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オービスが作動する速度|測定の限界・速度規制はあるのか?

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公開日:2020.7.7  更新日:2020.10.29
交通違反 弁護士監修記事

オービスが作動する速度|測定の限界・速度規制はあるのか?

オービスとは、スピード違反をしている車を感知して光り、通過したときに運転者の顔と車のナンバープレートを記録する自動取締装置です。

オービスが光る(作動する)違反速度が正式に公表されたデータはありません。しかし、取り締まりの基準ではないかと思われる目安の数値はあるようです。

そこで、この記事ではオービスの取り締まり速度について紹介します。

オービスが作動するのは何キロからか?

測定速度には限界があるのか?

など、オービスの測定速度について確認しておきたい場合には参考にしてみてください。

オービスが光る速度の目安

すべてのスピード違反を記録するわけではなく、一発免停の罰則に該当するような悪質な速度で走行している車を取り締まっているとされており、一般的には一発免停の処罰に該当する時速30キロ以上(高速道路は40キロ以上)の速度違反でオービスが光る事例が多いと言われています。

例えば、速度制限が60キロの一般道路だと90キロでの走行、速度制限が80キロの高速道路だと120キロで走行した状況です。速度違反でも特に違犯性の高い場合には、オービスが作動する可能性が高いでしょう。

ただ、オービスは種類や設置地域によって設定速度に違いがあるので、上記の速度以下なら絶対に作動しないというわけではありません。あくまで目安としての数値なのでご注意ください。

オービスの速度に関してよくある2つの疑問

「オービスの測定速度に限界はある?」

「オービスは悪天候による速度規制に対応している?」

オービスの動作についてよくある2つの疑問にお答えします。

オービスの測定速度に限界はあるのか?

スピードが200キロを超えるとオービスの測定速度の限界だから取り締まられないという噂がありましたが、『中央高速道路での135キロオーバー事件』でそれが間違いであることが分かります。この事件の違反者は235キロで走行している現場をオービスに検知され逮捕につながりました。

機械のオービスにも限界はあるかもしれません。しかし、200キロを超えるスピードでも測定されるので、一般車が日本の道路でオービスの測定速度の限界を超えて走るのはほぼ不可能だと言えるでしょう。

オービスは悪天候による速度規制に対応しているのか?

豪雨や霧が出て視界が悪くなった状況など、高速道路では道路の状況によって法定速度が変わります(速度規制)。では、オービスにはその速度規制の速度は反映されるのでしょうか?

恐らくオービスが光る速度は速度制限によって変化しません。道路の状況の変化によってオービスの設定は変わらないので、オービスが光る基準は普段の法定速度のままであるかと思われます。

ただし、オービスが反応しなくてもスピード違反はれっきとした道路交通法違反なので、速度規制に従い安全運転を心がけるようにしてください。

オービスの測定速度に納得できない場合

法定速度を守って運転していたにもかかわらず、オービスの誤作動によって取り締まられてしまう事例も存在します。もし、本当に身に覚えのない測定速度が検知されてしまった場合には、裁判でオービスに誤作動があった可能性を証明しなければいけません。

ドライブレコーダー・運行記録計・同乗者の証言など、自身が違反をしていないという事実を客観的に証明できる証拠を用意しておきましょう。

この場合、専門家のサポートは必須と思われますので、すぐ弁護士に相談されることをおすすめします。

違反速度によって罰則内容は変わってくる

通常だと、オービスに速度違反を取り締まられると『6~10万円の罰金』と『免停』の罰則が科されますが、罰金の金額や免停の期間は違反した速度によって変わってきます。

一般道路

30~50キロ未満

違反点数6点

30日間の免停

50キロ以上

違反点数12点

90日間の免停

高速道路

40~50キロ未満

違反点数6点

30日間の免停

50キロ以上

違反点数12点

90日間の免停

(※上記の免停期間は過去に免停や取消の経験がなく初めて処分を受けた場合)

なお、上記で紹介した135キロオーバーのような悪質なものだと懲役刑になるケースもあるようです。オービスの罰則については以下の記事で解説しているので、詳細を確認したい場合には併せてご覧ください。

まとめ

オービスは免停の罰則の対象となる30キロ以上(高速道路では40キロ以上)の法定速度オーバー以降から作動する事例が多いです。200キロ以上で走っている車も記録できるので、測定速度の限界もほぼないと考えてよいでしょう。

オービスは悪質な速度違反者を取り締まるための装置です。オービスが作動しない速度で走っていたとしても、法定速度を超えていれば警察の取り締まりの対象になるので、交通事故を避けるためにもスピードの出し過ぎには十分注意しましょう。

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。
編集部

本記事はベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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