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交通事故に遭うと、その後頻繁にめまいが起こるケースがあります。
そのようなとき、「後遺障害」として認定を受けることができれば、高額な慰謝料や逸失利益を請求できる可能性があります。
しかし、めまいの症状はさまざまなので、自分自身のケースでは後遺障害といえるのか、判断できない人も多いはずです。
本記事では、交通事故の「めまい」で後遺障害が認定される症状やこれまでに後遺障害認定された事例を紹介します。
交通事故によるめまいの症状は、「定型性めまい」と「非定型性めまい」の2種類に分けられます。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
交通事故によるめまいの症状のひとつに「定型性めまい」があります。
定型性めまいは、主に内耳の障害によって引き起こされる症状です。
具体的な症状としては、周囲がぐるぐると回転しているような感覚や、床が傾いているような感覚を覚えることが挙げられます。
基本的に耳鳴り・難聴などはともないませんが、ほかの脳神経障害が現れることがあります。
交通事故で身体的なダメージを受けた場合は、「非定型性めまい」の後遺症が残ることもあります。
非定型性めまいは、主に脳の障害や神経系の異常によって引き起こされる症状です。
具体的な症状としては、不安定感や浮遊感を感じ、身体がふらつくことなどが挙げられます。
また、頭の位置を変えるとめまいが悪化するケースが多く見られ、耳鳴り・難聴・吐き気などをともなうことがあります。
交通事故によるめまいの主な原因は、内耳や中枢神経系の損傷です。
事故の衝撃で頭部を打撲した場合などに、耳や中枢神経系が直接的または間接的に損傷し、めまいが引き起こされます。
つまり、交通事故による後遺障害等級の認定を受けるためには、上記のような原因があることを医学的に証明しなければなりません。
メニエール病や良性発作性頭位めまい症などが疑われる場合は、交通事故とめまいの関係性がないものと判断され、後遺障害等級に認定されない可能性があります。
次に、交通事故によるめまいが疑われる場合におこなわれる主な検査を4つ紹介します。
適切な検査を受けることが、後遺障害等級の認定にもつながってくるので、基礎的な知識だけでも身につけておきましょう。
なお、めまいの症状が見られる場合には、耳鼻科を受診するようにしてください。
交通事故でめまいが疑われる場合、眼振検査を実施するケースが一般的です。
眼振とは、目が不随意に動く現象のことで、めまいの原因や程度を判断する重要な指標となります。
眼振検査には主に以下の種類があります。
上記のような検査をおこなうことで、めまいの原因が内耳や中枢神経系のどちらにあるかなどを判断することができます。
交通事故でめまいが疑われる場合、聴力検査が実施されることがあります。
めまいの原因が内耳の損傷にある場合、聴力にも異常がみられることがあるためです。
基本的にはさまざまな周波数の音を流し、どの程度聞き取れるのかを検査します。
聴力検査の結果は本人の感覚的な部分に左右されやすいので、複数回実施して、一貫性や平均値をチェックするケースが一般的です。
体平衡検査も、交通事故後のめまいが疑われる場合に実施されることの多い検査のひとつです。
目を閉じて直立した場合や片足立ちした場合などの身体のふらつきを測ったり、直線上を歩いて歩行の安定性を確認したりします。
交通事故後のめまいの原因を特定する際には、迷路刺激検査が実施されることもあります。
迷路刺激検査は、刺激を与えたときに生じる眼振を調べるための検査です。
具体的には、耳に冷水・温水を注入した場合や、専用の椅子に座った状態で回転した場合などの眼振の動きを観察します。
また、電気や音によって刺激を与え、身体の反応を確認することもあります。
めまいが起こったとき、どのような後遺障害が認定される可能性があるのか、症状とそれに対応する後遺障害等級を見てみましょう。
自賠責保険では、めまいに関する症状と後遺障害等級を以下のように定めています。
症状 |
等級 |
生命の維持に必要な身のまわり処理の動作はできても、高度の失調や平衡機能障害のために労務に服することができない |
|
著しい失調または平衡機能障害のために、労働能力が極めて低下して一般平均人の4分の1程度となっている |
|
中等度の失調または平衡機能障害のために、労働能力が一般平均人の 2分の1以下程度に低下している |
|
通常の労務に服することはできるが、めまいの自覚症状が強く、かつ平衡機能検査で明らかな異常所見があって就労可能な職種が相当程度に制限される |
|
通常の労務に服することはできるが、めまいの自覚症状があって、かつ平衡機能検査で異常所見が認められる |
|
平衡機能検査で異常所見は認められないが、めまいの自覚症状があり、その症状を医学的に合理的に推測できる |
交通事故でめまいが残った場合には、上記と等級は同じでも「神経障害」として後遺障害認定されるケースが多数です。
以下では、「めまい」によって後遺障害が認定された裁判例を2つ紹介します。
バスが急停止したために、乗車していた被害者が負傷して「回転性めまい」となった事案です。
裁判では被害者の「聴力障害」と「回転性めまい」の後遺障害の有無が争われました。
裁判所は「聴力障害」については否定しましたが、「回転性めまい」については症状固定後も残存しているとして、後遺障害12級13号の「局部の頑固な神経症状」を認定しました。
賠償金としては後遺障害慰謝料290万円、後遺障害逸失利益393万6,275円を認め、ほかに治療費や文書料などの損害を合計して、被告に対し709万39円の賠償金支払命令を下しました。
加害者が被害者の車両に衝突したため、被害者が「高次脳機能障害」となった事例です。
被害者は事故後頸椎捻挫などと診断されて整形外科で治療を受けていましたが、記憶力の低下や集中力の低下、「漢字を書けなくなる」など学習能力の著しい低下、性格の変化、めまいが続くなどの異常な状態となりました。
上記のような症状やMRS、PETなどによる検査結果に異常が認められたことなどが評価されて「高次脳機能障害」と認定されました。
認定等級は「神経系統の機能または精神に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの」として3級3号、後遺障害慰謝料は1,990万円、後遺障害逸失利益は8,605万9,619円とされました。
さらに治療費や傷害慰謝料、弁護士費用などが加算され、被告に対しては1億1,793万1,619円の支払命令が下りました。
上記のように、後遺障害を負った場合は慰謝料の金額が高額になる傾向があります。
しかし、保険会社に相場以下の金額を提示されたり、示談交渉が決裂したりすることも少なくありません。
そのため、まずは弁護士に相談し、適切な慰謝料額を把握することから始めましょう。
交通事故後、めまいの後遺障害が残ったときには、高次脳機能障害などで非常に高い等級が認定される可能性もあります。
「たかがめまい」と放置せず、早めに交通事故トラブルを得意とする弁護士に相談してみましょう。
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