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公開日:2020.7.13  更新日:2020.9.24

交通事故による怪我の治療先と治療費に関する正しい知識

この記事を監修した弁護士
梅澤康二 弁護士

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)

アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

交通事故が起きた際に怪我はつきものです。そして、その怪我は正しく治療しなければ今後の人生に大きなデメリットを残すこととなります。今回は治療に焦点を当てて、後遺症や治療院の探し方などをご紹介します。

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交通事故でよくあるけが(後遺症)

交通事故に遭った際、多くのケースで怪我を負ってしまう方がいらっしゃいます。多くは打撲や捻挫、ひどいケースになると骨折や内臓破裂といったものまで発生します。そうして怪我を負った後、ある程度怪我の影響が残ってしまうことを「後遺症」といいます。

交通事故が起きた際に発生しやすい後遺症にはいくつかの種類がありますので、ご紹介しましょう。

むち打ち(頚部捻挫)

交通事故に遭われた方に発生する後遺症の中で一番多い症状がむち打ちです。正式には頚部捻挫といい、その名の通り、頚部、つまり首の部分に発生する捻挫となります。

むち打ちは過去には、レントゲンなどでは発見しにくい症状だとされてきました。しかし、近年では、MRI、CTスキャン等の技術の進歩によって、精密検査を行うことができるようになり、症状の特定ができるようにもなってきました。そのため、以前よりもむち打ちに対する医師の意識も変わってきています。

後遺障害としてのむち打ちにはいくつかのパターンがあり、その症状の大きさによって、12級13号で局部に頑固な神経症状を残すもの、14級9号で局部に神経症状を残すものが定められています。

脊髄損傷

脊髄とは脊柱管内にある中枢神経の事を言い、主に人間の背骨の中を通っており、各器官と脳を繋ぐ重要な神経です。この脊髄を損傷することによって起こる障害や運動機能の喪失などを脊髄損傷と言います。
損傷の部位によって頚髄損傷、胸髄損傷、腰髄損傷、仙髄損傷、尾髄損傷と区分され、それぞれの症状によって後遺障害の等級が変わってきます

RSD(反射性交感神経性ジストロフィ)

RSDは外傷により、交感神経が損傷した結果発症すると言われ、軽度な外傷によって発症する場合も見られます。その原因は怪我をした部分に対して、出血などを止めるように送られる脳からシグナルを送るメカニズムに異常が発生することによって生じます。

外傷を受けた部分やその付近に激しく焼けるような痛みが起きたり、軽い接触でも過敏な反応が起きたり、患部の腫れ、骨の萎縮などが見られます。
この他にも脳に大きなダメージが与えられることで意識不明の状態が続いてしまう遷延性意識障害や、感情のコントロール・計算・記憶が難しくなる高次脳機能障害などが発生したり、目や耳といった感覚器官への障害が起こることもあります。

交通事故の治療で治療院を探す場合

先述の後遺症が起こる起きないを別にしても、交通事故で怪我を負った場合はまず治療院に行くことが重要です。

交通事故で負った怪我の治療に対しては、保険に加入していれば保険金をもらうこともできるので、金額のことよりもよりよい治療院を選択することを考えましょう。

治療院を探す場合には以下のサイトを利用すると手軽に治療院を探すことができます。

交通事故治療院紹介センター

 全国にある治療院の中から特に交通事故での怪我に理解がある治療院が登録されているサイトです。営業時間や休日診療等の条件面だけでなく、院内の雰囲気なども見やすくなっています。

他にも登録している治療院のスタッフが書いたコラムが掲載されていたり、実際に利用された方からの口コミ情報が閲覧できたり、当サイトを利用して治療を行った場合お見舞金をもらうことができたりします。
URL:http://koutsujiko-shoukai.jp/

事故したら.com

こちらも全国にある治療院の中で交通事故によって起こった怪我に対して強い治療院がまとめられているサイトになります。トップページから地図による視覚的な地域選択と都道府県のリストから選ぶ段階的な地域選択の2種類があり、利用者にあった検索方法を選択することが出来ます。

また、自賠責保険に関する無料相談を行っており、その利用者数は3年連続No.1という実績のあるサイトでもあります。治療院を探すだけでなく、保険や慰謝料などに関しての相談所としても適したサイトです。
URL:http://koutuujiko-chiryou.com/

一般社団法人|むち打ち治療協会

後遺症の種類のところで紹介した数々の後遺症のうち、交通事故後に発生する最も多い後遺症にむち打ちがあります。そのむち打ちに対して治療を行うスペシャリストである治療家、柔道整復師の方々が所属している治療院を数多く紹介しています。

治療院の中でもむち打ちを治すことに特化したサイトで、むち打ちが発生してしまったものの、現在通院している治療院ではなかなか治療がうまくいかないと思った時などには特に信頼を置くことができるサイトです。

また、柔道整復師の方の新しい情報を常に出しているため、近隣で新たにできた治療院であったり、治療する側である柔道整復師の方々の動きを見ることができたりするため、柔道整復師とはどのような人なのかということを知るにもよいサイトといえるでしょう。
URL:http://www.mutiuti.jp/

交通事故の治療費が打ち切られた場合

交通事故で負った怪我に対しては保険に加入している場合、保険会社から治療費を受け取ることができます。この治療費は主として通院や入院にかかった費用を受け取ることができます。

ですが、保険会社か払われる治療費が打ち切られてしまうケースもあるのです。

交通事故の治療費が打ち切られる理由

治療費が請求できなくなるケース

治療費が請求できなくなるケースの中には、正しい理由のものもあります。それが完治したケースと症状固定したケースです。

完治した場合は、それ以上の治療費がかかることはないため通院費用や入院費用を必要とすることはありません。一方で症状固定とはある程度の通院を行い、意志の診断や治療を行った結果、後遺症がこれ以上の回復を見込めなくなった状態のことを言います。

そして、症状固定となった場合、その等級に見合った賠償を行うことで治療費の支払いは終了となるのです。

治療費が打ち切られる理由

 上記のような正規のケースが多い一方で、そうでない理由でも治療費が打ち切られてしまう場合もあります。その場合とは3つのパターンがあります。

1.通院頻度の低さ

打撲やむち打ち、骨折などの症状によって保険会社はそれぞれの症状ごとに通院頻度はどれくらいかという想定を経験上で行っています。

普通に考えると、過度に通院する必要はありません。しかし、「交通事故被害者」「賠償問題」という観点から見ると「通院頻度の低さ」が治療打ち切りの理由になってしまい、その通院頻度というものが過去の蓄積に基づいているものとなっているため、しっかりとした通院実績をつくる必要があります。

これをしておくことで後の示談交渉の際にも、証拠として残すことができるようになります。自身の身体のためだけでなく、保険会社やその後の示談のためにも通院はきちんと行うようにしましょう。

2.経過に即していない漫然治療

交通事故によって起きた怪我の中で、その治療過程に即していない治療を行い続けると、漫然治療として治療費を打ち切られるケースがあります。漫然治療の例としては以下の例があげられます。

  • ・同一のビタミン系の薬をもらい続けること

  • ・湿布薬をもらい続けること

  • ・頚椎カラーを長期間装着し続けたままにすること

  • ・リハビリがマッサージばかりであること

例えばリハビリのマッサージなどはある程度、外傷や筋肉などの内部のものが治った上で行われることになります。そのため、マッサージに入った段階である程度の治療が終了しているととられたり、マッサージが続くということは症状固定になったのではないかと思われたりもします。

こういった治療経過の例の他にも内服薬や湿布薬の効能を知っていたり、頚椎カラーの装着期間を確認しておいたりすることで保険会社から漫然治療ととられないように対策することが出来ます。

3.感情をむき出しにして保険会社と接する

保険会社の担当官も人間であるため、感情をむき出しにされた一方的な態度に対しては思うところがあります。そのため、あまり感情をむき出しにして対応することは得策とはいえません。お互いに対応がしやすいよう理性的な対応を行うようにしましょう。

治療費が打ち切られた際のケース別の対策

 最後に治療費が打ち切られた際のケースについていくつか例をあげておきましょう。

症状が強く残っているのに突然治療費が打ち切られた

 先にいくつか治療費が打ち切られるケースを紹介しました。どのような理由があるか、ということは保険会社に問い合わせてみる必要がありますが、医師の側が診察を行った上で治療を続行するべきであると判断している場合、医師から保険会社に説明してもらうこともできます。

症状がまだ残っているのに保険会社から示談書が送られてきた

基本的に示談は症状固定になるか、完治してから行われるものです。そして、後遺症がある場合はその等級が示談の金額にかなりの影響を与えるものです。

そのため、医師と症状について相談をしたうえで、各保険会社に対応するようにしましょう。それでもなお不安な場合は弁護士に相談するようにしましょう。

まとめ

人身事故によって起きた怪我には程度の大きくなるものもかなりありますし、そうなると後遺症が発症するケースも多くあります。

交通事故に遭ったあとの治療についてもきちんと考えることで、身体の面でも補填される金銭面でも大きな差が生まれることとなりますので、治療には細心の注意を払いましょう。

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
編集部

本記事は交通事故弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※交通事故弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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