【すべてが矛盾!?】原付には左折車線でも直進せよという交通ルールがある!

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公開日:2020.7.28  更新日:2020.7.28
交通違反 弁護士監修記事

【すべてが矛盾!?】原付には左折車線でも直進せよという交通ルールがある!

 

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交通ルールを理解している人であれば、このタイトルの意味はまったく理解できないでしょう。

 

左折専用レーンは左折だけ、直進専用レーンは直進だけ、右折専用レーンは右折だけが可能だと、条例で決められているからです。もはや説明するまでもありませんね。

 

しかし、原動機付自転車(いわゆる原付)はそのような交通ルールに反して、左折専用レーンからの右折が可能なんです。いったいなぜ、このようなことが起こるのでしょうか…?

原付には厄介な2つのルールがある

原付を運転する際は、以下2つの厄介な交通ルールを守る必要があります。

 

1つ目はこちら。

 

第二十条 車両は、車両通行帯の設けられた道路においては、道路の左側端から数えて一番目の車両通行帯を通行しなければならない。

引用元:道路交通法

 

『複数車線がある場合には一番左側を走行しましょう』というルール。

 

もう1つは、特定の場所では二段階右折をしなければいけないというルールです。

 

二段階右折とは、指定された交差点で右折する際、左の車線から右折せずに直進し、渡った先の交差点で右に方向転換したまま停車して、その信号が青に変わり次第直進することをいいます。

 

 

引用元:国土交通省道路標識一覧

 

こちらの標識がある場所では以下の図のように二段階右折をしなければいけません。

 

2段階右折の方法

 

 

 

また、3車線以上ある道路では、標識の有無にかかわらず二段階右折をする必要がありますが、下図の標識がある場所では二段階右折が禁止されています。

 

 

引用元:国土交通省道路標識一覧

 

つまり、上図の標識がある場合は、以下のように右折する必要があるのです。

原動機付き自転車車の右折方法(小回り)の標識がある場合の右折方法

 

ではなぜ、これらが原付を運転する際の厄介なルールなのでしょうか?

 

それは、二段階右折の指示標識がある場所では、たとえ右折をしたくても、道路の一番左側の車線を走行しなければいけないからです。つまり、走行する左側の車線が左折専用レーンだったとしても、二段階右折の標識がある場所で右折をしたい場合、その標示を無視して直進しなければいけないからです。

 

引用元:国土交通省北陸地方整備局

 

この図の①が、二段階右折の方法を表しています。たとえ走行する左側の車線が左折専用レーンであっても、左には曲がらずに直進して停車し、信号が青に変わり次第直進するという方法です。

 

原付で2段階右折すべき交差点で小回り右折した際の罰則

ではこの複雑な2段階右折に関するルールを破った際に受ける罰則はどのようなものがあるのでしょうか?

 

違反行為

違反点数

反則金

右左折方法違反

1点

3,000円

信号無視

2点

6,000円

二段階右折をすべき交差点で小回り右折した場合、信号無視をしていることにもなるので信号無視の罰則が適用される

 

このように、2段階右折すべき交差点で小回り右折した場合には、違反点数として合計3点、反則金として合計9000円が課されます。

無視できない罰則であるといえるでしょう。

左折専用レーンを直進するのは違法じゃないの?

原付が左折専用レーンの表示を無視して直進し、その後右折をするのは違法になるのでしょうか?

このように、左折専用レーンを直進することは、周りの走行車にはとても危険な行為だと思われるかもしれません。『左折専用レーンは左折するための車線』と決められているのだから、当然ですよね。

 

ですがこの場合、左折専用レーンを直進しても、原付は違法になることはありません。

 

二段階右折の標識がある場所、または片側3車線以上ある道路では、たとえ走行する左側の車線が左折専用レーンだったとしても、それを無視して直進し、その先の交差点で停車して、信号が変わり次第右折しなければならないのです(別途の指示のある道路標識等がある場合を除きます)。

 

原動機付き自転車は左折専用レーンであっても原付走行のルールを優先する必要がある

 

 

原動機付自転車は、第二項及び前項の規定にかかわらず、道路標識等により交通整理の行われている交差点における原動機付自転車の右折につき交差点の側端に沿つて通行すべきことが指定されている道路及び道路の左側部分(一方通行となつている道路にあつては、道路)に車両通行帯が三以上設けられているその他の道路(以下この項において「多通行帯道路」という。)において右折するとき(交通整理の行われている交差点において右折する場合に限る。)は、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、交差点の側端に沿つて徐行しなければならない。ただし、多通行帯道路において、交通整理の行われている交差点における原動機付自転車の右折につきあらかじめ道路の中央又は右側端に寄るべきことが道路標識等により指定されているときは、この限りでない。

引用元:道路交通法34条5項

 

左折専用レーンを直進することは、車両では明らかな違法行為ですが、原付の場合はそれが許されるケースもあるのです。二段階右折をするために、原付は右折のウインカーを出しながら直進するわけですから、周りからしたらとても怖いですよね…。

 

ただ、これは二段階右折が義務づけられた原付ならではの走行です。それをあらかじめ理解して、円滑な通行のために互いで交通ルールを守っていきましょう。

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。
編集部

本記事は交通事故弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※交通事故弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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