累計相談数
10
万件超
累計サイト訪問数
3,844
万件超
※2024年11月時点
ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ) > 交通事故コラム > 後遺障害等級・申請方法 > 後遺障害等級第3級で獲得できる慰謝料の相場と増額方法
キーワードからコラムを探す
更新日:

後遺障害等級第3級で獲得できる慰謝料の相場と増額方法

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士
監修記事
後遺障害等級第3級で獲得できる慰謝料の相場と増額方法

後遺障害第3級の労働喪失率は100%です。交通事故の被害で後遺障害第3級が認定されてしまった場合、今後の人生で就業をするのは難しい状態であるため、その分、被害者が請求できる慰謝料や損害賠償は高額になりやすいでしょう。

この記事では、後遺障害3等級の慰謝料の相場額と慰謝料を増額する請求のコツをご紹介します。不幸にも交通事故の被害に遭って後遺障害慰謝料の請求を行う場合には、この記事をお役立ていただければ幸いです。

今すぐ無料相談電話相談OKの弁護士が見つかる!
ベンナビ交通事故で
交通事故に強い弁護士を探す

後遺障害等級3級の場合に獲得できる慰謝料の額

後遺障害慰謝料には3つの基準があり、自動車を持っている人が必ず入る自賠責保険基準、保険会社の相場を基準とした任意保険基準、裁判所の過去の判例を基に算出する弁護士基準があります。
 
そしてもっとも高額となるのが弁護士基準です。

表:後遺障害慰謝料の相場(上:自賠責、中:任意保険(推定)下:弁護士)

第1級

第2級

第3級

第4級

1,150万円

(1,100万円)

998万円

(958万円)

861万円

(829万円)

737万円

(712万円)

1,600万円

1,300万円

1,100万円

900万円

2,800万円

2,370万円

1,990万円

1,670万円

 
後遺障害等級第3級の後遺障害慰謝料は、最も高い弁護士基準で1,990万円になります。自賠責基準の場合では861万円(829万円)ですので、約1,000万円もの差が生まれていることになりますね。
 
自賠責基準は最低限度の保証ですので、最も高額な弁護士基準で慰謝料を請求する為には、後遺障害が得意な弁護士に依頼した上で、保険会社と交渉する必要があります。
 
つまり、弁護士に依頼することで、後遺障害慰謝料を含む加害者への損害賠償金が大幅にアップする可能性が高いということです。

後遺障害等級3級の慰謝料を増額させるには

ここまで算出した慰謝料や損害賠償額は、自賠責保険という最低限の保証を目的とした基準で算出された金額のため、弁護士に依頼することでそれを適正な金額まで引き上げることができます。

後遺障害慰謝料を弁護士基準で受ける

表:後遺障害慰謝料の基準別の違い(上:自賠責、下:弁護士)

第1級

第2級

第3級

1,150万円

(1,100万円)

998万円

(958万円)

861万円

(829万円)

2,800万円

2,370万円

1,990万円



・後遺障害慰謝料 861万円(829万円) → 1,990万円

入通院慰謝料も弁護士基準で請求

表:通常の弁護士基準による入通院慰謝料の表(単位:万円)

 

入院

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

13月

14月

15月

通院

 

53

101

145

184

217

244

266

284

297

306

314

321

328

334

340

1月

28

77

122

162

199

228

252

274

191

303

311

318

325

332

336

342

2月

52

98

139

177

210

236

260

281

297

308

315

322

329

334

338

344

3月

73

115

154

188

218

244

267

287

302

312

319

326

331

336

340

346

4月

90

130

165

196

226

251

273

292

306

316

323

328

333

338

342

348

5月

105

141

173

204

233

257

278

296

310

320

325

330

335

340

344

350

6月

116

149

181

211

239

262

282

300

314

322

327

332

337

342

346

 

7月

124

157

188

217

244

266

286

304

316

324

329

334

339

344

   

8月

139

170

199

226

252

252

274

292

308

320

328

333

338

     

9月

139

170

199

226

252

274

292

308

320

328

333

338

       

10月

145

175

203

230

256

276

294

310

322

330

335

         

11月

150

179

207

234

258

278

296

312

324

332

           

12月

154

183

211

236

260

280

298

314

326

             

13月

158

187

213

232

262

282

300

316

               

14月

162

189

215

240

264

284

302

                 

15月

164

191

217

242

266

288

                   


表:むち打ち症で他覚症状がない場合に適用される入通院慰謝料表(単位:万円)

 

入院

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

13月

14月

15月

通院

 

35

66

92

116

135

152

165

176

186

195

204

211

218

223

228

1月

19

52

83

106

128

145

160

171

182

190

199

206

212

219

224

229

2月

36

69

97

118

138

153

166

177

186

194

201

207

213

220

225

230

3月

53

83

109

128

146

159

172

181

190

196

202

208

214

221

226

231

4月

67

95

119

136

152

165

176

185

192

197

203

209

215

222

227

232

5月

79

105

127

142

158

169

180

187

193

198

204

210

216

223

228

233

6月

89

113

133

148

162

173

182

188

194

199

205

211

217

224

229

 

7月

97

119

139

152

166

175

183

189

195

200

206

212

218

225

   

8月

103

125

143

156

168

176

184

190

196

201

207

213

219

     

9月

109

129

147

158

169

177

185

191

197

202

208

214

       

10月

113

133

149

159

170

178

186

192

198

203

209

         

11月

117

135

150

160

171

179

187

193

199

204

           

12月

119

136

151

161

172

180

188

194

200

             

13月

120

137

152

162

173

181

189

195

               

14月

121

138

153

163

174

182

190

                 

15月

122

139

154

164

175

183

                   

 
・入通院慰謝料 :126万円 → 233万円(158万円)

後遺障害等級第3級で獲得できた慰謝料の判例

判例①

時期:平成11年1月
対象:38歳の男性
事故:普通自動車に追突
外傷:頭蓋骨骨折、くも膜下出血、遷延性意識障害などの傷害
障害:高次脳機能障害が残り後遺障害等級3級3号と認定
 
弁護士が慰謝料増額を請求し、慰謝料の弁護士基準額1,990万円のところ、2,100万円に増額。損害賠償金は合計1億5,963万392円となる。

判例②

時期:平成2年8月23日判決
対象:68歳男性
事故:バスに衝突される
外傷:頸髄損傷、頭蓋骨陥没骨折、四肢麻痺、膀胱障害
障害:後遺障害等級3級
 
弁護士が慰謝料増額を請求し、慰謝料の弁護士基準額1,990万円のところ、2,000万円に増額。損害賠償金は合計4,965万2,142円となる。

適切な後遺障害認定を獲得する方法

後遺障害等級の認定を確実に取りたいなら、必ず「被害者請求」で行う事です。
保険会社が申請手続きなどのすべてを行ってくれるのが通常ですが、その申請を被害者自身が診断書などの書類を揃えて行うことで、より等級が取りやすくなる詳しい内容の書類を提出することが可能になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。弁護士に依頼することで、費用はかかりますが、望んだ結果に近づきやすいことがわかっていただけたかと思います。しかし、弁護士なら誰でもいいわけではありません。今回のようなケースであれば、必ず交通事故を得意とする弁護士を選択することが大事です。
 
せっかく依頼するのであれば、裁判でも負けないような専門家を選んで頂ければと思います。弁護士を選ぶコツや探し方を確認したい場合はぜひ以下の記事もご覧ください。

今すぐ無料相談電話相談OKの弁護士が見つかる!
ベンナビ交通事故で
後遺障害に強い弁護士を探す

 

出典元一覧

日弁連交通事故相談センター
厚生労働省|障害等級表
自賠責保険・共済紛争処理機構

この記事をシェアする

弁護士に相談するかお悩みの方へ

下のボタンからあなた当てはまるものを選んで悩みを解消しましょう。

弁護士が必要か分からない方
保険会社に相談
弁護士に相談
自力で解決

弁護士に相談する以外にも様々な方法があります。
あなたは弁護士に相談すべきかを診断してみましょう。

\ 最短10秒で完了 /

弁護士の必要性を診断する無料
弁護士の費用が心配な方

弁護士費用特約があれば 実質0円で依頼できます!

多くの保険会社では、被害者1名につき最大300万円までの弁護士費用を負担してくれます。特約があるか分からない方でも、お気軽にご相談ください。弁護士と一緒にご確認した上で依頼の有無を決めて頂けます。

特約を利用して弁護士に相談する
弁護士の選び方が分からない方

交通事故問題を依頼する弁護士の選び方にはポイントがあります。

  • 過去の解決事例を確認する
  • 料金体系が明確である弁護士を選ぶ
  • 交通事故問題が得意な弁護士から選ぶ

等です。

詳しくは以下の記事を読んで、正しい弁護士の選び方を理解した上で弁護士に相談しましょう。

弁護士の選び方について詳しくみる
東京
神奈川
福岡
大阪
京都
愛知
春田法律事務所 東京オフィス(虎ノ門・新橋)

人身事故被害者の方へ】事故直後・通院中いずれの場合もまずはご相談ください。弁護士への依頼で、結果が大きく変わるかもしれません。初回面談無料】【着手金無料プランあり】【オンラインで全国対応可能】

事務所詳細を見る
【事故被害者/来所不要】立川・ベリーベスト法律事務所

【来所不要・交通事故の被害者は初回相談料0円豊富な解決実績◆示談金の大幅な増額実績多数交通事故専門チームが丁寧に対応します。まずは無料でご相談ください。【「立川」駅北口より徒歩6分】

事務所詳細を見る
アウル東京法律事務所

相談料着手金0円&電話相談◎賠償額が妥当か判断してほしいならご相談を!交渉での解決早期解決負担軽減を目指します来所せずに電話で依頼完了!|弁護士費用特約に対応|土日祝 

事務所詳細を見る
東京都の弁護士一覧はこちら
あらゆる事故に備える!ベンナビ弁護士保険
弁護士費用を補償

交通事故や自転車事故など、事故はいつ起きてしまうか分からないものです。弁護士費用を用意できず泣き寝入りとなってしまうケースも少なくありません。

ベンナビ弁護士保険は、弁護士依頼で発生する着手金を補償する保険です。

交通事故だけでなく、自転車事故、労働問題、離婚、相続トラブルなど幅広い法的トラブルで利用することができます。

無料で資料ダウンロード
弁護士費用を負担してくれる
弁護士保険で法律トラブルに備える
弁護士保険に関する資料のお届け先
氏名
必須
フリガナ
必須
電話番号
必須
メールアドレス
必須
この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。
編集部

本記事はベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ交通事故(旧:交通事故弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

後遺障害等級・申請方法に関する新着コラム

後遺障害等級・申請方法に関する人気コラム

後遺障害等級・申請方法の関連コラム


後遺障害等級・申請方法コラム一覧へ戻る
弁護士の方はこちら