交通事故や自転車事故など、事故はいつ起きてしまうか分からないものです。弁護士費用を用意できず泣き寝入りとなってしまうケースも少なくありません。
ベンナビ弁護士保険は、弁護士依頼で発生する着手金を補償する保険です。
交通事故だけでなく、自転車事故、労働問題、離婚、相続トラブルなど幅広い法的トラブルで利用することができます。
弁護士保険で法律トラブルに備える
交通事故(人身事故)が発生すると、警察による現場検証(実況見分)がおこなわれます。
現場検証の結果作成される捜査資料は、被害者と加害者の過失割合を判断するための重要な証拠になりますので、この記事で解説することをしっかりと理解して、臨むようにしてください。
警察は人身事故を処理するうえで、事故現場で事故状況について検証(現場検証)します。
事故当事者から話を聞きながら、事故の状況や事故現場の様子などを確認して「実況見分調書」を作成します。
実況見分調書とは、警察が現場検証の結果を記録した書類であり、事故状況を証明するための資料としてとても有効です。
被害者と加害者の過失割合は最終的には事故の態様から客観的に判断されますが、ドライブレコーダーなどがない場合、事故態様を証明する資料は非常に限定的です。
実況見分調書はこのような場合に、事故態様を証明するための重要な資料となるのです。
交通事故の発生後、警察が現場に到着までの間に行うべき3つの作業について、解説します。
交通事故の発生を警察へ報告することは、道路交通法で定められています。
これを欠かすことはできません。
交通事故があったときは、当該交通事故に係る車両等の運転者その他の乗務員(以下この節において「運転者等」という。)は、直ち に車両等の運転を停止して、負傷者を救護し、道路における危険を防止する等必要な措置を講じなければならない。この場合におい て、当該車両等の運転者(運転者が死亡し、又は負傷したためやむを得ないときは、その他の乗務員。以下次項において同じ。)は、 警察官が現場にいるときは当該警察官に、警察官が現場にいないときは直ちに最寄りの警察署(派出所又は駐在所を含む。以下次項 において同じ。)の警察官に当該交通事故が発生した日時及び場所、当該交通事故における死傷者の数及び負傷者の負傷の程度並 びに損壊した物及びその損壊の程度、当該交通事故に係る車両等の積載物並びに当該交通事故について講じた措置を報告しなけれ ばならない。
引用元:道路交通法 第72条1項
内容としては、
を電話で伝えるとよいでしょう。
事故が発生した場所に土地勘がない場合には、コンビニやスーパーの表示を確認する、周りの人に聞く、またはスマートフォンの地図アプリを使うなどして、その場所を警察に伝えてください。
警察が一つひとつ質問をしてくれるので、その誘導に沿って答えていけば問題ありません。
警察が到着するまでの間に、事故の状況をもう一度思い出し整理しておきましょう。
相手はどのようにしてぶつかってきたのか、どのくらいのスピードを出していたのか、道路状況はどうだったのかなど、できるだけ具体的にしておけるといいですね。
警察が現場に到着する前に、相手がその場から立ち去ってしまう可能性があるので、相手の連絡先や身元を確認することもとても大切です。
お互いにケガがないようであれば、相手の身元をこの時点でしっかりと確認しておきましょう。
もちろん、相手が負傷していればその救護にあたるべきです。
まずは人命を優先することはあたり前です。
この際、無理に個人情報を聞き出すことで、相手の感情を逆なでしてしまう可能性もありますので、「相手が応じてくれるようであれば聞く」くらいの気持ちで対応するのがいいかと思います。
もしも相手が教えてくれない場合には、最低限、車のナンバーをメモしておくようにしてください。
では実際にどのようにして現場検証が行われるのか、その流れについて解説していきます。
現場検証に立ち会った被害者・加害者から事故状況を聞き出します。
下の見出しでも解説しますが、このときは絶対に、「あいまいな受け答え」をしないようにしましょう。
警察は、立会人の供述に基づいて事故現場を再現し、実況見分調書を作成します。
あいまいな回答をしてしまうことで、自分にとって不利な内容で書類を作成されてしまう恐れがあります。
自分の主張に自信をもって受け答えをするよう心がけましょう。
これらの内容をもとに、警察は実況見分調書を作成します。
実況見分調書は本来的には刑事事件の証拠として作成されますが、事故当事者であれば後日当該資料を閲覧・謄写することが可能です。
交通事故の現場検証では、事故現場の確認や撮影、当事者や目撃者の事情聴取が行われ、その所要時間はケース・バイ・ケースですが、大体1時間~2時間ほどでしょう。
警察による現場検証では、被害者と加害者の双方から事故状況を聴取するのが通常です(双方立会ではなく、片方ずつ立ち会って2回検証を行うこともあります)。
被害者であれば自分の被害の大きさを示したいですし、加害者であれば、なるべく自分の過失を小さくしたいと考えるでしょう。
しかし、大切なのは警察の誘導や相手の意見に流されずに、はっきりと自分の記憶に基づいて事実を伝えることです。
ここであいまいな発言や大げさな発言をすることは自分にとって不利な状況を招きかねないので、自信をもって事実を述べるようにしてください。
自分の主張に自信をもって発言することは大切ですが、嘘をつくことは絶対にいけません。
そんなことは当たり前だと思われるかもしれませんが、自分の被害を大きく、または過失を小さく見せようとすると、つい嘘をついてしまうことも考えられます。
また、相手側からも嘘の証言をされることも考えられますので、その際ははっきりとその嘘を指摘し、自信をもって事実を伝えてください。
交通事故の被害を受けてケガをし、現場検証に立ち会えないというケースでは、警察が後から被害者の主張を聞きにくることが多いです。
その際に、しっかりと事実を述べるようにしてください。
実況見分調書は事故態様を証明するための重要な証拠となり得ます。
これに立ち会う場合、記憶に基づいてしっかりと事実を伝えることが大切ですね。
出典元一覧 |
弁護士に相談するかお悩みの方へ
下のボタンからあなた当てはまるものを選んで悩みを解消しましょう。
弁護士費用特約があれば 実質0円で依頼できます!
多くの保険会社では、被害者1名につき最大300万円までの弁護士費用を負担してくれます。特約があるか分からない方でも、お気軽にご相談ください。弁護士と一緒にご確認した上で依頼の有無を決めて頂けます。
特約を利用して弁護士に相談する交通事故問題を依頼する弁護士の選び方にはポイントがあります。
等です。
詳しくは以下の記事を読んで、正しい弁護士の選び方を理解した上で弁護士に相談しましょう。
弁護士の選び方について詳しくみる【相談料/着手金0円+電話相談◎】賠償額が妥当か判断してほしい/交渉で解決したい方はご相談を!早期解決と依頼者様の負担軽減に努めております|来所不要!電話でご依頼できます◆弁護士費用特約に対応◆土日祝
事務所詳細を見る【オンライン相談で全国対応】【解決実績200件以上|完全成功報酬】後遺障害認定/慰謝料増額/専業主婦の休業補償など対応◆保険会社との交渉に自信◎◆交通事故被害に遭われた方はご相談を≪詳細は写真をタップ!≫
事務所詳細を見る【トリプル0円でリーズナブル!】一人の弁護士が最後まで対応|弁護士費用特約で自己負担0円◎後遺障害等級・賠償金の獲得ならお早めにご相談ください*歴17年の経験豊富な弁護士が証拠収集に向けて徹底的に動きます
事務所詳細を見る本記事では、交通事故証明書の取得方法・取得場所を調べている方に向けて、交通事故証明書に関する基礎知識、交通事故証明書の4つの取得方法、交通事故証明書を取得できな...
交通事故に巻き込まれた際は、できるだけ早く弁護士に相談することが大切です。支払ってもらえる保険金額や逸失利益を計算したい場合もあるでしょう。本記事では、後遺障害...
お酒を飲んで自転車を運転した場合のルール・罰則について本記事で解説します。2024年の法改正により、自転車の飲酒運転に関する取り締まりは厳格になり、懲役や罰金に...
物損事故の場合、慰謝料は請求できないケースが大半です。車の修理費など、請求が認められる損害の賠償を漏れなく請求しましょう。本記事では、物損事故で慰謝料は請求でき...
後遺障害等級の認定に当たっては、後遺症の症状や交通事故との因果関係などが精査されます。本記事では、後遺障害等級の認定は厳しいのかどうかや認定されない理由、非該当...
交通事故の過失割合は、事故の客観的な状況に応じて決まります。本記事では、「動いている車同士の事故に過失割合100:0はありえない」が本当なのかどうかについて解説...
交通事故の相手方からしつこく電話がかかってくるために、プレッシャーを感じて悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。本記事では、交通事故の相手方がしつこく電話をか...
本記事では、過失割合10対0の交通事故における代車費用の扱い、交通事故に巻き込まれたときに弁護士へ相談するメリットなどについてわかりやすく解説します。
自転車も「軽車両」に含まれるため、事故の際は警察を呼ばなければなりません。後日、トラブルが起きたり後悔したりしないよう、適切な対応をしましょう。 この記事では...
交通事故の加害者とされる側でも、治療費の全額が必ず自己負担になるとは限りません。 本記事では、交通事故の加害者が治療費などの補償を受けられるケースや、保険会社...
当て逃げに遭ってしまった方へ、少しでも解決に近づけるための対処法をご紹介します。
物損事故とは、怪我人や死亡者がなく車両などに損害が出たにとどまる交通事故のことです。物損事故では相手方と示談交渉で揉めてしまう可能性もありますので、ポイントをお...
交通事故発生後は、警察に連絡、治療(人身事故の場合)、保険会社との交渉と進んでいきます。この記事では、各場面ごとに詳しい対応や、いつ連絡が来るのかなど、期間につ...
交通事故が起きて被害者となった場合、「自分は被害者だから、待っているだけで何もする必要はない」と考えているなら、それは大きな間違いだと言えます。
交通事故が起きたら、物損事故・人身事故問わず警察へ届け出なければいけません。これは法律で義務付けられており、報告を怠ると法律違反として処罰を受ける可能性もありま...
交通事故のうち3割は駐車場で起こっているといわれています。駐車場は私有地になるため、事故が起こったあとの対処が一般道路とは異なる部分があります。本記事では、駐車...
交通事故に遭ったら「警察」に連絡し、加害者の身元、加入保険会社の情報、できれば目撃者の証言も確保しておきましょう。ただ、事故直後は動転し、忘れてしまう事もあるこ...
追突事故を起こした場合はなるべく早く被害者に謝罪すべきですが、謝罪をする際は、最低限のマナーを守り、相手に誠意を見せることが大切です。この記事では、謝罪の手順や...
車でおかまをほられた(後ろから追突された)ときに、どのように対処すればよいかご存知でしょうか。この記事では、車でおかまをほられた際の流れと対処法、示談金などを紹...
接触事故とは、走行中の自動車が車両・物・人などに接触して、損害や傷害が生じた事故のことです。接触事故では「怪我の有無」で賠償金の内容が異なりますので、事故後の流...
交通事故が起きたら、物損事故・人身事故問わず警察へ届け出なければいけません。これは法律で義務付けられており、報告を怠ると法律違反として処罰を受ける可能性もありま...
交通事故(追突事故)にあったら警察に事故報告をした後に病院で検査を受ける必要がありますが、その時に受け取る診断書は損害賠償請求をするための重要な役割を担っていま...
業務中または通勤中に発生した交通事故については、労災保険と自賠責保険の両方によって補償の対象となることがあります。 労災保険給付と自賠責保険の保険金のうち、ど...
追突事故に遭い、示談交渉がスムーズに進まずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。自力で解決しようとしても、問題の複雑化を招くおそれがあるので、まずは弁護士に...
一般的に、自分に非がない交通事故を「もらい事故」と呼びます。このような場合、自分の契約する保険会社が示談交渉を代行することはできず、自分で交渉を進めなければなり...
交通事故が起きたら警察へその旨を報告をし、その後は現場検証が行われます。現場検証は、被害者と加害者の過失割合を決める重要なものになるので、知識をもって臨むことが...
実況見分調書とは、事故状況について記載された書類のことで、過失割合を決定する際の重要な資料です。実況見分の内容に応じて記載内容も異なりますので、事故後は適切に対...
自転車事故に遭った際は、必ず警察に報告しなければいけません。報告を怠ると、損害賠償請求で不利になる可能性があります。この記事では、自転車事故で警察を呼ばなかった...
通勤中に交通事故を起こしてしまい、労災保険を使えるのかどうか気になっている方もいるでしょう。労災保険は、一定の条件を満たせば加害者も利用できます。本記事では、加...
自転車も「軽車両」に含まれるため、事故の際は警察を呼ばなければなりません。後日、トラブルが起きたり後悔したりしないよう、適切な対応をしましょう。 この記事では...
交通事故で健康保険が使えないというのは誤解です。健康保険を使わずに治療を受け続けると、被害者は損をしてしまう恐れがあります。この記事では、交通事故の治療で健康保...
交通事故を起こした場合は、警察に診断書を提出するケースが一般的です。しかし、手間や費用がかかるため、コピーの提出を検討している方も多いのではないでしょうか。本記...