後遺障害等級1級に認定される症状と獲得出来る慰謝料まとめ

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交通事故コラム
2015.10.7

後遺障害等級1級に認定される症状と獲得出来る慰謝料まとめ

Kouisyougai-1kyuu

交通事故が得意な弁護士が悩みを一発解決【▶︎無料相談はこちら

 

交通事故による後遺障害等級1級は、後遺障害として認定される症状のなかで最も重いものとされ、労働能力喪失率も100%に設定されています。また、後遺障害等級1級と2級には要介護のものと、介護を必要としないものがあります。
 
今回はそんな後遺障害等級1級に認定される症状と、獲得出来る慰謝料の相場をご紹介します。
 

後遺障害1級の適正な等級を獲得するなら、弁護士への相談が最適です


後遺障害等級1級の獲得は加害者側の保険会社が行うのが通常ですが、「不備のある診断書」「細かい症状が記載されていない」などが起こり、「後遺障害等級が認められない」、あるいは「低い等級認定」となってしまうケースが多発しております。

もしあなたが、「後遺障害等級1級を獲得したい」「適正な等級なのか判断したい」「後遺障害慰謝料の増額をしたい」とお考えであれば、保険会社との示談交渉が進む前に「後遺障害問題を得意とする専門の弁護士」へ相談をされる事をおすすめします。

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 【目次】
後遺障害等級1級に認定される症状
1級|1号:両目が失明したもの
1級|2号:咀嚼及び言語の機能を廃したもの
1級|3号〜6号は両手足を失ったり、麻痺して動かなくなった場合
要介護と介護無しの違いは介護のレベル
後遺障害等級『第1級』と認定された症状
後遺障害等級1級の慰謝料
後遺障害以外の慰謝料
後遺障害慰謝料以外の損害賠償費
後遺要害等等級1級に認定された場合の損害賠償額
適切な後遺障害認定なら弁護士に相談



 

後遺障害等級1級に認定される症状

まずは後遺障害等級1級と認定される後遺症(後遺障害)をまとめましたので、ご確認ください。
 

等級

後 遺 障 害

自賠責保険
(共済)金額

労働能力
喪失率

第1級

1号:両目が失明したもの
※眼球亡失や、ようやく明暗を弁じ得るもの。

3,000万円

100%

2号:咀嚼及び言語の機能を廃したもの
※流動食しか摂取できない。4種の子音のうち3種以上の発音不能のもの。

3号:両上肢をひじ関節以上で失ったもの
※肘と肩の間で切断した。

4号:両上肢の用を全廃したもの
※肩・肘・手首が強直、可動域が失われたもの。弛緩性麻痺のために自動運動ができない状態。
これに手の指の全部の用を廃したものが加わっているものも該当します。

5号:両下肢をひざ関節以上で失ったもの
※膝と股関節の間で切断した。

6号:両下肢の用を全廃したもの
※股・膝・足首が強直したもの。足の指の全部の機能が廃したものも該当します。

 
 

1級|1号:両目が失明したもの

後遺障害第1級1号は文字通り、交通事故によって両眼の視力が完全に失明した場合に認定されます。眼球を失ってしまったケースは当然該当し、矯正視力で0.01未満の場合も第1級の1号となります。
 

1級|2号:咀嚼及び言語の機能を廃したもの

咀嚼機能と言語機能が交通事故によって失われてしまった場合に第1級2号が認定されます。咀嚼機能に関しては、スープのような流動食以外食べられない障害で、言語機能は子音の発音方法である以下の発音ができないものになります。
 
口唇音:ま行、ぱ行、ば行、わ行、ふ
歯舌音:な行、た行、だ行、ら行、さ行、しゅ、ざ行、じゅ
口蓋音:か行、が行、や行、ひ、にゅ、ぎゅ、ん
咽頭音:は行
 
これらの4つのうち、3つ以上発音できない場合に、言語機能を廃したと認定されます。第1級2号はこの二つの障害が両方ある場合が該当し、どちらか片方の場合は後遺障害は第3級の2号になります。
 
 

1級|3号〜6号は両手足を失ったり、麻痺して動かなくなった場合

後遺障害第1級の3号から6号は手足に障害が残った場合に認定されます。
 
・第1級3号
両方の腕を根元、あるいは肘以上で失った場合
 
・第1級4号
両腕そのものは失われていなくても、肩から下が全く動かなかい。可動域が10%以内になってしまった場合です。動かなくなった理由は麻痺でも硬直でも構わないとされています。
 
・第1級5号
両足を根元、あるいは膝より上で失った場合。
 
・第1級6号
5号と同じく足は失わなかったものの、股や膝、足関節全体が完全麻痺している。可動範囲が10以下に制限されてしまった場合は第1級6号が認定されます。
 
 

要介護と介護無しの違いは介護のレベル

読み比べるとお分かりいただけますが、第1級と第2級の違いは、「常に介護を要するもの」と「随時介護を要するもの」という文言の違いだけです。
 

等級

介護を要する後遺障害

保険金額

労働能力喪失率

第1級

1号

 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの

4000万円

100%

2号

 胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、常に介護を要するもの

第2級

1号

 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、随時介護を要するもの

3000万円

100%

2号

 胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、随時介護を要するもの

 
交通事故によって受けたダメージから生命を維持するためには常に介護が必要ということは、脳や神経以外の臓器へダメージを受けた場合が該当します。要介護第1級に値する重い後遺障害の場合、肺や心臓にダメージを受け、自律呼吸が難しいケースですがほとんどです。
 
このような状態で生き続ける被害者の苦痛を考えて、同じ等級でも1000万円もの差が設けられています。

 

後遺障害等級『第1級』と認定された症状

引用元:交通事故オンライン 伊佐行政書士事務所

認定された後遺障害 第1級

傷病名

高次脳機能障害、1級3号

頭部外傷、外傷性クモ膜下出血、脳室内血腫、硬膜下水腫等

四肢麻痺、呼吸障害、膀胱直腸障害、自律神経障害等、1級3号

頭部外傷、頭部挫創、頚髄損傷等

四肢麻痺、膀胱直腸障害、1級3号、12級5号

頚髄損傷

失見当識、注意力低下、学習障害、両上肢巧緻性低下、右下肢麻痺、2級3号、複視、12級相当

脳内出血、頭部外傷、骨盤骨折、左動眼神経麻痺等

高次脳機能障害、1級3号

頭部外傷、急性硬膜下血腫、硬膜水腫、脳挫傷

両下肢運動機能全廃、感覚障害、排便・排尿障害、1級3号、骨盤骨変形、12級5号

脊髄損傷

常に介護を要するもの、併合1級

頭蓋骨底骨折、髄液漏、脳挫傷、左急性硬膜下血腫、両肺挫傷、外傷性クモ膜下出血

高次脳機能障害、1級3号

脳挫傷、外傷性脳内出血、脳幹損傷

神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し常に介護を要するもの、1級3号

びまん性脳損傷、骨盤骨折

四肢麻痺、1級3号

頚髄損傷、頚椎脱臼骨折、両肺挫傷

四肢体幹の不自由、異常知覚、排尿障害、1級3号

外傷性頚髄損傷

右下肢の拘縮、四肢・体幹筋萎縮、精神症状、1級3号

脳挫傷、急性硬膜下血腫、頭部打撲

寝たきり、1級1号、胸椎圧迫骨折による椎体の楔状変形が11級7号

胸椎圧迫骨折、慢性硬膜下血腫

両下肢完全麻痺、1級3号

胸椎脱臼骨折、脊髄損傷

遷延性意識障害、脳挫傷、1級3号

遷延性意識障害、脳挫傷

失語、右片麻痺、1級3号

頭蓋骨骨折、脳挫傷、急性硬膜外血腫

四肢麻痺、1級3号

頭部外傷性頚髄損傷

神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し常に介護を要するもの、1級3号

外傷性弓部大動脈破裂、肝挫傷

重度四肢麻痺、体幹機能障害、意識障害、1級3号

頭蓋骨骨折、気脳症

右側上下肢及び左側下肢運動障害、1級

両側下腿開放骨折、脳挫傷、外傷性くも膜下出血

脳挫傷による精神障害、1級3号

脳挫傷

胸髄損傷、1級3号、左下腿骨接後偽関節、8級9号、骨に著しい奇形、12級5号

胸椎脱臼骨折、胸髄損傷、右鎖骨骨折、多発肋骨骨折、下腿骨折、両血気胸肺挫傷

右視力消失、健忘、行動異常、常時介護を要する状態、1級

脳挫傷

運動麻痺、膀胱直腸障害

脊髄損傷、肝挫傷、頭部挫傷、外傷性クモ膜下出血

四肢ほぼ完全麻痺、歩行、坐位、寝返りが全く不可能、発声不可能、1級3号

脳内出血、腎臓・脾臓摘出、脳挫傷、急性硬膜下血腫

精神異常、脳血管性痴呆、1級3号

頭部外傷、外傷性クモ膜下出血、脳挫傷等

四肢麻痺、知覚・言語障害、1級3号

痙性四肢麻痺

失語症、てんかん(植物状態)、経管栄養、1級3号

びまん性脳損傷、右大腿骨骨折、右脛腓骨骨折

頚髄損傷による四肢麻痺、1級3号、腸骨変形、12級5号

頭部外傷、頭蓋骨骨折、頚椎脱臼骨折、頚髄損傷等

四肢麻痺、感覚性失語、外傷性てんかん、1級3号

急性硬膜下血腫、脳挫傷

四肢麻痺、意思疎通不可能、1級1号

外傷性クモ膜下出血

四肢麻痺、意識障害、自力摂食不能、発語不能、自力体位変換不能、車椅子でも自力身体移動不能で1級3号

頭部外傷、脳挫傷、硬膜下腫瘍

寝たきり、発言不可能、1級3号

頭蓋骨陥没骨折、外傷性クモ膜下出血、脳挫傷、顔面骨骨折

植物状態、1級3号

硬膜下血腫、脳挫傷、外傷性クモ膜下出血

四肢麻痺、膀胱直腸障害、1級3号

頚椎破裂骨折、頚髄損傷、頭部外傷

頭部外傷後の記銘力障害・見当識障害等の精神神経症状、1級3号

脳挫傷、頭蓋骨骨折、頬骨骨折

意思疎通不能、寝たきり状態が現症障害1級1号、既存障害7級4号、加重障害

脳挫傷、意識障害、汎発性腹膜炎

知的レベル低下・四肢完全麻痺・両下肢筋力低下1級1号、骨盤骨変形が12級5号

外傷性クモ膜下出血、脳挫傷、てんかん、四肢不全麻痺、骨盤骨折、右頸骨顆部骨折

左前・側頭葉・右側頭葉内側に脳挫傷および右小脳損傷、脳萎縮、1級1号

脳挫傷、急性硬膜下血腫

 
注意してほしいのは、これらの症状が必ずしも後遺障害1級に認定されるわけではないという事です。適切な後遺障害認定の申請手順を踏む必要がありますし、適切な後遺障害診断書を医師に書いてもらう必要もあります。
 
各リンク先の記事を参考に、1級の認定を獲得できるよう知識をつけて頂ければと思います。
 

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後遺障害等級1級の慰謝料

後遺障害で獲得できる慰謝料には「後遺障害慰謝料」と「入通院慰謝料」の2種類があり、さらに「自賠責保険基準」「任意保険基準」「弁護士基準」の3つの基準に分かれています。
 
この基準の中でもっとも低いのが自賠責保険基準で、もっとも高額となるのが弁護士基準となっています。
 
表:後遺障害慰謝料の相場(上:自賠責保険、中:任意保険(推定)下:弁護士基準)

第1級

第2級

第3級

第4級

第5級

第6級

第7級

1,100万円

958万円

829万円

712万円

599万円

498万円

409万円

1,600万円

1,300万円

1,100万円

900万円

750万円

600万円

500万円

2,800万円

2,370万円

1,990万円

1,670万円

1,400万円

1,180万円

1,000万円

第8級

第9級

第10級

第11級

第12級

第13級

第14級

324万円

245万円

187万円

135万円

93万円

57万円

32万円

400万円

300万円

200万円

150万円

100万円

60万円

40万円

830万円

690万円

550万円

420万円

290万円

180万円

110万円

 
 

後遺障害以外の慰謝料

請求項目

内容と慰謝料の相場

入通院慰謝料

4,200円/日
【相場】
・通院1ヶ月につき10~20万円
・入院1ヶ月につき約30~50万円

後遺障害慰謝料

自賠責保険の後遺障害等級第1級では1100万円

死亡慰謝料

一家の大黒柱:2,600~3,000万円
これに準ずる者(配偶者):2,300~2,600万円
それ以外の者:2,000~2,400万円

 
 

後遺障害慰謝料以外の損害賠償費

治療費関係費

治療費や入院費が該当

看護料

通院付添費:3300円/日
近親者が付添う場合:6500円/日、

入通院慰謝料

4200円/日

入院雑費

1500円/日

通院交通費

通院に要した交通費など

その他

将来介護費・装具購入費・学費・家庭教師代など

休業損害

5700円/日

傷害慰謝料

入通院期間に基づいて算定(あまりにも入院などが長い場合)

逸失利益

後遺障害で失われたと判断される利益のこと
【逸失利益=基礎収入×労働能力喪失率×中間利息控除係数】

 
 

後遺要害等等級1級に認定された場合の損害賠償額

算定には主に上記の項目の合計が損害賠償金額の合計になりますが、後遺障害等級第1級ともなると、生涯に渡って病院生活を送る可能性が高くなるため、一般人が具体的な保険金を導くのは困難です。
 
そこで、過去の裁判で後遺障害第1級に認定された場合の金額をご紹介します。
 

項目

後遺障害等級1級の賠償額

治療費

1570万6686円

入院雑費

44万8500円

入院付添費

194万3500円

将来治療費

707万5775円

交通費

8万7000円

休業補償

239万1868円

入通院慰謝料

350万円

後遺障害逸失利益

7244万1811円

後遺障害慰謝料

3200万円

将来付添看護費

1億3441万1340円

将来雑費

1556万4870円

家屋改造費

2370万円

車両改造費

421万2313円

介護用品費

453万2876円

合計

2億6778万2853円

 

適切な後遺障害認定なら弁護士に相談

適切な後遺障害等級の獲得を望むなら、まずは「被害者請求」を行っていただくのが最も確実です。また、交通事故を得意とする弁護士に依頼する事で等級認定ももちろんですが、さらなる保険金増額を見込めます。
 
他にも・・・
・保険会社との有利な交渉をしたい
・示談の最適なタイミングがいつが良いのかわからない
・固定症状までにやるべきことはなにか
・面倒な書類作成を任せたい
 など
 
こういった実務を代行してくれるだけでもかなりありがたいと言えます。一度ご検討されてみてはいかがでしょうか。

なお、1級以外の後遺障害等級について知りたい方は、下記の該当する等級するリンクより、ご確認ください。


 2級  ▶ 後遺障害等級2級で獲得出来る慰謝料と症状まとめ
 3級  ▶ 後遺障害第級3級となる症状と適正な慰謝料を獲得する方法
 4級  ▶ 後遺障害4級に認定される症状と適切な等級を獲得する方法
 5級  ▶ 後遺障害等級5級を獲得できる症状と慰謝料を増額させる方法
 6級  ▶ 後遺障害等級6級に認定される症状と獲得できる慰謝料
 7級  ▶ 後遺障害等級7級の慰謝料と認定される症状まとめ
 8級  ▶ 後遺障害等級8級に認定される症状|慰謝料増額の方法まとめ
 9級  ▶ 後遺障害等級9級の慰謝料を100万円以上増額させる方法
 10級 ▶ 後遺障害等級10級となる症状と慰謝料の相場
 11級 ▶ 後遺障害等級11級の症状と正当な等級を獲得する手順
 12級 ▶ 後遺障害等級12級の適切な慰謝料を獲得する7つの知識
 13級 ▶ 後遺障害等級13級となる症状と獲得できる慰謝料の相場
 14級 ▶ 後遺障害14級の慰謝料の相場と慰謝料を増額させる方法
 

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後遺障害が残る可能性のある方は
必ず弁護士に相談しましょう


本記事で解説してきた通り、弁護士に依頼するのとしないのとでは慰謝料の額に大きな差が生じます。

・後遺障害の認定を受けたい
・弁護士基準で慰謝料を獲得をしたい

このようにお考えであれば、必ず弁護士に相談するようにしましょう。

後遺障害の認定には高度な専門知識が必要になり、一般の方が行うには大変な労力と時間がかかります。また、弁護士基準での慰謝料獲得には弁護士への依頼が必要不可欠です。

もちろん、弁護士への依頼には費用がかかりますが、原則として依頼者が費用倒れになるような場合、弁護士が依頼を受けることはありません。

まずは、後遺障害の認定を受けられる可能性があるのか、慰謝料の適正な金額はどれくらいなのか、を弁護士に相談して明確にすることを強くオススメします。

編集部

本記事は交通事故弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※交通事故弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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