交通事故に遭ったらどうしたらいい?被害者がやるべき7つの対応
交通事故に遭ったら、被害者ははまず何がなんでも「警察」に事故に遭ったことを連絡しましょう。
後々加害者に対して損害賠償の請求をすることになると思いますが、そのためにも加害者の身元や、加入している保険会社の情報、事故の記録はもちろんのこと、できれば目撃者の証言もほしいところです。
全てをいっぺんにやろうとすると、事故直後の頭では動転してできないこともあること思いますので、ひとつずつ確認していこうと思います。
あとで保険会社との交渉を有利に進めるためにも、最後まで読んでいただければ、必ず役に立つことをお約束します。
交通事故に遭ったら被害者が対応すべき7つの事
事故に遭ったら①|まず警察に連絡しよう
まずはすぐに警察に事故が遭ったことを連絡しましょう。
番号は「110」です。
決してあなたをバカにしているわけではなく、気が動転していると番号さえ忘れてしまうことは多くあります。
警察への連絡は基本的に加害者側が行うのが一般的ですが、加害者や被害者がわからないような交通事故もありえますし、加害者が逃げる可能性もあるため、できるだけ自身で警察を呼ぶことをおすすめします。
この時、相手の加害者が警察を呼ぶのを嫌がるケースもありえますが、関係ありません。
以前に事故や違反を起こしていようと、飲酒であろうと、免許停止や免許取り消しになってしまう可能性があろうと警察を呼ぶのは義務だと思ってください。
ちなみに、警察への報告義務を怠ると刑事罰がかせられることもありますし、人身事故の場合には事故現場を検証し、事故状況について詳細な資料を作成します。
この資料は事故態様を明らかにする資料として証拠価値が高く、『過失割合』などの決定に重宝します。
また、警察に連絡をおこなわないと、実際に交通事故が起こったことを証明する事故証明という書類を発行することができません。
※事故証明書がないと保険金の支払いが遅れたり、最悪払われなかったりします。
事故に遭ったら②|事故現場の記録をとる
交通事故に遭ったら警察とは別に、自分でも事故の現場を「記憶」し、証拠となる「記録」を残しておきましょう。
警察が来てからも現場検証がおこなわれますが、タイヤ痕などは消えてしまう可能性もあります。
現場の証拠は損害賠償請求で非常に大事になるものです。
- 事故車の状況、衝突部位、負傷部位、破損部位など、事故直後の周囲の状況を撮影
- 信号や一時停止の有無、優先道路はどちらかなどを確認
- 警察の所属先警察署・担当の氏名をメモする
- 加害者の自動車登録番号、所有者の住所氏名、任意保険・自賠責保険の保険会社名
事故に遭ったら③|加害者の情報・車両のナンバーを確認
車を運転していた加害者側運転手の「住所」「氏名」「年齢」「連絡先」「車のナンバー」「強制保険」「加入している任意保険会社名」は必ず確認しましょう。
相手側が協力的でない場合でも、自動車のナンバーを写真に撮り、メモを怠ってはいけません。
また、当事者の会話を自分で録音しておくことも大事です。
・加害者側とのやりとり
・警察が来るまでの内容
・警察に話した内容 など
事故に関する内容は全て録音しておくとよいでしょう。
事故に遭ったら④|加入している保険会社へ連絡
警察への連絡と加害者の情報を入手したところで保険会社に連絡を入れましょう。
加害者側との示談交渉をするのは、ムチ打ち症などの後遺症が発覚(固定症状)し、様子の落ち着いた状態になってからの方が良いです。
交通事故に遭ったという事実を先に保険会社に伝えておけば、示談交渉を行う際に足りない資料が出てくるなど、後手後手に回ることを避けられます。
事故に遭ったら⑤|目撃者の確保をする
もし事故の目撃者がいそうなら、周辺の方を探すことも大切です。
目撃者が見つかった場合、その人の住所、氏名、連絡先を必ず聞いておくのがベストです。
その場の事情聴取のときに証言してもらえる可能性もありますし、後々有利な証言としてみなされるかもしれません。
また、事件当事者と利害関係のない第三者の証人は警察や保険会社に信用されることが多くなります。
事故に遭ったら⑥|病院で医師の診断書をもらう
最後に病院へ行きましょう。
目立った外傷がなくともむち打ち症であったり、脳内出血、骨折を起こしたりしている可能性もあります。
傷害を負っていると診断された場合は病院で診断書をもらいましょう。
その痛みが交通事故に遭ったことによって生じたものであれば、「物損事故」から「人身事故」になります。
この際、すぐに警察書に行き「事故証明書」の種別を「人身事故」に切り替えてもらうように申し出てください。
事故に遭ったら⑦|交通事故証明書の交付を受ける
保険金を請求する際、警察に事故の届出をして、自動車安全運転センターから「交通事故証明書」の交付を受ける必要があります。
さらに、加害者同様に、自分の契約保険会社への連絡も忘れてはいけません。
弁護士への相談はいつすべきか
ひとまず、事故に遭ったら被害者がやるべきこととしては、こんなところです。
しかし、最終的に加害者から保険金や損害賠償金が支払われるまでは時間を要します。
その間の保険会社との交渉を行うのは大変なことだと思いますので、もし弁護士に依頼する場合はこのタイミングで依頼されるのがよいかと思います。
⇒【初回相談無料】全国の相談に対応できる交通事故トラブルが得意な弁護士一覧
弁護士への依頼は必要なことなのか?
交通事故の損害賠償には3つの基準があります。
・自賠責基準
・任意保険基準
・弁護士基準(裁判所基準)
事故に遭った方の大多数は、この3つの基準を知らないまま、保険会社との示談をしてしまっているのが実情です。
正当な保険金を獲得するためにも、まずはこの3つの基準がなんなのかを知っておく必要があるでしょう。
簡単に説明すると、弁護士に依頼する事で、損害賠償の額が大幅に増額します。
弁護士が介入することで保険金が増額した事例は多数あり、示談をする前に、必ずこの3つの基準だけは知っておきましょう。
まとめ
事故に遭ったら、被害者は今回ご紹介したような内容を実践して頂ければほぼ間違いはないでしょう。
ぜひ、参考にして頂ければ幸いです。
弁護士に相談するかお悩みの方へ
下のボタンからあなた当てはまるものを選んで悩みを解消しましょう。
弁護士費用特約があれば 実質0円で依頼できます!
多くの保険会社では、被害者1名につき最大300万円までの弁護士費用を負担してくれます。特約があるか分からない方でも、お気軽にご相談ください。弁護士と一緒にご確認した上で依頼の有無を決めて頂けます。
特約を利用して弁護士に相談する交通事故問題を依頼する弁護士の選び方にはポイントがあります。
- 過去の解決事例を確認する
- 料金体系が明確である弁護士を選ぶ
- 交通事故問題が得意な弁護士から選ぶ
等です。
詳しくは以下の記事を読んで、正しい弁護士の選び方を理解した上で弁護士に相談しましょう。
弁護士の選び方について詳しくみる【相談料/着手金0円&電話相談◎】賠償額が妥当か判断してほしいならご相談を!交渉での解決で早期解決と負担軽減を目指します|来所せずに電話で依頼完了!|弁護士費用特約に対応|土日祝
事務所詳細を見る【初回面談無料】事故直後からご相談可能!「依頼者第一主義」をモットーに、交通事故被害でお困りの方に寄り添います。クイックレスポンスで対応◎不安なこと、分からないこともお気軽にご相談下さい。
事務所詳細を見る【相談料・着手金0円】【増額がなければ弁護士報酬0円】交通事故の発生から賠償金の獲得まで≪一律料金≫で、経験豊富な弁護士がフルサポートいたします。費用も解決策も明確にご提示致しますのでご安心ください。
事務所詳細を見る当サイトでは、有料登録弁護士を優先的に表示しています。また、以下の条件も加味して並び順を決定しています。
・検索時に指定された都道府県に所在するかや事件対応を行っている事務所かどうか
・当サイト経由の問合せ量の多寡
交通事故後の対応に関する新着コラム
-
自転車も「軽車両」に含まれるため、事故の際は警察を呼ばなければなりません。後日、トラブルが起きたり後悔したりしないよう、適切な対応をしましょう。 この記事では...
-
交通事故の加害者とされる側でも、治療費の全額が必ず自己負担になるとは限りません。 本記事では、交通事故の加害者が治療費などの補償を受けられるケースや、保険会社...
-
通勤中に交通事故を起こしてしまい、労災保険を使えるのかどうか気になっている方もいるでしょう。労災保険は、一定の条件を満たせば加害者も利用できます。本記事では、加...
-
本記事では、出勤中に交通事故の被害に遭った方や備えたい方に向けて、交通事故の被害に遭ったときにとるべき最初の対応、労災保険を請求する際の流れ、加害者や保険会社に...
-
交通事故を起こした場合は、警察に診断書を提出するケースが一般的です。しかし、手間や費用がかかるため、コピーの提出を検討している方も多いのではないでしょうか。本記...
-
一時停止無視による事故に巻き込まれてしまったため、過失割合や罰則、違反点数の扱いがどうなるのか不安な方も多いのではないでしょうか。本記事では、一時停止無視による...
-
業務中または通勤中に発生した交通事故については、労災保険と自賠責保険の両方によって補償の対象となることがあります。 労災保険給付と自賠責保険の保険金のうち、ど...
-
労災保険給付は、労災の認定要件を満たしている限り、交通事故の被害者・加害者のいずれの立場でも受給可能です。 弁護士のアドバイスを受けながら、交通事故による損害...
-
通勤(出勤前・退勤後)の道中で交通事故に遭ったら、労災保険給付を受給できることがあります。 労災認定の要件や手続きを正しく理解して、交通事故に関する十分な補償...
-
交通事故の被害者がさまざまな不満を抱いているなら、裁判を提起するのも選択肢のひとつです。 交通事故被害者が民事裁判を提起すべき事案や、交通事故裁判を弁護士に依...
交通事故後の対応に関する人気コラム
-
当て逃げに遭ってしまった方へ、少しでも解決に近づけるための対処法をご紹介します。
-
物損事故とは、怪我人や死亡者がなく車両などに損害が出たにとどまる交通事故のことです。物損事故では相手方と示談交渉で揉めてしまう可能性もありますので、ポイントをお...
-
交通事故発生後は、警察に連絡、治療(人身事故の場合)、保険会社との交渉と進んでいきます。この記事では、各場面ごとに詳しい対応や、いつ連絡が来るのかなど、期間につ...
-
交通事故が起きて被害者となった場合、「自分は被害者だから、待っているだけで何もする必要はない」と考えているなら、それは大きな間違いだと言えます。
-
交通事故が起きたら、物損事故・人身事故問わず警察へ届け出なければいけません。これは法律で義務付けられており、報告を怠ると法律違反として処罰を受ける可能性もありま...
-
交通事故のうち3割は駐車場で起こっていると言われています。駐車場は私有地になるため事故が起こった後の対処にちょっとした変化が見られます。
-
交通事故に遭ったら「警察」に連絡し、加害者の身元、加入保険会社の情報、できれば目撃者の証言も確保しておきましょう。ただ、事故直後は動転し、忘れてしまう事もあるこ...
-
車でおかまをほられた(後ろから追突された)ときに、どのように対処すればよいかご存知でしょうか。この記事では、車でおかまをほられた際の流れと対処法、示談金などを紹...
-
ひき逃げは、交通事故で人を死亡又は負傷させたものの、警察に届ける事なくその場を立ち去る道路交通法第72条に違反する行為です。この記事ではひき逃げをされた被害者が...
-
追突事故を起こした場合はなるべく早く被害者に謝罪すべきですが、謝罪をする際は、最低限のマナーを守り、相手に誠意を見せることが大切です。この記事では、謝罪の手順や...
交通事故後の対応の関連コラム
-
追突事故を起こした場合はなるべく早く被害者に謝罪すべきですが、謝罪をする際は、最低限のマナーを守り、相手に誠意を見せることが大切です。この記事では、謝罪の手順や...
-
交通事故の相手が外国人でも、通常の交通事故と同様に損害賠償を請求することができます。しっかりと賠償金を受け取るためにも、事故時の対応方法について知っておきましょ...
-
追突事故に遭い、示談交渉がスムーズに進まずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。自力で解決しようとしても、問題の複雑化を招くおそれがあるので、まずは弁護士に...
-
交通事故の被害者になってしまった場合、加害者がお見舞いに来ることが一般的ですが、その際に気になるのはお見舞い金の相場です。今回はお見舞い金の相場とお見舞いを受け...
-
物損事故が発生した場合、加害者または任意保険会社に損害賠償請求することになります。物損事故の被害に遭った際に不利な状況にならないためにも、この記事にて示談成立ま...
-
法改正により2020年6月30日からあおり運転に対し「妨害運転罪」として懲役刑もしくは罰金刑が科せられるようになりました。また、10種の違反行為に該当すれば、バ...
-
交通事故の被害者にとって弁護士は頼りになる存在ですが、なかには弁護士に依頼して後悔するケースもあります。本記事では、弁護士に事故対応を依頼して後悔するケースや、...
-
自転車も「軽車両」に含まれるため、事故の際は警察を呼ばなければなりません。後日、トラブルが起きたり後悔したりしないよう、適切な対応をしましょう。 この記事では...
-
飲酒事故とは、酒を飲んだ状態で発生した交通事故のことです。飲酒事故の場合、通常の交通事故よりも重い罰則が科されて、賠償金が高額になることもあります。この記事では...
-
交通事故が起きた際に警察へ電話をすることは法律で義務付けられており、これを怠ることによって様々なリスクが生じる恐れがあります。今回は、交通事故時に警察へ電話をす...
-
接触事故とは、走行中の自動車が車両・物・人などに接触して、損害や傷害が生じた事故のことです。接触事故では「怪我の有無」で賠償金の内容が異なりますので、事故後の流...
-
交通事故後は警察への報告が義務付けられていますが、その後にどのように対応するのかが、非常に重要になってきます。被害を受けた自分が不利な状況にならないように、警察...
交通事故後の対応コラム一覧へ戻る