累計相談数
104,700
件超
累計サイト訪問数
3,823
万件超
※2024年10月時点
ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ) > 交通事故コラム > 交通事故後の対応 > 自転車事故でも警察への報告が必要!呼ばなかった際のリスクを解説
キーワードからコラムを探す
更新日:

自転車事故でも警察への報告が必要!呼ばなかった際のリスクを解説

弁護士法人ベストロイヤーズ法律事務所
大隅 愛友
監修記事
自転車事故でも警察への報告が必要!呼ばなかった際のリスクを解説

自転車事故は珍しいものではありません。

自転車は、通勤・通学、近場への買い物など、あらゆるシーンで利用されている便利な乗り物です。

とはいえ、手軽で身近な乗り物だからこそ、誰でも事故に巻き込まれる危険性を秘めています。

過去に、自転車で人や物に接触した経験がある方も多いのではないでしょうか。

自転車事故が起きたとき、体に異常がなかったら「警察を呼ぶほど大きな事故じゃないなぁ」と思いがちですが、警察を呼ぶ必要があります

警察を呼ばないことで、後々トラブルに発展するケースもあるため、面倒くさがらずに警察に報告しましょう。

この記事では、自転車事故でも警察を呼ばなければならない理由や、呼ばない際の注意点、気になる疑問点を紹介します。

今すぐ無料相談電話相談OKの弁護士が見つかる!
ベンナビ交通事故で
自転車事故に強い弁護士を探す

自転車事故も警察を呼ぶ必要がある

自転車は、道路交通法上では、「軽車両」に含まれます。

(定義)

第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。

(略)

十一 軽車両 次に掲げるものであつて、移動用小型車、身体障害者用の車及び歩行補助車等以外のもの(遠隔操作(車から離れた場所から当該車に電気通信技術を用いて指令を与えることにより当該車の操作をすること(当該操作をする車に備えられた衝突を防止するために自動的に当該車の通行を制御する装置を使用する場合を含む。)をいう。以下同じ。)により通行させることができるものを除く。)をいう。

イ 自転車、荷車その他人若しくは動物の力により、又は他の車両に牽けん引され、かつ、レールによらないで運転する車(そり及び牛馬を含み、小児用の車(小児が用いる小型の車であつて、歩きながら用いるもの以外のものをいう。次号及び第三項第一号において同じ。)を除く。)

引用元:道路交通法 | e-Gov 法令検索

そのため、自転車事故が起きた際は自動車と同様に、交通事故として警察を呼ぶ必要があります。

通常は、運転者が呼ぶものと考えがちですが、実は被害者も警察を呼ぶ義務があります。

たとえ相手がいない物損事故の場合であっても、警察に報告しなければなりません。

自転車事故で警察を呼ばない際の注意点

「面倒くさいな」と思った方もいるかもしれません。

しかし、警察を呼ばなければ以下のように重要な書類を発行してもらえず、後日トラブルに発展したり、自分が困ったりする可能性があります。

  • 交通事故証明書が発行されない
  • 実況見分調書が発行されない

交通事故証明書が発行されない

警察を呼ばない場合、交通事故証明書が発行されません。

交通事故証明書とは、接触事故が起きたことを示す証明書です。

保険金や示談交渉の際に必要になります。

交通事故証明書には、以下のような記載がされています。

記載内容
  • 事故照会番号
  • 事故発生の日時・場所
  • 当事者の氏名・住所
  • 車種・車両番号・事故当時の車両の状態
  • 自賠責保険の加入の有無・証明書番号
  • 事故類型

警察に事故の報告をしなければ、交通事故証明書が作成されないため、保険金を受け取りたくても受け取れない恐れがあります。

実況見分調書が発行されない

もう1つ、実況見分調書が発行されない点もリスクといえます。

実況見分調書とは、事故の状況などを示す証明書です。

実況見分調書には、以下のような記載がされます。

記載内容
  • 実況見分を行った日時
  • 実況見分に立ち会った人の氏名
  • 事故が発生した場所
  • 事故当時の天候
  • 事故時の路面の状態
  • 事故現場の道路の状況
  • 現場の写真
  • 運転車両の状況
  • 事故発生時の状況

接触事故では、被害者と加害者の主張が異なるケースが珍しくありません。

例えば、事故直後は信号無視を認めていたにも関わらず、後から「やっぱり黄色だった」と話しが変わるケースや「被害者側も信号が赤になりかけていた」などと主張するケースもあります。

トラブルを防ぐためには、客観的な証明が必要であり、証拠として示せる書類が実況見分調書です。

警察を呼ばなければ実況見分調書も作成されないため、事故状況がわからず、適正な示談金を受け取れない可能性があります。

自転車事故を起こした際の流れ

自転車事故を起こした直後は、誰でも慌ててしまうものです。

いざというとき適切に対応できるよう、事前に流れを知っておきましょう。

自転車事故が起きた際の流れ
  1. 被害者にケガがあるかを確認し、必要があれば119番で救急車を呼ぶ
  2. 二次災害が起きないよう、自転車を安全な場所に移動する
  3. 安全を確保できたら警察に連絡する
  4. 相手と、名前や連絡先を交換する
  5. 保険に加入している場合は、保険会社に連絡する
  6. 保険未加入の場合は、示談交渉をする

最優先にしなければならないのは、被害者の救護です。

負傷している場合は救急者を呼びましょう。

次に、自転車を安全な場所に移動して警察を呼びます

警察に事故の状況などを質問されるため、正直に答えましょう。

警察に仲立ちしてもらいながら、相手と連絡先の交換をします。

当事者間で行うことも可能ですが、事故直後は当事者同士が興奮状態になっており、連絡先交換でトラブルになる可能性もあり得ます。

警察に仲立ちをしてもらいながら確認したほうがスムーズに進みやすいため、状況を見て判断しましょう。

今すぐ無料相談電話相談OKの弁護士が見つかる!
ベンナビ交通事故で
自転車事故に強い弁護士を探す

自転車事故の気になる疑問点

自転車事故では、「ちょっとぶつかっただけ」といった接触事故も少なくないため、どう対応すべきか迷う方もいるのではないでしょうか。

気になる疑問点を2つ紹介します。

  1. 事故の届出は後日でも可能?
  2. その場で示談交渉された場合は応じるべき?

事故の届出は後日でも可能?

後日、警察に届け出るのも可能ですが、おすすめはできません。

なぜなら、時間が経てば経つほど、事故現場の傷跡が薄れたり、事故状況の記憶が曖昧になり、証言が二転三転しやすくなったりするからです。

証明が難しくなると、過失認定ができなくなり、適切な示談金を受け取れなくなってしまう可能性があります。

届出には、事故が発生した場所や相手の連絡先などの情報が必要になるので、早めに届け出ましょう

その場で示談交渉された場合は応じるべき?

その場での示談交渉は応じるべきではありません。

事故直後は、事故のショックや負傷によって、冷静な状態ではありません。

そのような状態で適切に書面を取り交わしたり、金銭の授受を行うことは非常に困難です。

「今は体に異常がないから」と思っていても、後日痛みが生じる可能性があります。

示談に応じてしまうと、後から痛みの症状が出ても、賠償金を受け取れなくなり、トラブルに発展しかねません。

また、口頭だけの示談では、のちに「そんなこと言っていない」といったトラブルを引き起こす可能性も考えられます。

示談金を支払ってもらえず、治療費を自腹で支払うことになるのは、避けたいところではないでしょうか。

その場で示談を交渉されても、応じないようにしましょう

自転車事故の示談交渉は弁護士に相談するのがおすすめ

自転車事故の示談交渉は、弁護士に相談するのがおすすめです。

自転車事故は、「自転車 対 自転車」「自転車 対 歩行者」「出会い頭の衝突」「雨で視界が悪かった」など、さまざまなケースがあるため、適正な示談交渉を行うのは難しいです。

そのため、当事者同士で口約束の示談交渉はすべきではありません

「大きな事故ではないから」「今のところ、体に痛みもないから」と思うかもしれませんが、その場では応じず、知識のある専門家に相談しましょう。

最後に|自転車事故でも警察は呼びましょう

自転車事故は、誰でも起こしてしまったり、巻き込まれる可能性があります。

事故直後は、気が動転しがちになりますが、ケガ人の救護と警察への報告は忘れず行いましょう

警察を呼ぶことで、交通事故証明書や実況見分調書などの重要な書類をもらえ、トラブルを未然に防げます。

また、示談交渉や手続きなど、わからないことがある場合は、弁護士へ相談するのがおすすめです。

交通事故に詳しい弁護士に相談すると、自転車事故の事例などから、適正な過失割合を算定してもらえ、アドバイスをしてもらえるので、安心できるでしょう。

今すぐ無料相談電話相談OKの弁護士が見つかる!
ベンナビ交通事故で
自転車事故に強い弁護士を探す
この記事をシェアする

弁護士に相談するかお悩みの方へ

下のボタンからあなた当てはまるものを選んで悩みを解消しましょう。

弁護士が必要か分からない方
保険会社に相談
弁護士に相談
自力で解決

弁護士に相談する以外にも様々な方法があります。
あなたは弁護士に相談すべきかを診断してみましょう。

\ 最短10秒で完了 /

弁護士の必要性を診断する無料
弁護士の費用が心配な方

弁護士費用特約があれば 実質0円で依頼できます!

多くの保険会社では、被害者1名につき最大300万円までの弁護士費用を負担してくれます。特約があるか分からない方でも、お気軽にご相談ください。弁護士と一緒にご確認した上で依頼の有無を決めて頂けます。

特約を利用して弁護士に相談する
弁護士の選び方が分からない方

交通事故問題を依頼する弁護士の選び方にはポイントがあります。

  • 過去の解決事例を確認する
  • 料金体系が明確である弁護士を選ぶ
  • 交通事故問題が得意な弁護士から選ぶ

等です。

詳しくは以下の記事を読んで、正しい弁護士の選び方を理解した上で弁護士に相談しましょう。

弁護士の選び方について詳しくみる
東京
神奈川
福岡
大阪
京都
愛知
≪10年以上交通事故に注力≫弁護士法人池袋吉田総合法律事務所

【初回相談0&弁護士特約で自己負担0円軽微な事故から死亡事故まで幅広く対応◎町の板金屋さんや自動車整備共同組合から多くのご相談いただき交通事故の対応経験が豊富◆事故に遭ってしまったらすぐにご相談を

事務所詳細を見る
弁護士法人みずき

相談料着手金無料治療の打ち切りを迫られている/後遺障害認定に納得がいかない/示談交渉をしてほしい交通事故に遭ったらすぐにご相談を経験豊富な弁護士が事故発生直後からあなたをサポート致します!

事務所詳細を見る
【事故被害者/来所不要】ベリーベスト法律事務所

【来所不要・交通事故の被害者は初回相談料0円豊富な解決実績◆示談金の大幅な増額実績多数交通事故専門チームが丁寧に対応します。まずは無料でご相談ください。【「六本木一丁目」駅より徒歩3分】

事務所詳細を見る
東京都の弁護士一覧はこちら
あらゆる事故に備える!ベンナビ弁護士保険
弁護士費用を補償

交通事故や自転車事故など、事故はいつ起きてしまうか分からないものです。弁護士費用を用意できず泣き寝入りとなってしまうケースも少なくありません。

ベンナビ弁護士保険は、弁護士依頼で発生する着手金を補償する保険です。

交通事故だけでなく、自転車事故、労働問題、離婚、相続トラブルなど幅広い法的トラブルで利用することができます。

無料で資料ダウンロード
弁護士費用を負担してくれる
弁護士保険で法律トラブルに備える
弁護士保険に関する資料のお届け先
氏名
必須
フリガナ
必須
電話番号
必須
メールアドレス
必須
この記事の監修者
弁護士法人ベストロイヤーズ法律事務所
大隅 愛友 (千葉県弁護士会)
事故発生直後からサポート可能!治療中でもご相談ください。実績豊富な弁護士が最後まで賠償額にこだわって交渉いたします。重大事件の対応実績多数!
編集部

本記事はベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

交通事故後の対応に関する新着コラム

交通事故後の対応に関する人気コラム

交通事故後の対応の関連コラム


交通事故後の対応コラム一覧へ戻る
弁護士の方はこちら