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ドライブレコーダーの選び方と証拠残しに適したレコーダーの特徴

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公開日:2018.6.25  更新日:2019.12.24

ドライブレコーダーの選び方と証拠残しに適したレコーダーの特徴

ドライブレコーダーは、車周辺の映像や音声を記録するための用品です。交通事故が発生した時の証拠を残すことができるため、利用するドライバーも多いでしょう。ですが、機能が多岐に渡るため、ドライブレコーダー選びに迷う方も少なくないでしょう。

 

この記事では、証拠残しに適したドライブレコーダーの特徴や、ドライブレコーダーの選び方について紹介します。

 

そもそもドライブレコーダーの必要性は?

交通事故は、ご自身に非がない場合(相手の信号無視や前方不注意など)でも、そのことを立証できなければ、事故の責任を問われる可能性があります。相手と言い分が違うが事故の目撃者がいない場合、事故現場を正確に検証することが難しくなるからです。

 

万が一の交通事故でご自身の状況が不利にならないためにも、事故発生時の映像や音声を記録できるドライブレコーダーが車に搭載されていると安心です。また、衝突事故以外にも、『当て逃げ』や『車上荒らし』、『当り屋』など、車を利用していると色々なトラブルに巻き込まれる可能性があります。

 

過失割合の算定にも有効な証拠となりますので、これらのトラブルに巻き込まれた場合でも、事故の証拠や相手のナンバーを押さえる上で、ドライブレコーダーは活用できます。

 

【関連記事】「交通事故時のドライブレコーダーの証拠能力と有効なケース

 

証拠残しに適したドライブレコーダーの特徴

続いて証拠残しに適したドライブレコーダーの特徴をご紹介します。

 

画質がフルHD以上である【必須条件】

交通事故に遭遇した場合、相手を特定するためにナンバープレートの情報が必要になります。もちろんドライブレコーダーでも撮影できますが、カメラの画質が悪いと、相手のナンバーを読み取れないかもしれません。

 

ですので、画質の良いドライブレコーダーを利用するべきです。目安としては、解像度が1920×1080(フルHD)以上、画素数が200万画素以上のレコーダーがおすすめです。

 

水平画角が108°以上である【必須条件】

交通事故は、真正面からの衝突により発生するものだけとは限りません。画角の広いドライブレコーダーが搭載されていると安心です。目安としては水平(横)画角が108°以上のドライブレコーダーをおすすめします。108°あれば、右折事故など、斜めからの車の衝突にも対応できるでしょう。

 

LED信号機に対応している

事故当時の信号機の色は、相手の非を立証する上で必要な情報です。ですが、事故当時の信号機がLEDだった場合、ドライブレコーダーによっては信号の光を感知できません。LED信号機は人間が感知できない速度で点滅しています。

 

そして動画もコマ切りに撮影した静止画を重ね合わせることで動的な映像に見せているに過ぎません。信号機が発する光とカメラの周期が重なる場合、カメラが信号の光を感知できないことがあります。事故発生時の信号の色を撮影するためにも、LED信号機に対応しているドライブレコーダーを選択しましょう。

 

駐車監視機能が付与されている

駐車場に停車している時に、車をぶつけられることもあるでしょう。このような場合に備えて、駐車監視機能付きのドライブレコーダーが車に搭載されていると安心です。駐車監視機能は、『衝撃を感知して録画するタイプ』と『常時録画していて、衝撃を感知すると前後の動画を保存するタイプ』、『動体を検知して録画するタイプ』の3つに分類できます。

 

WDR機能が搭載されている

WDR機能とは、明るさを自動調整できる機能のことです。暗いところや逆光が強いところの撮影は、録画した映像が暗すぎたり、白くなりすぎたりするため、ナンバープレートや信号の色など、事故に必要な情報がきちんと録画できない可能性があります。

 

そのため、逆光や暗いところでも明るさを自動調整できるWDR機能が搭載されたドライブレコーダーをおすすめします。

 

ドライブレコーダーの選び方【比較するポイント】

続いてドライブレコーダーを選ぶ上で、比較するポイントを、紹介します。

 

一体型か分離型か

ドライブレコーダーは、カメラと本体が1つに収まった一体型と、カメラとディスプレイ、本体が分かれている分離型の2つに分類できます。ドライブレコーダーはフロントガラスに設置しますが、一体型はサイズが大きく運転の邪魔になるため、分離型が存在します。

 

しかし、分離型は配線が複雑なため設置が容易ではありません。そのため、分離型を設置する場合は専用の用品店へ依頼することが一般的です。近年ではサイズがコンパクトな一体型のドライブレコーダーが増えているので、ドライブレコーダーの扱いに慣れていない方は、一体型を購入することをおすすめします。

 

録画環境

ドライブレコーダーの録画機能は、エンジンが稼働している間ずっと録画できる常時録画と、衝撃を感知することで前後の映像が録画できるGセンサー録画、スイッチを押すことで録画できる手動録画の3つに分類できます。

 

各々の機能に関するメリット、デメリットを以下でまとめたので、各機能を比較する上で参考にしてください。

 

 

メリット

デメリット

常時録画

  • 常時録画できるため管理が楽
  • 撮り逃しがない

メモリがいっぱいになると必要な情報であれ古い映像から上書きされる

Gセンサー録画

  • 衝撃時の映像だけを保存できる
  • 保存した映像が上書きされない

衝撃が感知できないことがある

手動録画

  • 録画するタイミングを調整できる
  • 録画した映像を上書きされることなく保存できる

録画のタイミングを逃す可能性がある

 

機能

録画環境以外にも、WDR(HDR)機能やGPS機能、Wi-Fi機能がありますが、ドライブレコーダーによっては付与される機能が異なります。各機能の特徴について以下で簡単にまとめたので、購入する上で参考にしてください。

 

  • WDR(HDR)機能:明るさを自動調整できる機能(逆光が強い場所・暗い場所でも撮影できる)
  • GPS機能:現在位置がわかる機能(事故時の正確な場所が把握できる)
  • Wi-Fi(無線LAN)機能:スマートフォンを介して撮影した映像をリアルタイムに確認できる機能

 

メーカー

ドライブレコーダーを製造している主なメーカーは、ケンウッド(KENWOOD)、ユピテル(YUPITERU)、PAPAGO、トランセンド(Transcend)です。各メーカーの特徴を以下でまとめたので、購入する際に参考にしてください。

 

ケンウッド(KENWOOD)

  • 特徴:ドライブレコーダーとしては後発だが、オーディオ機器のメーカーとしてブランド力があり、取扱い製品の種類が豊富である
  • 向いている人の特徴:安心できるメーカーのドライブレコーダーを求めている

 

ユピテル(YUPITERU)

  • 特徴:値段に対して高性能な製品を多数取り扱っている
  • 向いている人の特徴:多機能の製品をなるべく安く抑えて購入したい

 

PAPAGO

  • 特徴:台湾のメーカーであり、手ごろな価格の製品を取り扱っている
  • 向いている人の特徴:とにかく安く抑えたい

 

おすすめのドライブレコーダー6選

最後におすすめのドライブレコーダーを6製品、紹介します。各製品の値段と機能についてまとめたのでドライブレコーダーを選ぶ上で、役立てていただけたらと思います。

 

 

コムテック「HDR-352GHP」

コムテック「ZDR-012」

ケンウッド「DRV-610」

価格※価格.com

22,497円~

9,800円~

24,050円~

解像度

1920×1080

1920×1080

2304×1296

画素数

200万画素

200万画素

340万画素

画角

・水平:136°

・垂直画角:70°

・対角画角:168°

・水平:109°

・垂直:57°

・対角:135°

・水平:121°

・垂直:59°

・対角:141°

フレームレート

29fps

29fps

27.5fps

駐車監視機能

×(オプション)

LED信号機対応

WDR/HDR機能

 

ユピテル「DRY-ST3000P」

PAPAGO「GoSafe 130 GS130-16G」

ケンウッド「DRV-830」

価格※価格.com

10,900円~

8,172円〜

20,380円~

解像度

1920×1080

1920×1080

2560×1440

画素数

300万画素

300万画素

368万画素

画角

・水平:108°

・垂直:56°

・対角:148°

・水平:110°

・垂直:62°

・対角:140°

・水平:132

・垂直:70

・対角:144°

フレームレート

30fps

30fps

27fps

駐車監視機能

×(オプション)

×(オプション)

×(オプション)

LED信号機対応

×

WDR/HDR機能

※2018年6月25日現在の価格.comでの金額

 

まとめ

万が一、交通事故に遭遇した場合に備えてドライブレコーダーが車に搭載してあると安心です。ドライブレコーダーを選ぶ上で、本記事を参考にしていただければ幸いです。

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編集部

本記事はベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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