累計相談数
10
万件超
累計サイト訪問数
3,844
万件超
※2024年11月時点
ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ) > 交通事故コラム > むちうち・頸椎捻挫 > むちうちが嘘と疑われたら|軽い事故追突でも痛みを伝えるポイント
キーワードからコラムを探す
更新日:

むちうちが嘘と疑われたら|軽い事故追突でも痛みを伝えるポイント

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士
監修記事
むちうちが嘘と疑われたら|軽い事故追突でも痛みを伝えるポイント

軽微な追突事故の被害だと、加害者側から「通院の必要がないのに治療を受けているのではないか」と疑われるケースがあります。

むちうちは目立った外傷がないため、他者からは症状の有無がわかりにくい負傷です。そのため、本当に痛みがあるのに、治療の必要性について疑問を持たれてしまう、という交通事故トラブルが生じるのも珍しくありません。

この記事では、交通事故によるむちうち治療について疑いが生じやすい理由と、その場合の対策をご紹介します。むちうちの痛みでお悩みの方は、参考にしてみてください。

今すぐ無料相談電話相談OKの弁護士が見つかる!
ベンナビ交通事故で 
損害賠償・慰謝料請求に強い弁護士を探す

 

軽微な事故でもむちうちになる可能性はある

むちうちとは、後方や側面からの不意の衝撃により、首の筋肉や神経を痛めてしまう負傷です。衝撃を受けたときに首がムチのようにしなることから、むちうちと呼ばれています。

人間は首だけで体重の約10%の重さがある頭を支えています。そのため、軽微な事故で追突時の衝撃が少なかったとしても、事故時の首への負担のかかり方によっては、むちうちを発症してしまう可能性はあるでしょう。

車の破損が少ない低速度な事故であったとしても、むちうちを発症するケースはあり得ます。軽微な事故でも、少しでも体に異常を感じる場合には、すぐに病院で検査を受けるようにしてください。

むちうちが嘘だと疑われやすい理由

交通事故では、加害者側からむちうち治療の必要性に疑問を持たれて、賠償金で揉め事になるトラブルが多いです。では、なぜむちうちの治療は疑いが生じやすいのでしょうか。

事故から時間差で症状が発症しやすい

「事故時はピンピンして元気そうだったので、負傷していて治療が必要だとは思えない」このような誤解から、加害者側からむちうち治療について疑問を持たれてしまうケースがあります。

むちうちは事故から時間差で症状を発症することもあります。事故の翌日以降に痛みが出始めても、不思議なことではありません。

負傷からの経過時間

痛みを自覚した人の割合

6時間以内

65%

24時間以内

27%

72時間以内

8%

【参考】むち打ち損傷ハンドブック第3版

しかし、加害者側はむちうちの症状を特徴なんて知らないのが通常です。そのため、事故から数日後にむちうちが発症した場合、加害者側が納得できずに揉め事になりやすいといわれています。

症状を証明するための証拠がない

むちうちには外傷がなく、またレントゲン等の画像検査による異常が見つかることもまれです。そのため、むちうちは症状を客観的に証明することが困難であるケースも多いです。

つまり、加害者側からすれば、被害者の訴える症状について客観的証拠がないため、治療の必要性が理解しにくいということです。そのため、加害者側が「慰謝料を受け取るために痛くないのに治療をしているのでは?」と疑ってしまうこともあるでしょう。

基本的に、交通事故の損害賠償請求では、被害者側で損害を証明する必要があります。特に治療が長期間になると、なぜそのような治療が必要か、ある程度の根拠は必要でしょう。明確な根拠もなく、漫然と長期治療を続けることでトラブルに発展するケースもあります。

軽い事故では怪我するはずがないという誤解

低速度や停止中などに起きた軽い追突事故だと、「この程度の事故で怪我をするとは信じられない」と加害者から疑われるケースも多いです。

上記の通り、軽微な事故でもむちうちを発症する可能性は十分にあります。

しかし、むちうちの痛みは実際に負傷をした被害者本人にしかわからないため、加害者側からはそれを理解するのが難しく、痛みを主張しても受け入れてもらえないことが多々あります。

むちうち治療について疑問を持たれないための対策

交通事故で負ったむちうち治療について疑問を持たれないための対策を3つご紹介します。事故後に治療を受ける際には、以下の3点を意識してみてください。

医師に症状を正確に伝える

他覚症状(第三者が認識できる症状)がないむちうちでは、診断時の被害者の症状説明が重要視されます。この説明に一貫性がなかったり、症状が一定でなかったりする場合は、そもそもの症状の有無について疑問を持たれてしまうのもやむを得ないといえます。

例えば、最初は右肩にしびれがあると言っていたのに、次の診察時には左肩の痛みがひどくなったなど、一貫性のない主張をしてしまうと、そもそも症状があるのかどうか疑問が生じる、ということになってしまいます

むちうちの症状について説得ある主張をするするためには、ご自身の症状について、医師に明確に伝えるように意識してください。

通院を怠らない

通院予定日に病院に行かなかったり、通院頻度を月1〜2回など極端に少なくしたりするなど、通院を怠ることはなるべく避けるようにしましょう。

通院に積極的でない姿勢を見せてしまうと、「本当は治療をする必要がないのでは?」と疑われる可能性も否定できません。通院実績はむちうちの治療の必要性を判断するための重要な材料となりますので、症状が続いているのであれば定期的な通院をしましょう。

神経学検査を受ける

神経学検査とは、痛みやしびれなどの症状を確認するための検査です。他覚症状がないむちうちでも、これらの検査の結果を証拠とすることができる場合もあります。

検査

内容

ジャクソンテスト

患者の頭部を後ろに曲げて圧迫し痛みの有無を確認する検査

スパーリングテスト

患者の頭部を痛みのある方向に曲げて反応を確認する検査

ショルダーデプレッションテスト

患者の肩を押し上げて頭を逆側に倒すことで痛みの有無を確認する検査

担当医に相談することで神経学検査を受けることができます。この検査結果があれば直ちにむちうち治療の必要性が基礎づけられる、というものでもありませんが、一応判断の一助にはなるだろうと思われます。

痛くないのに通院を続けるのはNG

むちうちは事故から時間差で痛みが生じる負傷です。そのため、事故直後は痛みがなくても、すぐに病院で検査を受けるべきだといえるでしょう。

ただし、症状が治ったのに痛みがあると言い張って治療を続けるのはNGです。むちうちは被害者の自覚症状が重要視されますが、嘘をついて通院を続ける行為は常識を欠く行為ですし、トラブルのもととなります。

また、不要な治療を続けて賠償金を請求する行為は、保険金詐欺となる可能性も否定できません。通院を怠らないことは大切ですが、必要のない過度な通院はしないようにしてください。

むちうちの治療を受ける際の注意点

交通事故被害に遭った後、むちうちの治療を受ける際の注意点を2つご紹介します。

接骨院などの利用は医師の許可が必要

むちうちは接骨院での治療が有効だといわれていますが、接骨院を利用するには病院の担当医から許可を得る必要があります。

医師が明確に反対しているのに、自己判断で接骨院を利用すると、治療費用を補償してもらえない場合もありますので注意してください。

なお、交通事故の損害賠償請求に必要な診断書は、病院でしか発行できません。むちうちに限らず、交通事故で負傷をした場合は、まず病院で検査を受けましょう。

保険会社からの治療費打ち切りの宣告

一般的には、むちうちが完治する目安期間は概ね1~3ヶ月程度とわれています。一定の目安期間が経過すると、加害者側の保険会社から、「そろそろ治療を終了してはどうか」と治療終了を打診されることもあります。

しかし、これはあくまで一般的な目安に基づくものであり、本当に治療が必要かどうかは主治医と相談して慎重に判断するべきでしょう。

一度治療終了を了承して示談に応じてしまったら、仮にその後通院治療を受けても、治療費はすべて自己負担になってしまいます。

まとめ

むち打ちは、基本的に外傷がないため、本当に痛いのかを疑われてしまいます。仕方ありませんが、だからと言って保険会社の言う通りにする必要はありません。痛みが引かないのであれば、あなたの将来のためにもしっかり治療を受けましょう。

弁護士に依頼することで治療費が獲得できやすくなるだけではなく、後遺障害等級が獲得しやすくなります。弁護士の費用に不安がある人は、弁護士費用特約に加入している人がいないか確認しましょう。弁護士費用特約の適用範囲は広いため、ご自身が加入しなくても利用できる可能性があります。

今すぐ無料相談電話相談OKの弁護士が見つかる!
ベンナビ交通事故で 
損害賠償・慰謝料請求に強い弁護士を探す
この記事をシェアする

弁護士に相談するかお悩みの方へ

下のボタンからあなた当てはまるものを選んで悩みを解消しましょう。

弁護士が必要か分からない方
保険会社に相談
弁護士に相談
自力で解決

弁護士に相談する以外にも様々な方法があります。
あなたは弁護士に相談すべきかを診断してみましょう。

\ 最短10秒で完了 /

弁護士の必要性を診断する無料
弁護士の費用が心配な方

弁護士費用特約があれば 実質0円で依頼できます!

多くの保険会社では、被害者1名につき最大300万円までの弁護士費用を負担してくれます。特約があるか分からない方でも、お気軽にご相談ください。弁護士と一緒にご確認した上で依頼の有無を決めて頂けます。

特約を利用して弁護士に相談する
弁護士の選び方が分からない方

交通事故問題を依頼する弁護士の選び方にはポイントがあります。

  • 過去の解決事例を確認する
  • 料金体系が明確である弁護士を選ぶ
  • 交通事故問題が得意な弁護士から選ぶ

等です。

詳しくは以下の記事を読んで、正しい弁護士の選び方を理解した上で弁護士に相談しましょう。

弁護士の選び方について詳しくみる
東京
神奈川
福岡
大阪
京都
愛知
【本気で解決を目指すなら】弁護士法人ガーディアン法律事務所

何度でも相談料0円/着手金0円!完全成功報酬※保険会社との交渉に自信!まずはご面談ください●累計相談2000件以上/賠償金約300万円増額実績あり《詳細は写真をクリックあなたの持つ権利をお守りします

事務所詳細を見る
【事故被害者/来所不要】錦糸町・ベリーベスト法律事務所

【来所不要・交通事故の被害者は初回相談料0円豊富な解決実績◆示談金の大幅な増額実績多数交通事故専門チームが丁寧に対応します。まずは無料でご相談ください。【「錦糸町駅」南口から徒歩9分】

事務所詳細を見る
【被害者専門の相談窓口】北千住支店 アディーレ法律事務所

提示された賠償金に納得がいかない方は、アディーレへご相談を!適正な賠償金を受け取るためにサポートします◆自転車・バイク事故にも対応◆  

事務所詳細を見る
東京都の弁護士一覧はこちら
あらゆる事故に備える!ベンナビ弁護士保険
弁護士費用を補償

交通事故や自転車事故など、事故はいつ起きてしまうか分からないものです。弁護士費用を用意できず泣き寝入りとなってしまうケースも少なくありません。

ベンナビ弁護士保険は、弁護士依頼で発生する着手金を補償する保険です。

交通事故だけでなく、自転車事故、労働問題、離婚、相続トラブルなど幅広い法的トラブルで利用することができます。

無料で資料ダウンロード
弁護士費用を負担してくれる
弁護士保険で法律トラブルに備える
弁護士保険に関する資料のお届け先
氏名
必須
フリガナ
必須
電話番号
必須
メールアドレス
必須
この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。
編集部

本記事はベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

むちうち・頸椎捻挫に関する新着コラム

むちうち・頸椎捻挫に関する人気コラム

むちうち・頸椎捻挫の関連コラム


むちうち・頸椎捻挫コラム一覧へ戻る
弁護士の方はこちら