累計相談数
15
万件超
累計サイト訪問数
4,347
万件超
※2026年09月時点
ベンナビ交通事故 > 交通事故コラム > 損害賠償・慰謝料請求 > 主婦の交通事故慰謝料|相場・休業損害(主婦手当)の計算方法を解説
キーワードからコラムを探す
更新日:

主婦の交通事故慰謝料|相場・休業損害(主婦手当)の計算方法を解説

主婦の交通事故慰謝料|相場・休業損害(主婦手当)の計算方法を解説

主婦が交通事故に遭った場合も、会社員と同様に慰謝料を請求できます。

家事や育児で忙しい中、事故によって通院や収入への影響が出ると、「本当に補償してもらえるのか」と不安になる方も多いはず。

この記事では、主婦が請求できる慰謝料の種類や相場、休業損害(主婦手当)の計算方法、保険会社との交渉で損をしないためのポイントをわかりやすく解説します。

今すぐ無料相談・電話相談OKの弁護士が見つかる!
ベンナビ交通事故で 
損害賠償・慰謝料請求が得意な弁護士を探す

慰謝料で困っている方必見!
  • 交通事故の慰謝料がいくら貰えるか不安…
  • 慰謝料をできるだけ多くもらいたい!
  • 慰謝料の計算方法が難しくて分からない…

 

そんな方にオススメなのが、ベンナビ交通事故の『慰謝料計算ツール』です。


【実際の利用画面】

適切な慰謝料額を簡単に計算できる上、近くの弁護士を探してくれるので、事故の被害にあって困っている方にぴったりのサービスなんです。

交通事故で損をしないためにも、まずは適正な慰謝料を調べてみましょう。

 

\弁護士にも相談できる!/
今すぐ適正な慰謝料を調べてみる▶

この記事の監修者

かがりび綜合法律事務所

代表弁護士 野条 健人 (大阪弁護士会)

かがりび綜合法律事務所は、お一人おひとりの悩みに最後まで寄り添いながら問題解決に取り組んでおります。お気軽にご相談ください。
目次

主婦が交通事故で請求できる慰謝料

交通事故で主婦が請求できる慰謝料は、「入通院慰謝料」「後遺障害慰謝料」「死亡慰謝料」の3種類です。

パート主婦かによって金額が変わることはありません。

家事従事者としての立場は慰謝料の算定基準には影響しない点を、まず押さえておきましょう。

入通院慰謝料

入通院慰謝料は、事故によるけがの治療で通院・入院した精神的苦痛に対する補償です。

金額は、入通院期間や実治療日数をもとに、裁判基準(赤い本基準)で算出されるのが一般的です。

たとえば通院3ヵ月で他覚症状のあるけがの場合、裁判基準ではおよそ73万円が目安となります。ただし他覚症状のない軽傷(むちうちなど)は同じ通院期間でも53万円程度にとどまり、けがの内容によって金額に差が出る点は押さえておきましょう。

主婦であっても、専業主婦・パート主婦にかかわらず、算定方法は会社員と変わりません。

一方で、保険会社が提示する金額は自賠責基準や独自の任意保険基準であることが多く、裁判基準を大きく下回るケースがほとんどです。

提示された金額をそのまま受け入れず、裁判基準との差額を確認してみてください。

後遺障害慰謝料

後遺障害慰謝料は、けがが完治せず後遺症が残った場合に支払われる補償です。金額は、後遺障害等級(1〜14級)に応じてあらかじめ定められています。

たとえば、むちうちで多い12級なら290万円、14級なら110万円が裁判基準の目安。等級は自賠責損害調査事務所の審査で認定されるため、後遺障害診断書の内容が結果を大きく左右します。

主婦の場合、後遺障害慰謝料そのものは会社員と同額ですが、家事労働への支障を理由とした逸失利益は別途請求できます。

同じむちうちでも、12級と14級では慰謝料だけで180万円の差が生じるため、適切な等級認定を受けられるかどうかが重要なポイントです。

症状固定前の段階で弁護士へ相談しておくと、診断書の内容や検査の進め方について助言を受けられます。

死亡慰謝料

死亡慰謝料は、事故で亡くなった被害者本人と遺族の精神的苦痛に対して支払われます。

主婦は家庭内で家事や育児を一手に担っているケースが多く、母親・配偶者としての高い裁判基準が適用されるのが特徴です。

裁判基準では、一家の支柱で2,800万円前後、母親や配偶者の立場でも2,500万円前後が目安。

これらの金額には、被害者本人の慰謝料に加えて、配偶者や子どもなど近親者固有の慰謝料も合算されています。

請求額が大きくなる分、保険会社との交渉は難航しやすく、提示額も相場の半分程度にとどまるケースが少なくありません。

早い段階で弁護士に相談し、金額の妥当性を確認しておくことをおすすめします。

主婦が慰謝料以外にもらえる交通事故の損害賠償

慰謝料以外にも、主婦が請求できる損害賠償はいくつかあります。

代表的なのが休業損害(主婦手当)と逸失利益であり、どちらも事故によって家事や仕事に支障が出たことへの補償です。

それぞれの内容と、慰謝料との違いを見ていきましょう。

休業損害(主婦手当)

休業損害とは、事故によるけがで家事や仕事ができなかった期間の補償です。

主婦の場合は収入がなくても、家事労働を金銭的価値に換算して請求できるのが特徴。

計算式は基礎収入×休業日数で、基礎収入には賃金センサスの女性全年齢平均賃金(最新の令和7年データで年収ベース約437万円)が使われるのが一般的です。

パート主婦の場合は、実収入と家事労働分を比較し、高い方が採用されるケースもあります。

主婦だから請求できないと思い込み、休業損害を申請していない方も少なくありません。

通院や自宅療養で家事に支障が出た日数は、忘れずに記録しておいてください。

慰謝料と休業損害(主婦手当)は別々に請求可能

慰謝料と休業損害(主婦手当)は、まったく別の項目として請求できます。

慰謝料が精神的苦痛への補償であるのに対し、休業損害は家事や仕事ができなかった経済的損失への補償です。

保険会社によっては、両者をまとめて低めの金額を提示してくることもあります。休業損害込みの金額として説明された場合は、内訳を確認してみてください。

慰謝料・休業損害それぞれの金額が適正かどうか、個別にチェックすることが増額のポイントになります。

逸失利益

逸失利益とは、後遺障害が残ったことで将来にわたって失われる収入への補償です。主婦の場合も、家事労働ができなくなった分を収入とみなして計算されます。

計算式は、「基礎収入×労働能力喪失率×労働能力喪失期間」に対応するライプニッツ係数です。

たとえばむちうちで14級(労働能力喪失率5%)が認定された場合、喪失期間は5年程度とされるケースが一般的。後遺障害の等級によって喪失率・喪失期間が変わるため、金額に大きな差が出やすいです。

逸失利益の金額を大きく左右するのは、適正な等級認定を受けられるかどうかという点になります。

交通事故慰謝料の算出基準(自賠責・任意保険・弁護士基準)

交通事故の慰謝料には、3つの算定基準があります。

自賠責基準、任意保険基準、弁護士基準(裁判基準)の3つで、同じけがでも基準によって金額が大きく変わるのが特徴。自賠責基準は、被害者への最低限の補償を目的とした基準です。

任意保険基準は各保険会社が独自に定めており、自賠責基準に近い金額になることが多くなっています。

弁護士基準は過去の裁判例をもとにした基準で、3つの中でもっとも高額になる傾向。

保険会社から提示される金額の多くは、自賠責基準か任意保険基準がベースになっています。

弁護士に依頼することで、弁護士基準への引き上げ交渉が可能です。

主婦が交通事故で請求できる慰謝料相場はいくら?

主婦が請求できる慰謝料の相場は、けがの内容によって入通院慰謝料・後遺障害慰謝料・死亡慰謝料の3段階に分かれます。

いずれも専業主婦・パート主婦にかかわらず、会社員と同じ基準で計算されるのが原則です。

ただし、算定に使う基準(自賠責・任意保険・弁護士)によって、金額に数十万円〜数百万円の差が出ることも少なくありません。

自分のケースがどの相場に当てはまるのか、順番に確認していきましょう。

入通院慰謝料の相場

入通院慰謝料の相場は、通院期間と実際に通院した日数によって決まります。

弁護士基準(裁判基準)の場合、他覚症状のあるけがで通院1ヵ月なら約28万円、通院3ヵ月なら約73万円が目安です。

むちうちなど他覚症状のないけがでは、同じ通院期間でも金額がやや低めに設定されています。

自賠責基準では、実通院日数×2と通院期間の日数を比較し、少ない方の日数をもとに計算されるのが特徴。

実際の通院日数によっては、弁護士基準が自賠責基準の2倍以上になるケースも珍しくありません。

保険会社から提示された金額が自賠責基準に近い場合は、増額の余地が残っている可能性が高いです。

後遺障害慰謝料の相場

後遺障害慰謝料の相場は、認定された後遺障害等級(1〜14級)によってあらかじめ決まっています。

弁護士基準では、むちうちで多い14級が110万円、12級が290万円、重い後遺障害が残る1級では2,800万円が目安です。

自賠責基準の場合、同じ14級でも32万円と、弁護士基準の3分の1以下にとどまります。等級が上がるほど、基準間の金額差はさらに大きくなるのが実情。

主婦の場合も等級ごとの慰謝料額は会社員と変わりませんが、家事への支障を理由とした逸失利益は別枠で請求できます。

適正な等級認定を受けられるよう、後遺障害診断書の記載内容を事前に確認しておくと安心です。

死亡慰謝料の相場

主婦(家事従事者)が交通事故で死亡した場合の慰謝料相場は、家庭内の支え手を失った損害を考慮して定められます。

弁護士基準における主婦死亡時の慰謝料相場は、母親・配偶者の区分にあたり、2,500万円程度が目安です。

これに加えて、配偶者や子ども、扶養親族など遺族固有の慰謝料も、人数に応じて加算請求できます。

被扶養者が複数いる家庭ほど、遺族固有の慰謝料が上乗せされやすい傾向。

自賠責基準の場合、死亡慰謝料は遺族の人数に応じた定額給付にとどまり、家事労働への評価は反映されません。

弁護士基準は、一家を支えていた家事労働能力そのものを正当に評価する基準といえます。

主婦の交通事故慰謝料を算出する自動計算ツール

慰謝料の相場を自分で調べるのが難しいと感じたら、自動計算ツールを使ってみるのもひとつの方法です。

ベンナビ交通事故の慰謝料計算機は、事故当時の職業に主婦(夫)を選べる仕様になっており、年齢や通院期間などの項目を入力するだけで、約1分で弁護士基準の慰謝料目安がわかります。

入通院・後遺障害・死亡の3パターンに対応しているため、自分のケガの状況に合わせて確認できるのが特徴。保険会社から提示された最初の金額が安すぎないか判断する、最初の物差しとして活用できます。

ただし、個別の過失割合や複雑な家事制限率までは反映しきれないため、あくまで目安としての利用がおすすめです。

正確な金額を知りたい場合は、計算結果を持って弁護士に相談してみてください。

慰謝料で困っている方必見!
  • 交通事故の慰謝料がいくら貰えるか不安…
  • 慰謝料をできるだけ多くもらいたい!
  • 慰謝料の計算方法が難しくて分からない…

 

そんな方にオススメなのが、ベンナビ交通事故の『慰謝料計算ツール』です。


【実際の利用画面】

適切な慰謝料額を簡単に計算できる上、近くの弁護士を探してくれるので、事故の被害にあって困っている方にぴったりのサービスなんです。

交通事故で損をしないためにも、まずは適正な慰謝料を調べてみましょう。

 

\弁護士にも相談できる!/
今すぐ適正な慰謝料を調べてみる▶

主婦が交通事故でむちうちになった場合の慰謝料比較

むちうちは、通院期間や後遺障害等級のわずかな違いで、慰謝料額が大きく変わるケースです。

「痛みが軽いから」「早く示談したいから」と治療を早めに切り上げてしまうと、本来もらえるはずの金額を受け取れないケースも。

ここでは、通院期間の違いによる差額と、後遺障害等級の違いによる差額を具体的な金額で比較していきます。自分の状況と照らし合わせながら確認してみてください。

通院3ヵ月・通院6ヵ月の慰謝料差額

通院3ヵ月と通院6ヵ月では、弁護士基準を適用した場合に約36万円の慰謝料差額が発生します。

むちうちで通院3ヵ月(実通院30日程度)の場合、弁護士基準での相場は約53万円です。

治療を継続し、通院6ヵ月(実通院60日程度)まで通った場合は、弁護士基準での相場が約89万円まで上昇します。

同じむちうちでも、通院を途中で打ち切るかどうかで受け取れる金額に大きな差が出るのが実情。

痛みを我慢して早期に示談してしまうと、治療費だけでなく慰謝料額でも損をするリスクがあります。症状が残っている間は、無理をせず通院を続けることが大切です。

後遺障害等級12級・14級の慰謝料差額

むちうちで認定され得る14級と12級では、後遺障害慰謝料だけで180万円の差額が生じます。しびれや痛みが残る14級9号の場合、弁護士基準の後遺障害慰謝料は110万円です。

一方、神経伝達の異常をMRIなどの検査で医学的に証明できる12級13号なら、弁護士基準で290万円まで上がります。

等級によって金額差が生まれるのは、症状の医学的な証明度合いが評価に直結するためです。

さらに、等級の違いは逸失利益にも影響し、その差額は後遺障害慰謝料以上に大きくなるケースも珍しくありません。適切な等級認定を受けられるかどうかで、最終的な受取額は大きく変わってきます。

主婦が交通事故の慰謝料を増額できるケース

主婦の交通事故では、家庭内の立場や事故後の状況によって、慰謝料が増額される要素があります。

代表的なのが、シングルマザーとして世帯主と主婦の役割を一人で担っているケースです。

家事代行費用の発生など、通常の慰謝料項目には含まれない実費が請求できる場合も。自分に当てはまる増額要素がないか、確認していきましょう。

シングルマザーの場合

母子家庭で世帯主と主婦の役割を一人で担う母親の事故は、生活崩壊のリスクが高いため増額要素となります。

自分が倒れることで、子どもの生活や就学まで脅かされる特有の精神的苦痛が考慮される仕組みです。

仕事による減収(有給労働への影響)と、家事の制限(家事労働への影響)の両方が、実害として評価される点も重要。

事故によって子どもの養育にどう影響が出たのか、具体的な内容を書面で主張していく必要があります。

世帯主としての精神的苦痛が考慮されるケース

唯一の扶養者である母親が負傷したことへの精神的不安は、通常の主婦よりも重く評価される傾向にあります。

代わりがいない環境で入院・通院しなければならない状況は、子どもへの申し訳なさや将来への焦燥感につながるもの。

入院中に子どもを誰にも預けられなかった、治療優先か仕事復帰かで悩んだといった具体的な事情は、慰謝料の増額要素として主張できます。

保険会社との交渉では、こうした事情を口頭だけでなく、経緯をまとめた書面として提出するのが効果的です。

一人で抱え込まず、早めに弁護士へ相談し、主張の組み立て方について助言をもらうことをおすすめします。

家事代行や育児サポートの費用が発生したケース

自分がけがで動けないために外注した家事代行や、実家の親族等に支払ったサポート費用は実費として請求できます。

家事代行サービスを利用した場合は、利用明細や領収書をそのまま保管しておいてください。

親族に謝礼を支払った場合も、金額と用途がわかる領収書(受領書)を書面で残しておくのがポイントです。

口約束で数万円渡しただけという状態では、保険会社に実費として認めてもらいにくいのが実情。

支払いのたびに記録を残しておくことで、示談交渉の場でスムーズに実費請求ができます。

妊娠中の場合

妊娠中の事故被害は、お腹の赤ちゃんへの影響に対する強い精神的不安や、医療上の制限が考慮されて慰謝料が増額される傾向にあります。

レントゲン撮影や痛み止めの投薬など、通常なら受けられる治療を制限されるケースが多く、肉体的な痛みをより長く耐え忍ばなければならないのが実情。

胎児が無事に育つか、出産まで問題なく進むかという継続的な不安も、精神的損害として慰謝料に加味される理屈です。

妊婦特有の事故対応では、産婦人科の診断書と整形外科での治療記録、両方を一貫して残しておくことが立証のポイントになります。

妊婦自身がけがを負ったケース

妊婦本人が負傷した場合、投薬や手術に制限がかかるため、一般の被害者よりも過酷な治療を強いられます。

痛み止めの処方を諦めざるを得なかったことによる、日々の生活での肉体的な耐え忍びは、具体的な事実として主張できるもの。

薬が飲めず痛みを我慢しながら家事や育児を続けたといった経過は、診療録に基づいて整理しておくと説得力が増します。

通常のけがより苦痛が大きかった事情を、医師の所見とあわせて丁寧に主張していきましょう。

流産・死産・中絶に至ったケース

事故の衝撃やけがにより流産・死産に至った場合、胎児を失った親の精神的苦痛に対して、多額の慰謝料が認められる可能性があります。

生まれるはずだった子どもを失ったことへの慰謝料として、母親本人の慰謝料に150万円〜800万円程度が加算される裁判例も見られるケースです。

事故と流産・死産との因果関係を医学的に証明できるかどうかが、金額を左右する重要なポイントになります。

このような深刻なケースほど、早い段階で弁護士に相談し、専門家のサポートを受けながら手続きを進めることが大切です。

生まれた子どもに後遺症が残ったケース

事故の影響により胎児が障害を持って生まれた場合、子ども自身への後遺障害逸失利益や慰謝料が、母親とは別枠で認められます。

生涯にわたり障害を抱えることになった子どもの精神的損害は、成長後の生活費や介護費用も含めて算定されるのが特徴。

看護にあたる母親側の負担についても、将来分の介護費用や、家事労働への追加的な支障として請求できる場合があります。

子どもの将来にかかわる補償だからこそ、専門知識を持つ弁護士に相談し、漏れのない請求をおこなうことが重要です。

主婦が交通事故の慰謝料を受け取るまでの流れ

交通事故の慰謝料は、事故直後から示談成立まで、いくつかの段階を経て受け取ることになります。

大きく分けると、治療開始・症状固定・後遺障害申請・示談交渉・受け取りという5つのステップです。

どの段階で何をすべきか把握しておくことで、あとから「もっと請求できたはずなのに」という後悔を防げます。順番に見ていきましょう。

治療を開始する

交通事故後は、痛みの程度にかかわらず速やかに整形外科を受診し、初期治療を始めることが大切です。

事故から受診までに期間があくと、けがと事故との因果関係を疑われ、治療費の支払いを拒否されるリスクがあります。

まずは警察に届け出た上で、医師から診断書を取得し、物損事故から人身事故への切り替え手続きをおこなってください。

整形外科への通院を一貫して続けた実績が、後の慰謝料や休業損害(主婦手当)を算定する基礎になります。

自己判断で通院をやめてしまうと、症状が軽いと判断され、補償額が下がってしまうことも。

痛みが続いている間は、無理せず通院を継続することがポイントです。

症状固定の診断を受ける

これ以上の治療効果が期待できなくなった時点で、医師から正式に症状固定の診断を受けます。

症状固定の時期が決まることで、入通院慰謝料と休業損害の対象となる日数が確定する仕組みです。

保険会社から治療費の打ち切りを打診されることもありますが、症状固定の判断は医学的な問題。

主治医とよく相談しながら、納得のいくタイミングで決めることが重要です。

症状固定後に残った痛みやしびれは、治療費としてではなく後遺障害として、別枠で請求していく流れに移ります。

保険会社の意向だけで治療を終わらせず、自分の体調を優先して判断してください。

後遺障害の申請をおこなう

症状固定の診断後も治りきらなかった障害については、適切な等級認定の申請を行います。

等級が認定されれば、通常の慰謝料とは別に後遺障害慰謝料と逸失利益を請求できるのがメリットです。

申請方法には、保険会社に任せる事前認定と、自分で資料をそろえる被害者請求の2種類があります。

被害者請求は手間がかかる分、自分に有利な証拠を追加できるのが特徴。医師に作成してもらう後遺障害診断書は、痛みやしびれの部位・頻度・日常生活への支障を具体的に伝えるほど、内容が充実しやすくなります。

いつ・どんな動作で・どの程度痛むのか、日頃から具体的にメモしておくと安心です。

示談交渉をおこなう

治療の完了、または後遺障害等級の確定後、保険会社から示談金額が提示されるので、その妥当性を確認したうえで増額交渉を行います。

保険会社が最初に提示してくる金額は、多くの場合、社内基準に基づいたもので、法的な相場である弁護士基準よりかなり低いのが実態です。

主婦の休業損害についても、提示された日額が賃金センサスの平均と比べて安く見積もられていないか、確認しておきましょう。

不明な点があれば、示談書に署名する前に必ず質問してください。一度示談書(免責証書)に署名・捺印してしまうと、原則として再交渉や取り消しはできません。

金額に少しでも疑問が残る場合は、署名する前に弁護士へ相談するのがおすすめです。

慰謝料を受け取る

示談案に双方が合意し、書類を保険会社へ返送すると、通常1〜2週間ほどで指定口座へ示談金が振り込まれます。

着金を確認する際は、口座の明細と合意した示談金の総額に相違がないか、必ず照合してください。

慰謝料などの受領をもって、事故に関する法的・実務的な手続きは一区切りとなります。

振込後は原則として不服申立ができないため、入金確認がこの流れにおける最終チェックポイントです。

金額や内訳に少しでも違和感があれば、振込前の段階で保険会社に問い合わせておきましょう。

今すぐ無料相談・電話相談OKの弁護士が見つかる!
ベンナビ交通事故で 
損害賠償・慰謝料請求が得意な弁護士を探す

主婦が適正な交通事故慰謝料を受け取るための通院ポイント4つ

主婦が適正な慰謝料を受け取るには、通院の仕方そのものが大きなポイントになります。忙しいからと通院間隔が空いてしまうと、実際の症状よりも軽く評価されてしまうことも。

ここでは、通院頻度・治療継続・後遺障害申請・家事への支障の記録という4つのポイントを解説します。

日々の生活の中でできることから、意識してみてください。

適切な頻度で通院を継続する

多忙な家事や育児を調整してでも、整形外科で週2〜3回程度の頻度を保ち、定期的・継続的に通院することが大切です。

通院間隔が空いたり(月1回程度など)、整骨院ばかりに通ったりすると、痛みが軽く、家事はできているとみなされるリスクがあります。

定期的かつ一貫した通院履歴を残すこと自体が、けがによる苦痛と家事制限を示す何よりの証拠になるもの。

整骨院と整形外科を併用する場合は、必ず医師の同意を得たうえで通うようにしてください。

医師の同意なく整骨院だけに通っていると、通院実績として認められない場合があります。

多少手間はかかっても、まずは整形外科への定期通院を軸に据えましょう。

治療を途中で中断しない

保険会社から一方的に治療費の支払いを打ち切られても、医師が症状固定と判断するまでは通院をやめてはいけません。

途中で治療を自己判断でやめてしまうと、その時点ですでに完治したとみなされ、それ以降の損害が消滅するリスクがあります。

打ち切りを打診された場合は、自分の健康保険(3割負担・第三者行為届の提出)に切り替え、治療費を一時的に立て替えながら通院を続ける方法も存在します。

治療費が出ないから通院をやめるのではなく、支払い方法を切り替えて継続することが重要です。

医師が症状固定と判断した日までしっかり治療を続けることが、適切な慰謝料・休業損害を受け取るための必須条件になります。打ち切りの連絡を受けたら、まず主治医に相談してみてください。

適切な後遺障害等級認定の申請をおこなう

治療をしても痛みが残った場合は、整形外科の医師に後遺障害診断書を書いてもらい、後遺障害の申請(被害者請求)をおこないます。

加害者側の保険会社に書類提出を任せる事前認定ではなく、自分で有利な証拠を添えられる被害者請求がおすすめです。

むちうちのように一見目立たない障害でも、一貫した自覚症状の訴えとMRI画像がそろっていれば、14級が認められるケースは珍しくありません。

適切な等級が認定されれば、後遺障害慰謝料(14級で110万円など)と逸失利益が合算され、示談金の総額が大きく変わってきます。

被害者請求は書類の準備に手間がかかる分、弁護士に依頼するとスムーズに進められる場合が多いです。等級認定は示談金額を左右する重要な分岐点だからこそ、慎重に進めましょう。

家事への支障を記録・保険会社に伝える

事故の影響でどのような家事ができなかったかを、日常的なメモや日記としてカレンダーなどに記録しておいてください。

掃除や買い出しを夫や家族に代わってもらった事実、外食や家事代行を利用した際の領収書も、大切な補強証拠になります。

具体的な支障を書面で伝えることで、保険会社との休業制限率の交渉で客観的な説得力を発揮できるのが特徴。大変でしたという口頭だけの訴えでは、なかなか金額に反映されにくいです。

「〇月〇日、腰の痛みで買いものに行けず、夫に代行してもらった」といった具体的な記録があれば、支障日数として交渉材料に変わります。小さなことでも記録を積み重ねておくことが、適正な休業損害を受け取る近道です。

交通事故における主婦の慰謝料増額した事例

主婦の交通事故では、弁護士に交渉を依頼することで慰謝料が大きく増額されるケースが少なくありません。

保険会社の提示額は、あくまで社内基準にもとづいたもの。実際に弁護士が介入したことで、金額がどう変わったのか、具体的な事例を見ていきましょう。

弁護士の示談交渉により慰謝料など約50万円増額したケース

信号のない交差点で直進中に接触事故に遭った専業主婦の被害者が、弁護士の交渉によって約50万円の増額に成功した事例があります。

治療期間3ヵ月弱で後遺症なく治療を終えたものの、加害者側保険会社からは任意保険基準に加え、休業損害を含まない金額が提示されていました。

弁護士が交渉窓口に立ち、過去の裁判例を踏まえて休業損害を含む裁判基準での和解を求めたところ、ほぼ請求額どおりの内容で和解が成立。

専業主婦であっても、休業損害を正当に請求できることが結果に表れたケースです。

裁判に持ち込むことなく、交渉段階だけで約50万円の上乗せを実現できたのがポイントといえます。

保険会社から休業損害なしの金額を提示された場合は、示談書に署名する前に一度、内容を確認してみてください。

主婦が適切な交通事故慰謝料を受け取るなら「ベンナビ交通事故」で弁護士に相談

「ベンナビ交通事故」は、保険会社から提示された金額が妥当かどうか判断したい方、慰謝料や休業損害(主婦手当)の増額交渉を任せたい方におすすめのサービスです。

ベンナビ交通事故では、交通事故問題に対応する全国の法律事務所を、地域や相談内容から検索・比較できます。

累計相談数は15万件超、累計サイト訪問数は4,299万件超と、多くの被害者に利用されてきた実績があるのが特徴。多くの事務所が初回無料相談に対応しており、費用を気にせず複数の弁護士に相談できます。

弁護士基準に沿った慰謝料の目安がわかる無料の自動計算ツールも用意されているため、相談前にまず概算を確認することも可能です。

慰謝料の相場を知りたいだけという段階でも、気軽に問い合わせできます。

今すぐ無料相談・電話相談OKの弁護士が見つかる!
ベンナビ交通事故で 
損害賠償・慰謝料請求が得意な弁護士を探す

交通事故の慰謝料に関するよくある質問

ここでは、多くの方が疑問に感じやすいポイントをQ&A形式でまとめます。税金の扱いや、パート主婦との違いなど、細かい疑問を解消していきましょう。

Q1. 主婦は交通事故の慰謝料を実際にいくらもらったケースが多い?

けがの治療が3〜6ヵ月程度の一般的なむちうちの場合、最終的な回収額は50万円〜150万円程度になる事例が多数派です。

知恵袋などの書き込みでは、低い提示額のまま示談してしまった例も見られますが、弁護士基準にすると100万円を超えるケースが基本になります。

金額の内訳は、けがの重さや通院実績の多さによって変わるもの。

さらに、後遺障害14級が認定された場合は、後遺障害慰謝料と逸失利益が加わり、プラス200万円以上になることもあります。

提示された金額が50万円に届かない場合は、通院実績や等級認定の有無を見直してみてください。

Q2. 痛みを我慢して家事をしていた場合でも請求できる?

痛みを堪えながら無理をして家事を続けていた期間であっても、休業損害(主婦手当)は正当に請求できます。

家事を100%休まなかったとしても、効率が著しく落ちたり、不自由を抱えながらおこなっていたりした制限そのものが労働損失として認められる考え方です。

夫や家族にサポートを頼んだ内容や、やり残した家事について、日記やカレンダーにメモを残しておくと証拠になります。

保険会社に対しては、痛みを我慢しながら最低限の家事はこなしていたという実態を具体的に伝えることが重要。

休んでいないから請求できないと思い込まず、実際の負担を記録として残しておきましょう。

Q3. 主婦が獲得した慰謝料に税金は発生する?

交通事故によって主婦が受け取る慰謝料や休業損害(主婦手当)は、原則として全て所得税法上の非課税になります。

これらの金銭は儲けとして得たものではなく、失われた身体や労働に対する損害を補填するお金です。高額な示談金を受け取っても、翌年の所得税や住民税が上がることはありません。

パート主婦の場合も、示談金を理由に夫の扶養から外れる心配(いわゆる130万円の壁など)は不要です。確定申告などの税務手続も、基本的に必要ありません。

Q4. 専業主婦と兼業主婦で慰謝料の金額は変わる?

肉体的な苦痛に対する入通院慰謝料は同額ですが、労働損失に対する休業損害(主婦手当)は計算ルールが異なります。

慰謝料は職種に関係なく通院日数をもとに一律で計算されるのに対し、休業損害は個人の就労状況と家事の実態によって変わるのが特徴。

パートなど兼業主婦の場合は、実際のパート減収分と、専業主婦としての平均賃金(最新の令和7年データで日額約1万2,000円が目安)を比較し、高い方で請求できます。

パートの仕事を完全に休んでいなくても、家事労働に制限が出た分の主婦手当は別枠で請求可能です。

パートを休んでいないから慰謝料は少ないと考えず、家事への影響も含めて申請してみてください。

Q5. 保険会社の示談提示額はなぜ低い?主婦が損をしやすい理由は?

加害者側の保険会社は民間企業であり、支払額をできるだけ抑えたい立場にあります。

実際の仕事による減収がない主婦は、金額を低く見積もられやすい傾向も。専門知識を持たない被害者に対し、自賠責基準を会社の規定として提示してくるケースも見られます。

個人で交渉を続けていると、保険会社の強気な対応に心が折れ、相場の半分以下の金額で早々にサインしてしまう方も少なくありません。

提示額に納得できない場合は、一人で判断せず、専門家の意見を聞いてから結論を出すことをおすすめします。

まとめ|主婦が適正な交通事故慰謝料をもらうなら弁護士へ相談

主婦の交通事故では、入通院慰謝料・後遺障害慰謝料・死亡慰謝料に加え、休業損害(主婦手当)や逸失利益も請求できる項目です。

保険会社が最初に提示してくる金額は、自賠責基準や社内の任意保険基準にもとづいたものがほとんど。弁護士基準(裁判基準)に引き直すことで、慰謝料や休業損害が大きく増額するケースは珍しくありません。

「提示された金額が妥当かわからない」「増額の交渉を自分でするのは不安」という場合は、一人で抱え込まず専門家に相談してみてください。

ベンナビ交通事故なら、交通事故問題に対応する全国の法律事務所を、地域や相談内容から検索・比較できます。

初回無料相談に対応している事務所も多く、費用を気にせず相談を始められるのが特徴です。

適正な慰謝料を受け取るためにも、示談書に署名する前の段階で、早めに専門家の意見を聞いておきましょう。

今すぐ無料相談・電話相談OKの弁護士が見つかる!
ベンナビ交通事故で 
損害賠償・慰謝料請求が得意な弁護士を探す
この記事をシェアする

弁護士に相談するかお悩みの方へ

下のボタンからあなた当てはまるものを選んで悩みを解消しましょう。

弁護士が必要か分からない方
保険会社に相談
弁護士に相談
自力で解決

弁護士に相談する以外にも様々な方法があります。
あなたは弁護士に相談すべきかを診断してみましょう。

\ 最短10秒で完了 /

弁護士の必要性を診断する 無料
弁護士の費用が心配な方

弁護士費用特約があれば 実質0円で依頼できます!

多くの保険会社では、被害者1名につき最大300万円までの弁護士費用を負担してくれます。特約があるか分からない方でも、お気軽にご相談ください。弁護士と一緒にご確認した上で依頼の有無を決めて頂けます。

特約を利用して弁護士に相談する
弁護士の選び方が分からない方

交通事故問題を依頼する弁護士の選び方にはポイントがあります。

  • 過去の解決事例を確認する
  • 料金体系が明確である弁護士を選ぶ
  • 交通事故問題が得意な弁護士から選ぶ

等です。

詳しくは以下の記事を読んで、正しい弁護士の選び方を理解した上で弁護士に相談しましょう。

弁護士の選び方について詳しくみる
東京
神奈川
福岡
大阪
京都
愛知
アトム法律事務所 新宿支部

【相談料&着手金0円】365日対応|9,683件の解決実績で交通事故被害に遭われた方のあらゆるお悩みに対応「治療の打ち切りを伝えられた」「示談金の提示額に納得できない」といった方はすぐにご相談を。<詳しい内容はコチラ>※解決実績は2025年末時点

事務所詳細を見る
【解決実績9,683件】アトム法律事務所 新宿支部

【相談料&着手金0円】365日対応|9,683件の解決実績で交通事故被害に遭われた方のあらゆるお悩みに対応「治療の打ち切りを伝えられた」「示談金の提示額に納得できない」といった方はすぐにご相談を。<詳しい内容はコチラ>※解決実績は2025年末時点

事務所詳細を見る
春田法律事務所 東京オフィス(虎ノ門・新橋)

【人身事故被害者の方へ】事故直後・通院中いずれの場合もまずはご相談ください。弁護士への依頼で、結果が大きく変わるかもしれません。【初回面談無料】【着手金無料プランあり】【オンラインで全国対応可能】

事務所詳細を見る
東京都の弁護士一覧はこちら

この記事の監修者

かがりび綜合法律事務所

代表弁護士 野条 健人 (大阪弁護士会)

かがりび綜合法律事務所は、お一人おひとりの悩みに最後まで寄り添いながら問題解決に取り組んでおります。お気軽にご相談ください。
編集部

本記事はベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

損害賠償・慰謝料請求に関する新着コラム

損害賠償・慰謝料請求に関する人気コラム

損害賠償・慰謝料請求の関連コラム


損害賠償・慰謝料請求コラム一覧へ戻る
弁護士の方はこちら
ベンナビ事故のウェブサイト上に表示された、弁護士相談を促すポップアップ。