任意保険基準とは|慰謝料を請求する際の3つの基準

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任意保険基準とは|慰謝料を請求する際の3つの基準
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2016.1.13

任意保険基準とは|慰謝料を請求する際の3つの基準

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任意保険基準とは、自動車保険会社が独自に設けている慰謝料などの損害賠償の基準で、最低限の保障を行う自賠責保険基準と過去の判例を基に算出する弁護士基準の、丁度中間に設定されている基準です。



今回は、この任意保険基準について、ご紹介していきます。
 

 

 

 

 




 

【目次】
慰謝料には任意保険基準などの3つの基準がある
任意保険基準による慰謝料の相場
入通院慰謝料の額
後遺障害慰謝料の額
死亡慰謝料の額
任意保険基準ではなく弁護士基準で請求するには
まとめ

 
 

慰謝料には任意保険基準などの3つの基準がある

慰謝料は、交通事故で怪我などを負った被害者に対して、精神的苦痛を金銭に換算したものです。しかし、精神的な苦痛を金額という数値で表すのはなかなか難しい問題です。
 
そこで、一般的には数値化の基準として、『自賠責保険基準』『任意保険基準』『弁護士基準』の3つの基準が設けられています。
 

自賠責保険基準

自動車を運転する人が必ず加入する強制加入保険のことで、交通事故が起こった際、まずは自賠責保険から保険金の支払が行われることになっています。
 
任意で加入する自動車保険は、自賠責保険ではカバーしきれない部分を補償する仕組みと言って良いでしょう。そのため、自賠責保険基準は交通事故が起きた場合の最低限補償基準に過ぎず、3つの基準のなかでも最も低い基準として機能します。
 

任意保険基準

自賠責保険でカバーされない損害部分を補償するための保険として任意で加入する保険のこと。自賠責保険ではカバーできない全ての損害を補償することを目的とした保険のため、自賠責基準よりは高い基準と言えますが、各保険会社で基準が異なるうえ、基本的に非公開ですので、外部からは確認できないという難点があります。
 

弁護士基準(裁判所基準)

裁判所の考え方や判例などを参考に、東京三弁護士会の交通事故処理委員会が公表しているものです。
 
実際の裁判上でも慰謝料の算定基準として運用されているもので、最低限の保証しか行わない自賠責保険基準や任意保険基準に比べて、公正かつ客観的な判断に基づくもので、基準も3つの中で最も高額となっています。
 
 

任意保険基準による慰謝料の相場

次に、任意保険基準による慰謝料の相場を確認していきましょう。
 

入通院慰謝料の額

入通院慰謝料とは、交通事故で入院や退院後も通院を強いられた場合に、被害者が被った肉体的・精神的な損害を賠償するためのものです。
 
■入通院慰謝料の表

 

入院

1ヶ月

2ヶ月

3ヶ月

4ヶ月

5ヶ月

6ヶ月

7ヶ月

8ヶ月

9ヶ月

10ヶ月

通院

 

25.2

50.4

75.6

95.8

113.4

128.6

141.2

152.4

162.6

170.2

1ヶ月

12.6

37.8

63

85.6

104.7

120.9

134.9

147.4

157.6

167.6

173.9

2ヶ月

25.2

50.4

73

94.6

112.2

127.2

141.2

152.5

162.6

171.4

176.4

3ヶ月

37.8

60.4

82

102

118.5

133.5

146.3

157.6

166.4

173.9

178.9

4か月

47.8

69.4

89.4

108.4

124.8

138.6

151.3

161.3

168.9

176.4

181.4

5ヶ月

56.8

76.8

95.8

114.6

129.9

143.6

155.1

163.8

171.4

178.9

183.9

6ヶ月

64.2

83.2

102

119.8

134.9

147.4

157.6

166.3

173.9

181.4

185.4

7ヶ月

70.6

89.4

107.2

124.3

136.7

149.9

160.1

168.8

176.4

183.9

188.9

8ヶ月

76.8

94.6

112.2

128.6

141.2

152.4

162.6

171.3

178.9

186.4

191.4

9ヶ月

82

99.6

116

131.1

143.7

154.9

165.1

173.8

181.4

188.9

193.9

10ヶ月

87

103.4

118.5

133.6

146.2

157.4

167.6

176.3

183.9

191.4

196.4

 
 

後遺障害慰謝料の額

後遺障害慰謝料とは、交通事故の受傷により治癒しないまま残ってしまった機能障害、神経症状などに対して支払われるお金のことです。
 
このような後遺症状には、ムチ打ちの痛みや手足の痺れといった比較的軽微なものから、足が動かなくなってしまったといった重度のものまで、幅広い症状が含まれます。
 
■等級別の後遺障害慰謝料の相場

 等級

自賠責基準

任意基準(推定)

裁判基準

第1級

1100万円

1600万円

2800万円

第2級

958万円

1300万円

2370万円

第3級

829万円

1100万円

1990万円

第4級

712万円

900万円

1670万円

第5級

599万円

750万円

1400万円

第6級

498万円

600万円

1180万円

第7級

409万円

500万円

1000万円

第8級

324万円

400万円

830万円

第9級

245万円

300万円

690万円

第10級

187万円

200万円

550万円

第11級

135万円

150万円

420万円

第12級

93万円

100万円

290万円

第13級

57万円

60万円

180万円

第14級

32万円

40万円

110万円

 

死亡慰謝料の額

被害者本人が死亡してしまった場合に、そのご遺族に支払われるお金の事です。この死亡慰謝料は、亡くなった方ご本人に対する慰謝料と、ご遺族に対する慰謝料とに分かれています。

さらに、死亡慰謝料の金額にも基準が3つもあります。
 
表:基準別の死亡慰謝料の相場

被害者
本人の立場

自賠責基準

任意保険基準(推定)

弁護士基準

一家の支柱

350万円

1,500万円〜
2,000万円

2800万円程度

配偶者・母親

350万円

1,200万円〜
1,500万円


2500万円程度

上記以外
 

350万円

1,300万円〜
1,600万円

2000万円〜
2500万円程度

詳しい解説は「交通事故で被害者が死亡した場合の責任と慰謝料相場」をご覧ください。
 

任意保険基準ではなく弁護士基準で請求するには

自賠責保険基準よりも多くの慰謝料を獲得できる任意保険基準ですが、できる事なら最高額の弁護士基準で慰謝料を獲得したいと思うはずです。
 
ただ、なんの根拠もなく単純に弁護士基準を主張しても、保険会社は相手にしてくれませんので、なぜ弁護士基準が妥当なのかの理由を、法的解釈を加えながら説明しないといけません。
 
しかし、そういった事は交通事故の問題に詳しい方でないと難しい話題になりますので、おすすめしたいのは「交通事故を得意とする弁護士」に相談する事です。弁護士に相談する事のメリットなどは「交通事故の慰謝料を弁護士基準で獲得する方法」で詳しく解説していきますので、参考にしてください。

 

まとめ

今回ご紹介した任意保険基準はあくまで参考程度です。実際の正確な数字は非公開かつ保険会社でバラバラになっていますので、もし提示された金額に疑問を感じたら、すぐに弁護士に相談してみましょう。

 

 

弁護士へのご相談で賠償金などの増額が見込めます


交通事故に関する専門知識もつ弁護士に相談することで、以下のような問題の解決が望めます。

・慰謝料の増額をしたい
・保険会社との示談を有利に進めたい
・後遺障害の認定がされなかった

など、交通事故に関わる問題でお困りの事を、【交通事故を得意とする弁護士】に相談することで、有利な結果となる可能性が高まります。

お一人で悩まず、まずはご相談ください。あなたの相談に、必ず役立つことをお約束します。

編集部

本記事は交通事故弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※交通事故弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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