交通事故や自転車事故など、事故はいつ起きてしまうか分からないものです。弁護士費用を用意できず泣き寝入りとなってしまうケースも少なくありません。
ベンナビ弁護士保険は、弁護士依頼で発生する着手金を補償する保険です。
交通事故だけでなく、自転車事故、労働問題、離婚、相続トラブルなど幅広い法的トラブルで利用することができます。
弁護士保険で法律トラブルに備える
高次脳機能障害は、後遺障害認定の申請が通れば補償金を請求できる後遺症です。後遺障害認定によって交通事故の保険金が100万円単位で増額するケースも非常に多いので、もし高次脳機能障害の疑いがある状態なら後遺障害申請を検討した方が良いでしょう。
ただ、後遺障害申請の認定は書類審査のみで判断されるため、画像診断で症状が確認しにくい高次脳機能障害は認定が難しい後遺症だと言われています。書類審査で症状の有無を証明できければ後遺障害申請は認められません。
高次脳機能障害を証明するには認定の基準について把握しておく必要があります。この記事では高次脳機能障害の後遺障害等級を獲得するための条件についてご紹介します。
高次脳機能障害の代表的な症状は以下の7つです。脳に病気・負傷をした後から以下の症状に心当たりのある場合には、高次脳機能障害の可能性があるかもしれません。
脳の側頭葉内側を損傷している場合に起こりやすい障害です。大きく分類すると、新しいことを記憶できなくなる(しにくくなる)「前向性健忘」と、過去の記憶を思い出せなくなる(思い出しにくくなる)「逆向性健忘」の2つに分類されています。
<具体的な症状>
どこに何がしまってあるかを思い出せない、曜日や日付の感覚がわからなくなる、簡単な約束事が守れなくなる、同じことを何度も質問するなどの症状がある場合、記憶障害の疑いがある可能性を考えましょう。
前頭葉や頭頂葉を損傷している場合に起こりやすい障害です。注意力が散漫になり、集中力が低下する、行動に一貫性がなくなるなどの症状があります。
<具体的な症状>
何事もすぐに飽きてしまう、話しかけても反応するまでに時間がかかる・ぼんやりとしている時間が増える、話を聞きながらメモをするなど、2つ以上のことを同時進行できなくなるなどの症状がある場合、注意障害の疑いがある可能性を考えましょう。
自分が意識して見ている空間の片側(多くの人は左側)を見落とす障害と言われています。今まで見ていた範囲の中のある部分を見ようとすると、その部分の半側をもまた見落としてしまう症状が一般的です。
前頭葉と側頭葉を損傷している場合に起こりやすい障害です。暴力的な行動や、感情の抑制が効かなくなる他、逆に感情がなくなってしまい何事にも無関心になるなどの症状があります。
<代表的な症状>
突然、幼い子供のような癇癪を起こす、急に泣き出したり、怒り出したりする、食事や買い物を我慢できない、感情の起伏がなくなり、何事にも無関心になってしまったという場合、社会的行動障害の疑いがある可能性を考えましょう。
前頭葉に損傷がある場合に起こりやすい障害です。計画を立てて行動ができない、周りへの変化に対応ができなくなるなどの症状があります。話す、書く、聞く、などの1つずつの動作は問題なくこなせますが、組み合わさるとうまく行かなくなる場合が多いようです。
<代表的な症状>
物事の優先順位がつけられなくなるため、いきあたりばったりの行動や判断が特徴と言われています。約束の時間が守れない、想定外の事態に対応ができないなどの症状がある場合、遂行機能障害の疑いがあると考えましょう。
言葉がうまく出なくなる、身体に障害が残っていないのに日常生活の動作ができなくなってしまう障害です。失語症は大脳半球の損傷がある場合に起こりやすいと言われています。
会話が難しく文章が読みづらくなっている場合、失語症の疑いがあると考えられます。失行症は、言われていることは理解できるけれど、その行動がうまくいかないことが特徴です。ボタンを止める、歯を磨くなど日常的な動作でもぎこちない、できないという症状です。
<代表的な症状>
頭では理解しているのに行動が伴わず、物を壊してしまう、間違えて使ってしまう場合、失行症の疑いがあると考えられます。
手の痺れや打撲など自身の体に明らかに異常があっても、「自分は平気だ!」と言い張り実際にそう思い込んでしまう自己認識の低下が招く傷害です。
<代表的な症状>
他者から見て負傷や障害がある状態が判断できる状態にも関わらず、周囲の人からしてきされてもそれを頑なに認めない場合には、病識欠如の疑いがあると考えられます。
視覚・聴覚・触覚などの感覚器官には異常はなくても、いずれかの感覚器官での認識や特定の対象物の認識がしづらくなる障害です。
<代表的な症状>
認知症と似た症状であるためよく間違われやすいですが、事故を境に上記のような状態になった場合には、失認症の疑いがあると考えられます。
高次脳機能障害は脳の神経回路が傷ついて起こる傷害です。脳の内部は複雑に神経回路が入り組んで相互関係を結んでいますが、脳の病気や脳への強い衝撃を受けると神経が引き裂かれ、上記で紹介したような障害が生じてしまうケースがあります。
高次脳機能障害が生じる主な原因は以下の3点です。以下のいずれかを経験後に症状がある場合には高次脳機能障害の検査を受けた方が良いでしょう。
高次脳機能障害の原因でもっとも多いのは脳梗塞、くも膜下出血などによる脳血管障害です。これは脳の血管が傷ついてしまう、脳梗塞などが原因で酸素が脳内に行き渡らなかった場合に起こる高次脳機能障害です。
血液は酸素を脳内に運ぶ役割を担っているため、血流が少しでも止まってしまうと脳は栄養となる酸素を失い細胞が死んでしまいます。その悪影響により神経に何らかの異常をきたす可能性が高い損傷だと言えるでしょう。
高いところから落下して頭を打った、暴行で頭に強い衝撃が合ったなど、外部から頭部への強い衝撃も高次脳機能障害が起こる原因の1つです。
頭部に強い衝撃が加わることで、脳が傷つく脳挫傷、脳の神経線維が傷つくびまん性軸索損傷の影響で高次脳機能障害が引き起こされます。なお、日本では交通事故が原因での発症が最も多い原因になると言われています。
脳腫瘍、低酸素脳症やウイルス性脳炎などでも、高次脳機能障害が起こる可能性があります。また、脳炎、低酸素脳症、アルコールの飲み過ぎなどでも起こるケースもあるようです。
高次脳機能障害と認知症はどちらも脳に要害のある状態という点では同じですが、症状の経過が異なるのが最も大きな違いだと言えるでしょう。
認知症は一度でも発症してしまうと完治は難しいですが、高次脳機能障害は症状の悪化はなくリハビリを継続することで症状が徐々に改善していく可能性が高いです。
そのため、高齢の方でも脳の病気や負傷などをきっかけに症状を発症した場合には、認知症と直ぐに判断して対処していくのではなく、高次脳機能障害の可能性を病院で検査してもらうことをオススメします。
高次脳機能障害の特徴は、「被害者本人が自覚できない」ということです。「隠れた障害」とも呼ばれていること、表面的には何も異常がないため、身近にいる人が、気が付き、病院で適切な治療やサポートを受けるよう、手助けをする必要があります。
もし周囲に以下のリストに複数当てはまる人がいる場合は、高次脳機能障害の可能性が疑えるので、本人に相談をして検査をオススメした方が良いでしょう。
高次脳機能障害は目に見えた外傷はありませんが、日常生活に支障をきたす可能性が十分にある厄介な障害です。脳の病気や頭部の負傷が主な原因として引き起こされるケースが多いと言われています。
特に日本では交通事故の衝撃が原因で発症する事例が多いので、事故後に当記事で紹介したような症状を感じる場合には病院で検査を受けた方が良いでしょう。
なお、病院の検査で高次脳機能障害と診断されて後遺症が認められれば、後遺障害に対する損害賠償の請求も可能です。
弁護士に相談するかお悩みの方へ
下のボタンからあなた当てはまるものを選んで悩みを解消しましょう。
弁護士費用特約があれば 実質0円で依頼できます!
多くの保険会社では、被害者1名につき最大300万円までの弁護士費用を負担してくれます。特約があるか分からない方でも、お気軽にご相談ください。弁護士と一緒にご確認した上で依頼の有無を決めて頂けます。
特約を利用して弁護士に相談する交通事故問題を依頼する弁護士の選び方にはポイントがあります。
等です。
詳しくは以下の記事を読んで、正しい弁護士の選び方を理解した上で弁護士に相談しましょう。
弁護士の選び方について詳しくみる【来所不要・交通事故の被害者は初回相談料0円】◆豊富な解決実績◆示談金の大幅な増額実績多数◆交通事故専門チームが丁寧に対応します。まずは無料でご相談ください。【「六本木一丁目」駅より徒歩3分】
事務所詳細を見る【来所不要・交通事故の被害者は初回相談料0円】◆豊富な解決実績◆示談金の大幅な増額実績多数◆交通事故専門チームが丁寧に対応します。まずは無料でご相談ください。【「立川」駅北口より徒歩6分】
事務所詳細を見る【人身事故被害者の方へ】事故直後・通院中いずれの場合もまずはご相談ください。弁護士への依頼で、結果が大きく変わるかもしれません。【初回面談無料】【着手金無料プランあり】【オンラインで全国対応可能】
事務所詳細を見る交通事故に遭ったことが原因でけがを負い、後遺症が残った場合は、後遺障害等級認定を受けることで保険会社から損害賠償を受け取れる可能性があります。交通事故による後遺...
交通事故に遭ってしまい腰椎圧迫骨折の治療を続けたものの、後遺障害等級が認定されず、不安を感じている方もいるのではないでしょうか。本記事では、腰椎圧迫骨折で後遺障...
本記事では交通事故の被害に遭った方に向けて、後遺障害等級認定の定義、仕組み、認定機関、調査期間などの基礎知識、事前認定と被害者請求の大まかな流れ、後遺障害等級が...
事故で受けたケガが完治しない場合「後遺障害等級認定を受けるかどうか悩んでいる」という方もいるでしょう。この記事では、「後遺障害等級認定を受けることにはデメリット...
交通事故に巻き込まれた際は、できるだけ早く弁護士に相談することが大切です。支払ってもらえる保険金額や逸失利益を計算したい場合もあるでしょう。本記事では、後遺障害...
後遺障害等級と障害者手帳の交付を受けるための等級は別物であり、必ずしも障害者手帳が交付されるわけではありません。本記事では、後遺障害11級に認定された方に向けて...
後遺障害10級には、肩・腕・手や股関節・膝・足を骨折して可動域が2分の1以下に制限された場合が含まれます。本記事では、後遺障害10級の具体的な症状や認定基準、後...
後遺障害等級の認定に当たっては、後遺症の症状や交通事故との因果関係などが精査されます。本記事では、後遺障害等級の認定は厳しいのかどうかや認定されない理由、非該当...
交通事故に遭った家族が1ヵ月以上意識不明の場合は、将来的に「遷延性意識障害」の診断を受ける可能性があります。 本記事では、家族が交通事故に遭って1ヵ月以上意識...
交通事故により重度の後遺障害を負った場合、加害者や保険会社から受け取る損害賠償とは別に、国より「障害年金」を受給することが可能です。この記事では障害年金の制度や...
【弁護士監修】交通事故で後遺障害となり第14級と認定された場合、後遺障害慰謝料の相場がいくらになるのか、計算方法や示談金額、第14級の認定基準などを徹底解説。正...
後遺障害診断書の概要や入手方法、書き方と記入例、後遺障害の等級認定を獲得するためのポイントのほか、医師が診断書を書いてくれない場合とその対処法、後遺障害診断書の...
今回お伝えする内容は、後遺障害等級12級に該当する症状と認定の方法、そして、後遺障害等級12級の適切な慰謝料を獲得する7つの知識をご紹介します。
交通事故に遭った被害者のために、後遺障害の基礎・基本を解説します。適切な治療やリハビリを受けている場合でも、後遺障害を負ってしまうかもしれません。そのようなとき...
交通事故における症状固定とは、むちうちなどのような後遺障害等級の獲得や示談時期などを決める際に重要な意味があります。安易に保険会社から症状固定日の提案に同意する...
交通事故トラブルを弁護士に相談すれば、自身に有利な条件で問題解決できる可能性が高くなります。しかし、費用面が気がかりで躊躇している方もいるのではないでしょうか。...
高次脳機能障害(こうじのうきのうしょうがい)とは、主に脳に損傷を負ったことで起こる様々な神経心理学的障害(記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害など)...
後遺障害等級13級に該当する症状と後遺障害等級13級を獲得する手順をご紹介していきます。
後遺障害の認定が非該当になった場合に、異議申し立てを行うための方法と、成功させるコツをご紹介します。
後遺障害等級10級に認定された場合、その後遺障害が与える労働能力喪失率は27%と設定されており、後遺症が残った場合はいよいよ実生活にも多大な影響を与える症状が多...
労働能力喪失率とは、後遺障害による収入の減少を想定するための比率です。逸失利益を計算する際に用いられます。この記事では、労働能力喪失率の目安や決まり方、逸失利益...
今回は、後遺障害11級と認定される症状や、後遺障害等級11級となった場合に、どの程度の損害賠償になるのかなどをご紹介します。
交通事故でPTSDになった場合、症状に応じて後遺障害認定を受けられることがあります。この記事では、どのような場合に後遺障害認定が認められるのか、何級に該当するの...
後遺障害等級9級に認定される症状の特長と被害者が請求できる慰謝料の相場をご紹介します。後遺障害が関わる事故では手続きの進め方によって慰謝料が100万円以上増額す...
本記事では交通事故の被害に遭った方に向けて、後遺障害等級認定の定義、仕組み、認定機関、調査期間などの基礎知識、事前認定と被害者請求の大まかな流れ、後遺障害等級が...
交通事故による脊柱の負傷で後遺障害が認定されるケースをご紹介します。症状ごとに認定されやすい等級や実際の認定事例などを解説していますので、事故後の後遺症にお悩み...
追突事故の代表的な負傷としてむちうちが挙げられます。むちうちは治療をしても痛みが治らず、後遺障害として扱われるケースも珍しくありません。その場合は、後遺障害認定...
交通事故の後遺症とは一体なんなのか、どのような症状の時に認定されどういった症状が該当するのでしょうか。後遺症と診断される症状の種類や、後遺障害となるケガに加えて...
後遺障害等級の認定に当たっては、後遺症の症状や交通事故との因果関係などが精査されます。本記事では、後遺障害等級の認定は厳しいのかどうかや認定されない理由、非該当...
手足の指に障害が残った場合は、その症状に応じた後遺障害等級が認定されます。この記事では、どのような症状で何級の等級が認定されるのかについて解説します。万が一、事...
後遺障害の認定は書類審査により判断されます。申請内容に不備があると非該当になりやすいため、後遺症があるのに等級を獲得できないケースは珍しくありません。そこで、こ...
事故により腕の切断を余儀なくされた場合、後遺障害として認定を受けることで、加害者に対して「後遺障害慰謝料」や「逸失利益」などを請求することができます。この記事で...