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交通事故の判例タイムズとは?過失割合の調べ方と弁護士に相談すべき理由

交通事故の判例タイムズとは?過失割合の調べ方と弁護士に相談すべき理由

保険会社から提示された過失割合に納得がいかず、根拠を確かめたいと感じていませんか。

事故当事者が自転車やバイク、歩行者のどれに当たるかによっても、目安となる過失割合は変わってきます。

その基準となるのが、裁判所や保険会社も実務で使う別冊判例タイムズです。

本記事では、判例タイムズの基本的な内容から、自分の事故状況に合った過失割合の調べ方、提示された割合が妥当かどうかの確認方法までを解説します。

あわせて、判例タイムズ以外の資料や、弁護士に相談すべき理由も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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この記事の監修者

澁谷 望 (第二東京弁護士会)

交通事故案件において累計400件以上の対応実績を有する。「依頼者と弁護士は対等なパートナーである」という信念のもと、お一人おひとりのお怪我の状態を案じ、寄り添うことを最優先に考えています。

別冊判例タイムズとは?交通事故の過失割合で参考になる基準本

別冊判例タイムズは、交通事故の過失割合を計算するときに、専門家が最も参考にしている過失割合の基準に関する書籍です。

過去の膨大な裁判の事例を分析し、事故のパターンごとに基本となる過失割合や、その調整要素がまとめられています。

交差点での出会いがしらの事故や、歩行者との接触事故など、具体的な状況が図でわかりやすく示されているのが特徴です。

2026年3月には最新の39号(全訂6版)が発売されました。

交通事故の過失割合を争う際に別冊判例タイムズを参照するメリット

交通事故の過失割合をめぐるトラブルは、示談交渉の場面で特に大きな争点になります。

別冊判例タイムズを参照すれば、感情論ではなく客観的な事実にもとづいて交渉を進められます。

以下では、別冊判例タイムズを参照するメリットを2つ紹介します。

1.交通事故の状況に応じた過失割合の基本割合を調べられる

ひとつめは自分の事故状況に一番近いケースの基本の過失割合を、正確に調べられる点です。

別冊判例タイムズには、直進と右折の関係や信号があるかどうかなど、事故のパターンが数百種類の図表に細かく分けて載っています。

例えば「信号のない同じ幅の道の交差点で、車同士が出会いがしらにぶつかった事故」というように、条件ごとの基本の割合をピンポイントで確認できます。

40対60、20対80といった具体的な数字を、自分のケースに当てはめての確認が可能です。

保険会社が提示した過失割合の妥当性を確認できる

保険会社の担当者が伝えてきた過失割合が本当に正しいのか、自分自身で確かめることができます。

保険会社も最初の提示では別冊判例タイムズを基準にしていますが、被害者に不利な要素だけを当てはめているまたは修正要素を考慮しないケースが少なからずあります。

相手方から過失割合が20対80と言われた場合は、まず本で当てはまる図を探してください。

確認した結果、実は10対90が基本の割合だとわかれば、不当な提示を見抜けます。

なお、掲載している過失割合はあくまで目安であり、個別の事故状況によって変わります。

実際の割合を決める際は、交通事故案件の実績が豊富な弁護士への相談をおすすめします。

別冊判例タイムズ確認前にチェック!過失割合が問題になる交通事故の主なパターン

過失割合を調べる前に、自身の事故がどの当事者パターンに該当するかを正確に把握しておく必要があります。

別冊判例タイムズは、事故の当事者の組み合わせによって、適用される基準やページが明確にわかれているためです。

自分の事故がどのパターンに当てはまるのか、以下で確認してください。

1.四輪車対四輪車

四輪車同士の事故は、双方の運転者に同じくらいの注意義務があるとされ、道路の状況や信号があるかどうかが過失割合を大きく左右します。

どちらも自動車という危険なものを運転しているため、道路交通法のルール違反の程度が、そのまま過失割合に直結するのが特徴です。

交差点での右折・直進事故やセンターラインオーバー、追突事故などが代表的な例です。

それぞれのケースの詳しい過失割合については、以下の関連記事で解説しています。

2.四輪車対単車(バイク)

四輪車対バイクの事故では、バイク側の過失割合が四輪車同士の場合よりも低く見積もられる傾向があります。

バイクは四輪車に比べて車体が小さく、事故のときの被害が大きくなりやすいため、単車修正と呼ばれる交通弱者を守るルールが適用されます。

まったく同じ交差点の事故でも、四輪車同士なら50対50となるケースが、バイク対四輪車ではバイク側が40対60と有利になることがあります。

パターンごとの基本の過失割合については、以下の記事で確認してください。

3.四輪車対自転車

四輪車対自転車の事故では、交通弱者である自転車が強く守られるため、四輪車側の過失割合が著しく高くなります。

自転車は軽車両に分類されるものの、体がむき出しの状態で走っており大きな被害を受けやすいため、法律上強く保護されているのが理由です。

自転車側が一時停止を無視して交差点に入った場合でも、四輪車側に20%以上の過失が問われるケースが多く見られます。

パターンごとの基本の過失割合は、以下の記事を参考にしてください。

4.四輪車対歩行者

四輪車対歩行者の事故は、歩行者が交通弱者として扱われるため、四輪車側の過失がとても重いです。

歩行者は最も無防備であり、横断歩道上などでは歩行者を最優先するルールが道路交通法で厳しく定められているためです。

青信号の横断歩道を歩行者がわたっている際の事故では、四輪車の過失が基本100%となります。

割合が調整されるのは歩行者が信号無視をしていたなど例外的な場合のみです。

詳しくは以下の記事で確認してください。

別冊判例タイムズ以外で過失割合や裁判例を調べる方法

別冊判例タイムズ以外にも、類似の裁判例や過失割合を調べる方法はいくつかあります。

裁判所の公式サイトや専門機関が発行する資料など、目的に応じて使い分けが可能です。

ここでは、別冊判例タイムズ以外で4つの調べ方について解説します。

裁判例検索

裁判所の公式サイトにある「裁判例検索」を使えば、誰でも無料で過去の判決の文章を読むことができます。

最高裁判所や各地の裁判所の主な判決がデータベースにまとめられており、誰でも見られる公的なサイトです。

検索の欄に「交差点 出合い頭 自転車」などの言葉を入力すると、実際の裁判で過失割合がどう判断されたかという、もとの情報を確認できます。

民事交通事故訴訟損害賠償額算定基準

通称「赤い本」と呼ばれる民事交通事故訴訟損害賠償額算定基準は、過失割合だけでなく慰謝料などの正しい損害賠償額を調べるうえで欠かせない資料です。

日弁連交通事故相談センター東京支部が発行しており、実際の裁判で損害額を計算するための基準として、全国の裁判所や弁護士が使っています。

保険会社が提示する低い慰謝料に対して、赤い本の裁判基準を根拠に、金額を増やすよう交渉することができます。

示談交渉の材料として押さえておきたい一冊です。

交通事故民事裁判例集

交通事故民事裁判例集は、交通事故に関する地方裁判所などの判例をまとめて収録した専門誌です。

別冊判例タイムズは、事故の基本パターンを分類することに特化しています。

一方、交通事故民事裁判例集は、実際のひとつひとつの裁判でどんな事実が認められ、どんな理由で判決が出たのかを詳しく読める資料です。

自分の事故状況が判例タイムズの基本の図に当てはまらず、似たような特殊な詳しい判例を探したい場合は、図書館などで交通事故民事裁判例集を調べてみてください。

法律専門家向けデータベース

弁護士などの実務家は、「判例秘書」や「TKCローライブラリー」といった有料のデータベースを使って、詳しい過失割合を調べています。

法律家向けのデータベースは膨大な判例を網羅しており、キーワードで検索するとすぐに最新の、あまり知られていない裁判例まで探せます。

一般の方が契約するには費用の壁がありますが、弁護士に頼めばデータベースから依頼者に有利な判例を見つけ出すことが可能です。

自分で別冊判例タイムズを読むより過失割合について弁護士に相談すべき理由

別冊判例タイムズを読み解いても、必ずしも保険会社との交渉がスムーズに進むとは限りません。

過失割合の決定には、本を読むだけでは対応できない専門的な知識や手続きが求められる場面もあるためです。

ここでは自分で調べるのではなく、弁護士に相談すべき理由を3つ紹介します。

1.自分の交通事故に合った正確な過失割合がわかるから

弁護士に相談すれば、似ているケースを見つけるだけでなく、自身の事故の状況に合わせた正確な過失割合を導き出してもらえます。

実際の事故は本に載っている例のように単純ではなく、以下のようないろいろな要素が複雑に絡み合っています。

  • 夜間かどうか
  • 天気
  • 見通しのよさ
  • クラクションを鳴らしたかどうか

「自分は悪くない」と思っていても、法律上は10%の過失がつくことがある一方、相手の重い過失を証明できれば過失割合をゼロに近づけられることもあります。

個別の事情を踏まえた判断は、プロでなければ難しいです。

2.過失割合の確認に必要な刑事記録を取り寄せてくれるから

弁護士に依頼すれば、正しい過失割合を証明する決定的な証拠となる実況見分調書を、スムーズに取り寄せてくれます。

実況見分調書は警察が事故の直後に現場の状況を記録した公的な文書です。

一般の人が検察庁から取り寄せるとなると、手間も時間もかかります。

3.加害者や保険会社との煩わしい示談交渉を任せられるから

弁護士に依頼すると、交渉のプロである保険会社の担当者とのストレスの多いやり取りを全て任せられます。

被害者自身が交渉すると、専門用語で丸め込まれたり強い態度を取られたりして、治療や普段の生活に支障が出ることも少なくありません。

弁護士に依頼すると、それ以降は保険会社とのやり取りを全て弁護士が引き受けてくれます。

被害者はけがの治療に専念しながら、弁護士基準での慰謝料の増額と、過失割合が正しく見直されるのを待つだけです。

過失割合に納得がいかないなら「ベンナビ交通事故」で弁護士に相談

保険会社の提示する過失割合に少しでも不満や疑問がある場合は、「ベンナビ交通事故」を使って交通事故に強い弁護士に相談するのがおすすめです。

ベンナビ交通事故は、交通事故トラブルの解決実績が豊富な弁護士を、地域や相談内容から簡単に探せる専門のポータルサイトです。

過失割合や慰謝料、後遺障害など、相談したい内容ごとに事務所を絞り込むこともできます。

初回相談無料の事務所や、休日・夜間でも対応してくれる事務所が多く、スマートフォンから気軽に探せます。

事務所ごとの解決実績や口コミを見比べながら選べるため、弁護士への相談が初めてでも安心です。

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別冊判例タイムズなど交通事故の書籍・資料に関するよくある質問

交通事故の過失割合や損害賠償額を調べる書籍について、疑問を持つ方は少なくありません。

専門書は一般の書店で見かける機会が少なく、入手方法や本ごとの違いに戸惑う方も多いはずです。

ここではよくある疑問について解説します。

別冊判例タイムズはどこで購入できますか?

別冊判例タイムズは、一般の書店ではほとんど取り扱いがなく、判例タイムズ社の公式サイトや一部の大きな書店、オンライン書店で買うことができます。

法律の実務家向けに発行されている専門性の高い本であり、一般向けの流通ルートにはあまり乗らないためです。

買う場合は、判例タイムズ社のWebサイトから直接注文するか、Amazonや楽天ブックスなどのネット通販を利用するのが確実で早いです。

「青本」や「赤い本」にはどのようなことが掲載されていますか?

「青本」は公益財団法人日弁連交通事故相談センターが、「赤い本」は日弁連交通事故相談センター東京支部が発行している本です。

表紙がそれぞれ青色・赤色であることから、この通称で呼ばれています。

青本の正式名称は「交通事故損害額算定基準-実務運用と解説-」です。

損害賠償額の算定基準が詳しく解説されているほか、全国の裁判例も掲載されています。

一方、赤い本の正式名称は「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」です。

東京地方裁判所での裁判実務に基づいた損害賠償額の基準が掲載されており、過去の裁判例や事故の形態ごとの過失割合も紹介されています。

まとめ

過失割合の基本は、事故の当事者や状況によって細かくわかれており、別冊判例タイムズで自分のケースに近いものを確認できます。

とはいえ、実際の事故には夜間や見通し、相手の著しい過失など、本だけでは判断しきれない要素が複雑に絡みます。

また、自己判断のまま示談を進めると、本来より不利な条件で合意してしまうかもしれません。

過失割合に少しでも疑問を感じたら、自分で調べ続けるより早めに弁護士へ相談するのがおすすめです。

「ベンナビ交通事故」なら、実績豊富な弁護士を無料で検索できます。

まずは気軽に相談してみてください。

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  • 過去の解決事例を確認する
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詳しくは以下の記事を読んで、正しい弁護士の選び方を理解した上で弁護士に相談しましょう。

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この記事の監修者

澁谷 望 (第二東京弁護士会)

交通事故案件において累計400件以上の対応実績を有する。「依頼者と弁護士は対等なパートナーである」という信念のもと、お一人おひとりのお怪我の状態を案じ、寄り添うことを最優先に考えています。
編集部

本記事はベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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