接触事故の慰謝料相場|3つの請求事例と増額のポイントを解説
接触事故に限った話ではありませんが、交通事故被害で何かしらの傷害を負わされた場合には、その精神的苦痛に対する保障として慰謝料の請求が可能です。
慰謝料の金額は主に加害者の保健会社との交渉で決定されますが、慰謝料には大体の相場額が定められています。そのため、適切な額の慰謝料を獲得するには保険会社の判断に全て従うのではなく、ご自身でも慰謝料の算出方法を事前に確認しておいた方が良いでしょう。
この記事では接触事故で請求できる慰謝料の相場額(請求例)と慰謝料の金額を決定する3つの算出基準についてご紹介します。接触事故の被害で慰謝料請求を検討されている場合はぜひ参考にしてみてください。
【関連記事】損害賠償と慰謝料の違い|示談に役立つ損害賠償請求の知識
接触事故で獲得出来る慰謝料や損害賠償の相場
ここでは接触事故の慰謝料についてピックアップしていきます。
接触事故で獲得できた慰謝料の判例
1:バイク走行中に軽トラックにはねられた
事故の概要 |
|||||||
被害者 |
病名 |
事故様態 |
過失割合 |
実通院日数 |
入院日数 |
治療期間 |
|
被害者 |
加害者 |
||||||
会社員男性 |
左第5指基節骨骨折、左第4,5指挫創、左第5指指神経損傷 |
人身事故 |
15 |
85 |
21日 |
8日 |
189日 |
慰謝料 |
236,355円 |
2:自転車事故|顔面7.5センチの傷、後遺障害7級12号に認定
事故の概要 |
|||||||
被害者 |
病名 |
事故様態 |
過失割合 |
実通院日数 |
入院日数 |
治療期間 |
|
被害者 |
加害者 |
||||||
会社員兼専業主婦 |
顔面挫傷 |
人身事故 |
20 |
80 |
61日 |
16日 |
336日 |
当初の提示慰謝料 |
733,000円 |
3:交差点で後ろから追突
事故の概要 |
|||||||
被害者 |
病名 |
事故様態 |
過失割合 |
実通院日数 |
入院日数 |
治療期間 |
|
被害者 |
加害者 |
||||||
主婦 |
前額部挫創・鼻骨骨折・右肩挫創・左拇指中手骨骨折 |
人身事故 |
0 |
100 |
29日 |
13日 |
208日 |
当初の提示慰謝料 |
傷害慰謝料423,000円 |
慰謝料の相場を左右する3つの基準
交通事故で慰謝料を算定する際、以下の3つの基準を元に算出します。
自賠責保険基準
自賠責保険は自動車を運転する人が必ず加入する保険のことですが、交通事故が起きた場合の最低限補償をしるした基準となっており、3つの基準のなかでも最も低い慰謝料額になります。
任意保険基準
自賠責保険では補完できない部分を補償することを目的とした保険で、自賠責基準よりは高い支払い基準ですが、保険会社で基準が異なること、非公開であることから基準が出しにくいという問題があります。
弁護士基準(裁判所基準)
東京三弁護士会の交通事故処理委員会が裁判所の考え方や判例などを参考に公表しているもので、慰謝料額の算定基準としては最も高額なものになっています。
高額な慰謝料獲得を望むのであれば、弁護士基準(裁判所基準)での慰謝料計算が有効なので、弁護士を雇うこと自体の意味を確認しておくと良いかと思います。
接触事故の慰謝料を弁護士基準で獲得するには?
慰謝料を相場以上の金額で獲得するには弁護士基準で請求することが最も効果的な方法ですが、根拠もなく自分で弁護士基準を主張しても保険会社に相手にされない可能性もあります。
ですので、慰謝料や損害賠償金を出来るだけ増額させたいなら、弁護士に依頼するのが最も効果的な方法になります。そのため、交通事故が得意な弁護士を探して依頼する必要があることを覚えておきましょう。
参照元一覧 |
弁護士に相談するかお悩みの方へ
下のボタンからあなた当てはまるものを選んで悩みを解消しましょう。
弁護士費用特約があれば 実質0円で依頼できます!
多くの保険会社では、被害者1名につき最大300万円までの弁護士費用を負担してくれます。特約があるか分からない方でも、お気軽にご相談ください。弁護士と一緒にご確認した上で依頼の有無を決めて頂けます。
特約を利用して弁護士に相談する交通事故問題を依頼する弁護士の選び方にはポイントがあります。
- 過去の解決事例を確認する
- 料金体系が明確である弁護士を選ぶ
- 交通事故問題が得意な弁護士から選ぶ
等です。
詳しくは以下の記事を読んで、正しい弁護士の選び方を理解した上で弁護士に相談しましょう。
弁護士の選び方について詳しくみる【来所不要・交通事故の被害者は初回相談料0円】◆豊富な解決実績◆示談金の大幅な増額実績多数◆交通事故専門チームが丁寧に対応します。まずは無料でご相談ください。【「錦糸町駅」南口から徒歩9分】
事務所詳細を見る提示された賠償金に納得がいかない方は、アディーレへご相談を!適正な賠償金を受け取るためにサポートします◆自転車・バイク事故にも対応◆
事務所詳細を見る提示された賠償金に納得がいかない方は、アディーレへご相談を!適正な賠償金を受け取るためにサポートします◆自転車・バイク事故にも対応◆
事務所詳細を見る当サイトでは、有料登録弁護士を優先的に表示しています。また、以下の条件も加味して並び順を決定しています。
・検索時に指定された都道府県に所在するかや事件対応を行っている事務所かどうか
・当サイト経由の問合せ量の多寡
損害賠償・慰謝料請求に関する新着コラム
-
交通事故にあうと加害者から見舞金が支払われることがあります。労災の場合は会社から支払われることもありますが、必ず支給されるわけではないため注意が必要です。本記事...
-
もらい事故で全損した場合は相手に買い替え費用を請求できます。ただし、新車購入金額の100%を請求できるとは限らないため注意が必要です。本記事では、もらい事故で車...
-
自賠責保険は、交通事故の被害者に対して最低限の補償を提供することを目的としています。本記事では、自賠責保険による傷害補償の限度額(120万円)やその内訳、超過分...
-
物損事故の場合、慰謝料は請求できないケースが大半です。車の修理費など、請求が認められる損害の賠償を漏れなく請求しましょう。本記事では、物損事故で慰謝料は請求でき...
-
交通事故の過失割合は、事故の客観的な状況に応じて決まります。本記事では、「動いている車同士の事故に過失割合100:0はありえない」が本当なのかどうかについて解説...
-
本記事では、交通事故による全治6ヵ月のけががどの程度重症であるのか、および請求できる損害賠償の内訳や対応時の注意点などを解説します。
-
本記事では、運転中に追突されたもののけががなかったケースにおいて、請求できる損害賠償の項目や利用できる保険の種類などを解説します。
-
交通事故に遭った家族が1ヵ月以上意識不明の場合は、将来的に「遷延性意識障害」の診断を受ける可能性があります。 本記事では、家族が交通事故に遭って1ヵ月以上意識...
-
この記事では、交通事故の加害者が任意保険を使わない場合の、示談金が振り込まれるまでの流れを解説します。示談金がなかなか振り込まれない場合の対処法も紹介するので、...
-
交通事故を起こした際は、損害賠償の内容を示談書にまとめておくことが大切です。しかし、具体的な記載事項や書き方がわからず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。...
損害賠償・慰謝料請求に関する人気コラム
-
交通事故で負傷した場合は、その肉体的・精神的苦痛に対して慰謝料を請求できます。本記事では、慰謝料の基礎知識から相場、増額方法について解説しています。
-
交通事故の被害に遭った際に、損害賠償請求ができる項目や相場を知らないと、加害者側保険会社の提示金額を鵜呑みにしてしまい適正な金額の賠償を受けられない恐れがありま...
-
人身事故と物損事故ではそれぞれ手続の流れが異なります。けがをしているのに物損事故で処理すると、十分な補償が受けられないなどのデメリットがあります。本記事では、人...
-
慰謝料とは、精神的苦痛に対して支払われる賠償金です。交通事故の場合だと、事故被害で怪我を負った(または死亡事故)の場合に請求可能です。この記事では、交通事故の慰...
-
「休業損害証明書の書き方について知りたい」「休業損害の相場を把握したい」などの悩みを抱えている交通事故被害者の方に向けて、本記事では休業損害証明書の書き方やパタ...
-
交通事故によるけがや病気などで会社を休んだ場合に受けられるのが休業補償ですが、休業損害や休業手当と混合されるケースが多くあります。本記事では、会社を休んだ場合の...
-
「追突事故の慰謝料について知りたい」「慰謝料を増額したい」などのお悩みを抱えている交通事故の被害者に向けて、本記事では追突事故の慰謝料の種類や相場を解説します。...
-
保険金は事故被害から早く立ち直るための大切なお金です。いつどのくらいもらえるのか気になる方が多いのではないでしょうか。この記事では交通事故の保険金の算出方法や相...
-
休業損害とは、交通事故により仕事を休んだことで減収したことに対する損害のことを呼びます。職業や請求方法などにより金額は大きく変わりますので、適切な額を受け取るた...
-
逸失利益とは、交通事故による後遺障害や死亡がなければ、将来得られるはずだった収入の減少分に対する補償のことです。特に逸失利益は高額になるケースが多いため、詳しい...
損害賠償・慰謝料請求の関連コラム
-
今回は、自転車事故で打撲と診断された場合に、加害者に対して請求できる慰謝料額の目安と、自転車事故の際の示談をする際の注意点について記載します。
-
「自転車事故に遭って死亡してしまった」という場合でも、自動車事故と同様、加害者に対して「慰謝料」などの損害賠償を請求することができます。この記事では、自転車事故...
-
交通事故の加害者には、手術費用や検査費用などの治療費を請求することができますが、場合によっては被害者が一旦立替払いしなければならないケースもあります。その際は健...
-
この記事では交通事故での入通院慰謝料算出の際、ギプス固定期間や骨折の程度に関する考慮についての具体的な考え方について解説します。 この記事を読んで骨折した際の...
-
交通事故の過失割合は、事故の客観的な状況に応じて決まります。本記事では、「動いている車同士の事故に過失割合100:0はありえない」が本当なのかどうかについて解説...
-
交通事故で6ヶ月間の通院をした場合の慰謝料相場額をご紹介します。慰謝料の算出方法や増額するポイントなども解説していますので、保険会社と示談交渉(保険金の額を決め...
-
損害賠償請求とは契約違反や不法行為により生じた損害の補填を請求することです。本記事では、損害賠償の種類や請求方法、注意点などを解説します。
-
交通事故で子供が死亡した場合、加害者には慰謝料や逸失利益などの賠償金を請求できます。まだ十分に立ち直れていないと思いますが、せめて適切な賠償を受けるためにも示談...
-
配達サービスの普及にともない、最近では配達業務中の自転車事故なども発生しています。自転車事故の場合、示談交渉で揉めてしまうケースも多いため注意が必要です。この記...
-
交通事故による休業が原因で減収した際は休業損害を請求できますが、仕事を休む際に有給を消化した場合、有給消化分も休業期間に含まれるケースもあります。この記事では、...
-
交通事故によるけがや病気などで会社を休んだ場合に受けられるのが休業補償ですが、休業損害や休業手当と混合されるケースが多くあります。本記事では、会社を休んだ場合の...
-
たとえ交通事故の加害者が外国人でも、損害賠償の請求内容に大きな違いはありません。ただし言葉の壁や帰国されるリスクもあるなど、日本人同士の事故とは異なる点もありま...
損害賠償・慰謝料請求コラム一覧へ戻る