している主なメーカーは、ケンウッド(KENWOOD)、ユピテル(YUPITERU)、PAPAGO、トランセンド(Transcend)です。各メーカーの特徴を以下でまとめたので、購入する際に参考にしてください。
最後におすすめのドライブレコーダーを6製品、紹介します。各製品の値段と機能についてまとめたのでドライブレコーダーを選ぶ上で、役立てていただけたらと思います。
|
コムテック「HDR-352GHP」 |
コムテック「ZDR-012」 |
ケンウッド「DRV-610」 |
価格※価格.com |
22,497円~ |
9,800円~ |
24,050円~ |
解像度 |
1920×1080 |
1920×1080 |
2304×1296 |
画素数 |
200万画素 |
200万画素 |
340万画素 |
画角 |
・水平:136° ・垂直画角:70° ・対角画角:168° |
・水平:109° ・垂直:57° ・対角:135° |
・水平:121° ・垂直:59° ・対角:141° |
フレームレート |
29fps |
29fps |
27.5fps |
駐車監視機能 |
○ |
×(オプション) |
○ |
LED信号機対応 |
○ |
○ |
○ |
WDR/HDR機能 |
○ |
○ |
○ |
|
ユピテル「DRY-ST3000P」 |
PAPAGO「GoSafe 130 GS130-16G」 |
ケンウッド「DRV-830」 |
価格※価格.com |
10,900円~ |
8,172円〜 |
20,380円~ |
解像度 |
1920×1080 |
1920×1080 |
2560×1440 |
画素数 |
300万画素 |
300万画素 |
368万画素 |
画角 |
・水平:108° ・垂直:56° ・対角:148° |
・水平:110° ・垂直:62° ・対角:140° |
・水平:132 ・垂直:70 ・対角:144° |
フレームレート |
30fps |
30fps |
27fps |
駐車監視機能 |
×(オプション) |
×(オプション) |
×(オプション) |
LED信号機対応 |
× |
○ |
○ |
WDR/HDR機能 |
○ |
○ |
○ |
※2018年6月25日現在の価格.comでの金額
万が一、交通事故に遭遇した場合に備えてドライブレコーダーが車に搭載してあると安心です。ドライブレコーダーを選ぶ上で、本記事を参考にしていただければ幸いです。
大東文化大学の井島先生に交通事故の乗り越え方について伺いました。
通行者に配慮なく道路で遊ぶ人達のことを「道路族」と呼び、中にはうるさすぎて訴えたいと考えている人もいます。道路は公共物ですが、このように遊ぶことは違法なのでしょ...
運転をしていると、道幅が狭かったり、人通りが多かったりと「事故が起きそうで怖いな」と感じる道路があると思います。危険意識と事故発生件数には関係性があるのでしょう...
自動運転は交通事故を減らす要因となるのでしょうか。金沢大学の菅沼教授にインタビューを行いました。
道路標識の意味(交通ルール)を種類ごとに簡潔にご紹介します。道路標識は種類が多いので、すべてを把握しきるのは難しいかもしれません。ですので、何か分からない標識を...
通行者に配慮なく道路で遊ぶ人達のことを「道路族」と呼び、中にはうるさすぎて訴えたいと考えている人もいます。道路は公共物ですが、このように遊ぶことは違法なのでしょ...
従わねばならない交通整理員ですが、場合によっては「間違っている」「従わなくてもいいのではないか」と感じることもあります。従わないと処罰されてしまうのでしょうか?
自動運転は交通事故を減らす要因となるのでしょうか。金沢大学の菅沼教授にインタビューを行いました。