交通事故弁護士ナビTOP > 交通事故コラム > 過失割合 > 子供が飛び出し事故に遭った際に親が知っておきたい過失割合の知識
キーワードからコラムを探す
Sidebar_writer_recruit
公開日:2020.3.17  更新日:2020.4.6

子供が飛び出し事故に遭った際に親が知っておきたい過失割合の知識

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士
監修記事

子供が飛び出し、交通事故に遭ってしまった場合、子供と車で過失割合が争われます。飛び出した子供は被害者ですが、状況によっては過失割合は大きく変動します。

 

過失割合は損害賠償金を決めるのにとても重要になります。たった1割増減するだけで、損害賠償の金額が大きく変わってしまうからです。飛び出し事故による過失(責任)を判断する基準は、明確には定められていないため、事故当時の状況から考えていく必要があります。
 
この記事では、子供の飛び出し事故における過失割合について紹介します。

 

弁護士交渉で過失割合が大きく変わる!

加害者側の保険会社が提示する過失割合が必ずしも適正とは限りません。もし過失割合に納得できない場合、弁護士を通して交渉することで適切な割合まで下げられる可能性があります。

過失割合が弁護士の交渉で大きく変わる!慰謝料はどのくらい増えるの?

子供が飛び出し事故に遭ったときの過失割合はどうなるの?

小さい子供はときとして急に道路へ飛び出すこともありますよね。もし、車にひかれてしまった場合、車と子供のどちらが悪いのでしょうか?
 

結論からいうと、ほとんどのケースで車の方が高い過失割合となります。

今回のような場合、子供の『不注意』の程度によって過失割合が決まってくるでしょう。
『不注意な行動を取らないための 判断能力があったかどうか』という点がポイントで、判断能力の有無に関しては年齢によって考え方が変わってきます。
 

5歳か6歳以上なら判断能力があるとされる

裁判所では、5、6歳以上の子供であれば、危険な行為を行わない判断ができるとみなされます。そのため、この年代の子供の飛び出しに関しては、「車が来るかもしれない」「だからいったん止まろう」という判断ができるとされ、一定の割合(10%〜20%)の過失が認められています。
 

5歳未満なら過失がないのか?

もし飛び出し事故にあったのが5歳未満の子供だった場合はどうでしょう。この場合は『事理弁識能力(じりべんしきのうりょく)』があったかどうかが問われることになります。
 
事理弁識能力とは、物事の実態や起こりうる結果を理解してこれに基づく判断ができる能力とされています。ただ、5歳未満の子供に対して事理弁識能力の有無を確かめることはあまりしません。
 
そのかわり、判断能力がまだ乏しい子供の飛び出し事故が起こる可能性のある場所で1人にした親の責任が問われ、一定の過失割合が求められることがあります。

ケース別の飛び出し事故による過失割合

では、実際に飛び出し事故が起きた場合の過失割合はどの程度になるのでしょうか。
 

信号機のある横断歩道の場合

歩行者も車の直進した場合

横断歩道上

過失割合(%)

四輪車

歩行者

歩行者がで横断開始

車がで横断歩道を直進

30

70

車がで横断歩道を直進

50

50

車がで交差点に進入

80

20

歩行者がで横断開始

その後に変わる

車がで直進

90

10

車がで右左折

90

10

 

歩行者直進|車が右左折


 

横断歩道の直近

過失割合(%)

四輪車

歩行者

直進車が横断歩道を通過した後の衝突

車が

歩行者がで横断開始

70

30

車が

歩行者がで横断開始

30

70

車が

歩行者がで横断開始

50

50

直進車が横断歩道通過する直前の衝突

車が

歩行者がで横断開始

70

30

車が

歩行者がで横断開始

30

70

車が

歩行者がで横断開始

50

50

 

信号機のない交差点の場合

信号機が設置されていない横断歩道

信号機が設置されていない横断歩道

過失割合(%)

四輪車

歩行者

通常の横断歩道上

100

0

歩行者からは容易に衝突を回避できるが、車からは歩行者の発見が困難

90

10

横断歩道の付近

70

30

 

信号機・横断歩道のない交差点またはその付近


 

信号機・横断歩道のない交差点またはその付近

過失割合(%)

四輪車

歩行者

幹線道路または広狭差のある道路における広路

直進車

80

20

右左折

90

10

幹線道路でない道路または広狭差のある道路における狭路

90

10

 

対向ないし同方向進行歩行者

 

子供の飛び出し事故の過失割合の決め方

ケース別で過失割合を紹介しましたが、実際にどのように決めるのか、について紹介します。

過失割合は誰がどのように決めるのか

過失割合は、事故の状況が似ている過去の判例を参考に、保険会社が決め提示します。しかし、保険会社が参考にする判例が最も適切とは限りません。類似する複数の判例から、より保険会社側に有利な内容を参考にしている可能性があります。

 

もちろん、保険会社から提示された過失割合に必ずしも合意する必要はありません。

過失割合に納得できない場合の対処法

保険会社から提示された過失割合に納得できない場合は、以下のような対処法があります。

 

・保険会社が参考にした判例が適切か確認する

・修正要素がないか確認する

 

保険会社が参考にした判例が適切か確認する

前項で、「保険会社に有利なものを参考にしている可能性があります」と説明した通り、同じような事故で被害者の過失割合が低い判例が見つかることも珍しくありません。

 

過失割合が納得できない場合は、より適切な判例を根拠に交渉する必要があります。もっとも、ご自身で探すのは大変ですので、交通事故が得意な弁護士に相談をおすすめします。

修正要素がないか確認する

修正要素とは、過失割合を加算もしくは減算する要素です。人対車の場合、加害者側に以下のような要素が該当していないか確認し、該当するようであれば主張しましょう。

 

修正要素例

  • 複数の児童がいた、など車からの発見が容易な状況であった
  • 歩道と車道が整備されておらず、事故が起きやすい道路であると認識できた
  • 時速15~30㎞の速度違反があった
  • 時速30㎞を超える速度違反があった
  • 著しい前方不注意があった など

 

より適切な過失割合を獲得するポイント

より適切な過失割合を獲得するには、紹介してきたことを行う必要があります。しかし、知識のない方が行うのは難しいため、できるだけ早い段階で弁護士へ相談し、必要な証拠をあつめたり、現場検証を行ったりしてもらいましょう。

 

 

弁護士に依頼し、適切な過失割合を獲得した事例を紹介します。

事故状況

過失割合

損害賠償

特殊なT字路を左折しようとしたところ、進入車両と衝突。被害者にも過失があるとして過失相殺とされた。

5割→0割

0円→約135万円

横断歩道を横断中に軽自動車が衝突。被害者の過失が2.5割あると主張された。

2.5割→0割

約1,100万円→約1,800万円

 

過失割合が変わることで、損害賠償金も上表のように大きく変わります。

 

飛び出し事故の被害で気をつけるべきこと

子供が事故に遭ってしまったときはパニックになってしまうのも当然です。

しかし、だからこそ冷静になって気をつけるべきことがあります。
 

必ず警察を呼ぶ

子供を連れた親も、車を運転していたドライバーもどちらも被害者は自分だという感覚があるでしょうし、やってしまったと思う気持ちもあるでしょう。

 
しかし、交通事故の大きさや責任の所在にかかわらず、事故が起きたら必ず警察に連絡をする義務があります。これを怠ってそのまま走り去れば救護義務・報告義務違反(いわゆるひき逃げ)になってしまいます。

 

事故が起きた場合は必ず警察に連絡しましょう。
 

交通事故の被害者になってしまった場合、加害者側に慰謝料を請求することになります。

このとき、相手側の保険会社が示談しようと接触して来るかと思いますが、提示された示談金の額が本当に適切なのか必ず確認しましょう。

 

もちろん、お金ですべてが解決するわけではありませんし、お子さんが受けたショックが癒やされたり、ご両親の苦労がなくなったりするわけでもありません。

しかし、入通院にかかった費用や精神的苦痛に対する正当な補填は受けるべきです。

 

また、慰謝料には3つの相場(自賠責基準・任意保険基準・弁護士基準)があります。最も高額な弁護士基準は、過去の判例を参考に導き出されたものであり、弁護士でなければ請求が難しくなっています。

 

とはいえ弁護士費用がかかりますので、怪我の程度によって相談すべきかどうか判断しましょう。例えば3ヶ月以上の通院が必要になるような場合、弁護士への相談を検討してもよいかもしれません。

 

もしご自身の任意保険に弁護士費用特約が付いていれば、保険会社が弁護士費用の大部分を補償してくれますので、怪我の程度にかかわらず弁護士に相談することをおすすめします。

 

弁護士交渉で過失割合が大きく変わる!

加害者側の保険会社が提示する過失割合が必ずしも適正とは限りません。もし過失割合に納得できない場合、弁護士を通して交渉することで適切な割合まで下げられる可能性があります。

過失割合が弁護士の交渉で大きく変わる!慰謝料はどのくらい増えるの?

まとめ

子供が事故に遭い、パニックになってしまっているかと思います。子供の飛び出し事故の過失割合は状況によって大きく変わりますが、現状として車の過失割合がゼロになることはありません。

 

この記事を参考に、適切な過失割合を獲得いただければと思います。

 

過失割合の交渉が得意な弁護士を探す

※相談料無料・着手金無料完全成功報酬の事務所も多数掲載!

北海道・東北

北海道 | 青森 | 岩手 | 宮城 | 秋田 | 山形 | 福島

関東

東京 | 神奈川 | 埼玉 | 千葉 | 茨城 | 群馬 | 栃木

北陸・甲信越

山梨 | 新潟 | 長野 | 富山 | 石川 | 福井

東海

愛知 | 岐阜 | 静岡 | 三重

関西

大阪 | 兵庫 | 京都 | 滋賀 | 奈良 | 和歌山

中国・四国

鳥取 | 島根 | 岡山 | 広島 | 山口 | 徳島 | 香川 | 愛媛 | 高知

九州・沖縄

福岡 | 佐賀 | 長崎 | 熊本 | 大分 | 宮崎 | 鹿児島 | 沖縄

弁護士に相談するかお悩みの方へ

下のボタンからあなた当てはまるものを選んで悩みを解消しましょう。

弁護士が必要か分からない方
保険会社に相談
弁護士に相談
自力で解決

弁護士に相談する以外にも様々な方法があります。
あなたは弁護士に相談すべきかを診断してみましょう。

\ 最短10秒で完了 /

弁護士の必要性を診断する無料
弁護士が費用が心配な方

弁護士費用特約があれば 実質0円で依頼できます!

多くの保険会社では、被害者1名につき最大300万円までの弁護士費用を負担してくれます。特約があるか分からない方でも、お気軽にご相談ください。弁護士と一緒にご確認した上で依頼の有無を決めて頂けます。

特約を利用して弁護士に相談する
弁護士が選び方が分からない方

交通事故問題を依頼する弁護士の選び方にはポイントがあります。

  • 過去の解決事例を確認する
  • 料金体系が明確である弁護士を選ぶ
  • 交通事故問題が得意な弁護士から選ぶ

等です。

詳しくは以下の記事を読んで、正しい弁護士の選び方を理解した上で弁護士に相談しましょう。

弁護士の選び方について詳しくみる
弁護士費用保険のススメ

今すぐには弁護士に依頼しないけれど、その時が来たら依頼を考えているという方には、弁護士費用保険メルシーへの加入がおすすめです。

Cta_merci

何か法律トラブルに巻き込まれた際、弁護士に相談するのが一番良いと知りながらも、どうしても費用がネックになり相談が出来ず泣き寝入りしてしまう方が多くいらっしゃいます。そんな方々をいざという時に守るための保険が弁護士費用保険です。

弁護士費用保険メルシーに加入すると月額2,500円の保険料で、ご自身やご家族に万が一があった際の弁護士費用補償(着手金・報酬金)が受けられます。もちろん労働問題に限らず、自動車事故や相続、子供のいじめ問題などの場合でも利用可能です。(補償対象トラブルの範囲はこちらからご確認下さい。)

ご自身、そして大切な家族をトラブルから守るため、まずは資料請求からご検討されてはいかがでしょうか。

弁護士費用保険メルシーに無料で資料請求する

KL2020・OD・037

この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。
編集部

本記事は交通事故弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※交通事故弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

過失割合に関する新着コラム

過失割合に関する人気のコラム


過失割合コラム一覧へ戻る