交通事故や自転車事故など、事故はいつ起きてしまうか分からないものです。弁護士費用を用意できず泣き寝入りとなってしまうケースも少なくありません。
ベンナビ弁護士保険は、弁護士依頼で発生する着手金を補償する保険です。
交通事故だけでなく、自転車事故、労働問題、離婚、相続トラブルなど幅広い法的トラブルで利用することができます。
弁護士保険で法律トラブルに備える
自動車保険などに付帯されている弁護士特約は、複数の保険で重複して加入してしまっていることがあります。
弁護士特約は、自動車保険のほか火災保険やクレジットカードなどにも付帯しているケースがあり、重複していること自体は一見無害にも見えます。
しかし、弁護士特約が付帯していることで、予見な保険料を支払っている可能性がある点に注意が必要です。
本記事では、弁護士特約が重複するケースや、加入状況の確認方法について解説します。
保険料を節約しながら弁護士特約を活用できるよう、本記事を参考に重複が起きないよう注意してください。
保険の重複とは、1つの事故や事象に対して複数の保険契約が補償をしている状態のことです。
弁護士特約は自動車保険・クレジットカード・家族の加入などで補償されるので、補償が重複することがあります。
しかし、弁護士特約は1つの事故に対して実際にかかった弁護士費用だけを補償するものです。
たとえば、弁護士費用が100万円かかった場合、いくつ保険に加入していようとも100万円までしか補償されません。
2つの保険に加入しているからといって、200万円の補償を受け取れるようなことはないのです。
複数の保険に加入していても、実際に生じた損害額を超える補償は得られません。
そのため、複数の保険で弁護士特約に加入していると、保険料の支払いが無駄になってしまいます。
弁護士特約へ加入するかどうか検討する際には、ほかの保険の加入状況などを必ず確認しましょう。
弁護士特約が重複してしまうことが多いケースは次の3つです。
ほかの損害保険に加入していた場合だけでなく、クレジットカードでも弁護士特約に加入できる場合がありますし、家族が加入している自動車保険でも弁護士特約は補償されます。
以下では、それぞれのケースについて詳しく解説します。
弁護士特約はほかに加入している損害保険にも付帯されている可能性があります。
弁護士特約に加入できる損害保険は自動車保険だけではありません。
弁護士特約は次のような損害保険でも加入できる場合があります。
特に、火災保険は持ち家や賃貸を借りている人はほぼ必ず加入しているので、弁護士特約が重複しやすい保険です。
自動車保険に加入する際にも医療保険や火災保険などの契約内容の確認は必須といえるでしょう。
クレジットカードに弁護士特約が付帯されていることもあります。
年会費が高いプラチナカードやゴールドカードなどでは、弁護士特約が無料付帯されているケースは少なくありません。
この場合も補償が重複してしまうので、自動車保険で新たに弁護士特約に加入する必要はないでしょう。
なお、クレジットカードの中には、特定の被害に対してのみクレジットカード会社が契約する弁護士を無料で提供するサービスもあります。
しかし、このサービスでは交通事故の示談交渉を任せることはできません。
補償内容やクレジットカードの弁護士特約での補償範囲をよく確認したうえで、重複になるかどうかを確認しましょう。
家族が加入している自動車保険に弁護士特約がついている場合も、保険が重複する可能性が高くなります。
一般的に弁護士特約の補償範囲は次の人です。
簡単にいえば、契約者とその配偶者、同居の親族や別居の未婚の子どもまでが補償範囲です。
親が弁護士特約に加入している場合は、独身の子どももその弁護士特約で補償されるので、新たに加入する必要はありません。
独身の方は親が弁護士特約に加入しているかどうかも確認しましょう。
なお、弁護士費用特約がついていない自動車に乗車し、被害事故に遭った友人などは補償範囲外です。
友人に車を貸す機会が多い人などは注意してください。
自動車保険の弁護士特約の加入状況は、次の3つのいずれかの方法で簡単に確認できます。
保険の加入状況は、インターネット・証券・電話など、いずれの方法でも確認可能です。
弁護士特約に加入しているかどうかを確認する3つの方法の手順等を詳しく解説していきます。
保険に加入すると、保険会社のホームページに「マイページ」が作成されます。
マイページでは、簡単に保険の契約内容を確認できるので、弁護士特約に加入しているかどうかも把握できます。
マイページで確認する手順は保険会社によって異なりますが、一般的に以下のような流れで確認可能です。
もしも弁護士特約に加入していないのであれば、そのまま特約をつけることも簡単です。
自動車保険の保険証券が手元にあれば、弁護士特約の有無を簡単に確認できます。
保険証券には以下のような内容が記載されています。
一般的には「補償内容」の欄に弁護士特約について記載があります。
ここに記載がない場合には、弁護士特約が付帯されていない可能性が高いため、新たに加入を検討しましょう。
なお、最近では保険証券のペーパーレス化が進んでおり、保険証券を発行しない代わりに保険料を割引するサービスなどが増えています。
保険証券が手元にない場合には、保険証券の不発行を選択している可能性があるので、インターネットや電話で契約内容を確認しましょう。
保険会社の代理店に問い合わせることでも保険の加入内容を確認できます。
保険証券(または保険契約継続証)や自動車保険更新の案内などに記載されている代理店の電話番号へ電話をして確認してみましょう。
なお、代理店の電話番号がわからない場合には、保険会社のカスタマーセンターへ問い合わせれば契約内容について確認できます。
ここからは、弁護士特約の重複についてよくある質問を紹介します。
似たような悩みを抱えている方は、ここで疑問を解消しておきましょう。
弁護士特約が重複している場合、保険会社や代理店へ申し出ることで簡単に外すことができます。
保険料を前払いした保険で不要な特約を外す場合には、差額の保険料が返還されることもあります。
保険が重複しているのであれば、すぐに外したほうがメリットがあるでしょう。
なお、各保険会社の弁護士特約の外し方については、代理店に確認しましょう。
弁護士特約は重複して加入してもほとんど意味がありません。
1つの事故に対して補償されるのは、実際に発生した損害額が限度です。
交通事故の際の弁護士費用の相場は100万円前後ですので、1つの保険で300万円まで補償される弁護士特約に複数契約しても、1つの契約の補償範囲内でカバーできるためです。
複数の弁護士特約を契約しても、ほとんどのケースで保険料の無駄になってしまいます。
弁護士特約は自動車保険だけでなく、医療保険や火災保険などにも付帯されますし、クレジットカードでも付帯される場合があります。
さらに、家族が加入している場合も補償されるので、新たに加入する必要はありません。
ほかの保険やクレジットカードなどの契約内容もよく確認し、弁護士特約を重複させないよう十分注意してください。
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詳しくは以下の記事を読んで、正しい弁護士の選び方を理解した上で弁護士に相談しましょう。
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