結局、どの弁護士に相談すればいいの?弁護士の選び方を徹底解説

弁護士選びで特に大切なのは、次の3点です。
- 交通事故の解決実績があること
- 料金体系が明快であること
- あなたと相性がよいこと
この記事では、弁護士の選び方について具体的に解説します。弁護士への相談を検討している方は、参考にしてみてください。
前提知識|弁護士を選ぶ際に確認したい4つのポイント
弁護士を探すときは、次の点が満たされているかどうかを確認しましょう。
- 交通事故問題の解決実績が豊富か
- 料金体系が明快か
- 懲戒請求されたことがないか
- 相性がよく、信頼できると感じるか
① 交通事故問題の解決実績が豊富か
大前提として、交通事故トラブルを扱った実績がある弁護士に依頼をしましょう。弁護士は法律に関する知識を一通り持っていますが、トラブルの種類によって、実務上必要な手続きやスキルは異なります。
② 料金体系が明快か
①何をお願いしたら、②どのタイミングで、③いくら発生するのか。この3点を明確に理解してから依頼を決めましょう。料金について質問したときに、明快な回答が得られなかった場合は、別の弁護士と比較したほうがいいかもしれません。
なお、一般的な弁護士費用の内訳は次の通りです。
- 相談料|相談30~60分ごとに発生
- 着手金|依頼をしたタイミングで発生
- 成功報酬|依頼が成功したタイミングで発生
- 実費|弁護士が事務所を離れた際などに発生
弁護士費用についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
③ 懲戒請求されたことがないか
懲戒請求とは、文字通り弁護士に対して、懲戒を求めることをいいます。
懲戒請求される理由には、例えば次のようなものがあります。
- 弁護士費用があまりに高額だった
- 弁護士の対応があまりに遅すぎた
- 弁護士が返金に応じてくれなかった
上記のように、依頼者と弁護士の間で大きな揉め事があった際は、懲戒請求に至る場合があります。懲戒の理由や内容によっては、依頼を避けたほうがいいかもしれません。
懲戒処分の有無は、『弁護士懲戒処分検索センター』で検索できます。
④ 相性がよく、信頼できると感じるか
特に重要なポイントです。ここまでお伝えした点に関しては比較的、客観的に判断しやすいですが、相性に関してはフィーリングによるところが大きく、一概にこの弁護士がよいと言い切るのは困難です。
しかし、一度依頼をすると事件が解決するまで、その弁護士と付き合っていくことになります。うまく協力できなければ、事件解決が長引いたり、望んだ結果にならなかったりする恐れもあります。相性の良し悪しは必ず意識しましょう。
次は、注目すべきポイントをより具体的にお伝えします。
弁護士を選ぶ際の具体的なチェックポイント
ネット検索だけで、弁護士との相性を確認するのは現実的ではありません。弁護士との相性や雰囲気は、電話をしたり直接会ったりしないとわからないものです。
ネット検索である程度目星をつけ、電話や面談で実際に話を聞き、1番良さそうだった人に依頼するとスムーズです。
では、弁護士を探す際のチェックポイントを見ていきましょう。
ネット上で調べる際のチェックポイント5つ
ネット上で確認可能なチェックポイントをお伝えします。
① 取扱分野と実績
交通事故を扱っているのは大前提です。そのうえで、『解決実績〇〇件以上!』などの具体的な記載があるかどうか確認しましょう。
ただ、複数の弁護士が在籍する事務所では、弁護士によって経験・実績はさまざまです。重要なのはあくまで担当してくれる弁護士にどのくらいの解決実績があるかなので、電話や面談のときに直接聞いた方がよいでしょう。
② 解決事例
事務所によっては、これまでの解決事例を掲載している場合もあります。事例があるからといって即相談!というわけにもいきませんが、少なくとも解決実績がある、ということはわかります。
③ 料金体系が明快か
料金体系はWeb上で公開されている場合と、されていない場合があります。公開されている内容を確認できれば、ある程度費用のイメージが湧いてきますが、事案によって費用は変動するので、依頼前に電話や面談で聞いてみるのがおすすめです。
④ 事務所が通いやすいか
依頼をすると、事件解決までに何度か弁護士事務所に足を運ぶことになる場合もあります。仕事帰りでも行けるような立地の事務所がおすすめです。
⑤ 営業時間・営業日
弁護士とコンタクトを取ったり、訪問したりできる日時に制限がある人は、この点も重視しましょう。平日フルタイムで仕事をしている方であれば、19時以降も相談可能か、土日も相談可能か、といった点を確認しましょう。
面談に行ったときのチェックポイント5つ
実際に弁護士と面談する際のチェックポイントをお伝えします。
① 相性がいいか、信頼できると感じるか
いくら優秀な弁護士でも、あなたとの相性が良くなければ、事件解決まで協力関係を維持するのは難しいかもしれません。
相談したからといって必ずしも依頼する必要はないので、焦らずに信頼できそうな弁護士を見つけましょう。
注目すべきポイント |
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② わかりやすく、納得のいく説明をしてくれるか
相談者の目線に立って、理解しやすい説明をしてくれるか、確認しましょう。説明が理解できないまま依頼をしてしまうと、終始弁護士のペースで手続きや交渉が進んでいきます。そうなると、納得のいかない結果に終わり、さらなるトラブルの元になりかねません。
注目すべきポイント |
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③ 誰が面談をしてくれるか
初回の面談に行ったときに、誰がヒアリングをしてくれるのか確認しましょう。
弁護士ではなく、事務員がヒアリングしてくれた場合は要注意です。
法律相談というのは本来複雑なものです。相談者が依頼する内容を表面的に理解するだけでなく、潜在的な問題に関しても理解していないと、満足感のある問題解決につながらない恐れがあります。
④ 訴訟も視野に入れているか
弁護士が慰謝料を請求する際は、弁護士基準で請求をします。
これは、「私が裁判をすると、このぐらいの金額になります」という基準ですが、訴訟の経験がない弁護士が交渉をした場合、保険会社に対し、「本当に訴訟になりそうだな」という迫力を与えられなくなるリスクがあります。
慰謝料が高額になる場合は交渉も難航します。後遺障害等級認定を得られた場合など、重いケガを負ってしまった場合は特に、訴訟経験の有無は確認したいところです。
⑤ 事務所に活気があるか
依頼が少ないなど、事務所の経営がうまくいっていないと、雰囲気がどんよりしてくる場合があります。
もちろん、活気だけでよい弁護士事務所かどうかを判断することはできませんが、直感的に「この事務所、大丈夫か?」と感じた場合は、依頼を見送った方がよいかもしれません。
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- 示談交渉に疲れてしまった
- 適切な後遺障害等級認定を得たい
- 事故で怪我をしてしまったが、今後どうすればいいのかわからない
上記のような点でお悩みの方は、お住まいの地域から弁護士を検索し、ご相談ください。
【関連記事】弁護士に無料法律相談できるおすすめ相談窓口|24時間・電話相談OK
まとめ
弁護士の選び方で、特に重視すべきなのは次の3点です。
- 交通事故トラブルの解決実績があること
- 料金体系が明快であること
- あなたと相性が良いこと
上記を確かめるために、ネット検索や、電話相談・面談を上手に活用しましょう。
交通事故のトラブルが、1日も早く解決することを祈っています。
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特約を利用して弁護士に相談する交通事故問題を依頼する弁護士の選び方にはポイントがあります。
- 過去の解決事例を確認する
- 料金体系が明確である弁護士を選ぶ
- 交通事故問題が得意な弁護士から選ぶ
等です。
詳しくは以下の記事を読んで、正しい弁護士の選び方を理解した上で弁護士に相談しましょう。
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