交通事故や自転車事故など、事故はいつ起きてしまうか分からないものです。弁護士費用を用意できず泣き寝入りとなってしまうケースも少なくありません。
ベンナビ弁護士保険は、弁護士依頼で発生する着手金を補償する保険です。
交通事故だけでなく、自転車事故、労働問題、離婚、相続トラブルなど幅広い法的トラブルで利用することができます。
弁護士保険で法律トラブルに備える
高次脳機能障害は、後遺障害認定の申請が通れば補償金を請求できる後遺症です。後遺障害認定によって交通事故の保険金が100万円単位で増額するケースも非常に多いので、もし高次脳機能障害の疑いがある状態なら後遺障害申請を検討した方が良いでしょう。
ただ、後遺障害申請の認定は書類審査のみで判断されるため、画像診断で症状が確認しにくい高次脳機能障害は認定が難しい後遺症だと言われています。書類審査で症状の有無を証明できければ後遺障害申請は認められません。
高次脳機能障害を証明するには認定の基準について把握しておく必要があります。この記事では高次脳機能障害の後遺障害等級を獲得するための条件についてご紹介します。
後遺障害申請をするとその後遺症の度合いに対して等級が認定されます。後遺障害の等級は1級から14級の14段階ですが、高次脳機能障害は以下表の症状に応じて後遺障害が認定されるケースが多いです。
<高次脳機能障害の等級認定の基準>
後遺障害等級 |
後遺障害内容 |
|
1号 |
神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの |
|
(例) |
食事・排泄・入浴など、自宅で行う通常の生活動作が介護なしでは難しい状態。 |
|
1号 |
神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの |
|
(例) |
自宅での日常動作には問題がなくても、生命維持に必要な身辺動作が行えず外では家族の介護を欠かせない状態 |
|
3号 |
神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの |
|
(例) |
注意力・学習力・コミュニケーション力などの能力が著しく低下して労働や家事はこなせない状態 |
|
2号 |
神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの |
|
(例) |
単純な繰り返し作業なら労働は可能だが、就労の際には職場の人の理解と援助は欠かせない状態 |
|
4号 |
神経系統の機能又は精神に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの |
|
(例) |
一般就労は可能だが、約束忘れやミスが極端に多く健常者と同じ労働をするのは難しい状態 |
|
10号 |
神経系統の機能又は精神に障害を残し、 |
|
(例) |
健常者と同じ労働をすることは可能だが、作業が効率よくこなせず持続力も悪くなり通常労働に問題が生じる状態 |
上記で紹介した後遺症の症状があっても、後遺障害として認定される条件を満たしていなければ、保険会社からの保障は得られません。
高次脳機能障害の症状の有無と交通事故被害がきっかけである事実を証明する必要があります。
高次脳機能障害の症状が以下の内容に該当している場合には、後遺障害の認定が認められます。
交通事故の損害賠償請求では、後遺症と事故の因果関係の証明が重要です。担当医と相談をして念入りに申請の準備を整えましょう。
高次脳機能障害の症状の有無を証明するためには、以下の4つの条件を満たしている必要があります。
ただ、これらの条件を全て満たすのはハードルが高く、後遺障害等級認定を諦めてしまう被害者が多いのも事実です。高次脳機能障害は軽度・中度の症状だと画像診断では解析ができないケースも珍しくありません。
そのため、後遺障害等級認定では明らかな能力低下がある場合、画像診断などの結果に異常がなくても等級認定を認める動きがあります。条件を全て満たしていなくても認定の可能性はあるので、後遺障害申請を得意とする弁護士への相談の検討をオススメします。
高次脳機能障害が認定される可能性を高めるためのポイントを2つご紹介します。後遺障害申請は申請方法も適切な等級を獲得するための重要な要素です。
後遺障害認定の申請方法には『事前認定』と『被害者請求』の2通りの方法がありますが、認定の確率を少しでも高めたいのであれば、被害者請求での申請をオススメします。
事前認定は保険会社にすべての手続きを任せられるので便利ですが、保険会社は事務的に手続きを進めるだけのケースが多いため、提出書類の不備のチェックや認定がされやすいよう特別な配慮を期待することをできません。
後遺障害申請は保険金の金額を決定する重要な手続きなので、他者から症状の原因が見えず、証明が難しいと言われる後遺障害に関しては被害者請求を利用した方が良いでしょう。
後遺障害認定では医師から作成してもらう後遺障害診断書の内容が非常に重要です。そのため、不適切な診断書を作成されて後遺障害申請が失敗しないよう、診断を受ける際には以下の4点を守るように注意しておきましょう。
医師は治療のプロですが、診断書作成のプロではありません。任せきりではなく、協力して手続きを進めていくという意識を持っておくことをオススメします。
高次脳機能障害に該当する症状でも、事前認定では低い等級になったり認定されなかったりします。ここでは、弁護士を通した被害者申請により、大幅に後遺障害等級を引き上げ、損害賠償を増額できた事例を紹介します。
交通事故による脳内出血が起き、高次脳機能障害が生じたものの事前認定では、加害者の保険会社から「後遺障害の認定はない」と言われ弁護士に相談。高次脳機能障害が事故による脳内出血のものと主張し証明できたことで、後遺障害1級が認められました。
その上で、弁護士が保険会社と示談交渉することで約9,000万円の示談金獲得に成功しました。
歩行中の事故で、被害者は事故前に比べ意思疎通が難しくなったり、感情の起伏が激しくなったりしたことについて、後遺障害申請から弁護士に依頼しました。
被害者申請で必要な医師の意見書を詳細に書いてもらえるよう病院に依頼すると同時に、家族が記入しなければならない報告書の記載について徹底サポートしました。
結果、後遺障害等級7級の獲得に成功し、損害賠償を2,000万円から4,500万円への増額に成功しました。
高次脳機能障害で後遺障害の認定を受けるには、後遺症の症状の有無と症状発症と事故の因果関係を証明できるかが重要なポイントです。
弁護士に相談するかお悩みの方へ
下のボタンからあなた当てはまるものを選んで悩みを解消しましょう。
弁護士費用特約があれば 実質0円で依頼できます!
多くの保険会社では、被害者1名につき最大300万円までの弁護士費用を負担してくれます。特約があるか分からない方でも、お気軽にご相談ください。弁護士と一緒にご確認した上で依頼の有無を決めて頂けます。
特約を利用して弁護士に相談する交通事故問題を依頼する弁護士の選び方にはポイントがあります。
等です。
詳しくは以下の記事を読んで、正しい弁護士の選び方を理解した上で弁護士に相談しましょう。
弁護士の選び方について詳しくみる【事故被害者は初回相談料・着手金0円】◆交通事故専門チームが迅速に対応いたします。◆示談金の大幅な増額実績多数◆まずは無料でお気軽にご相談ください【「町田駅」より徒歩3分】
事務所詳細を見る【2000万円の増額実績あり】⇒詳細は解決事例をタップ◆死亡事故/後遺障害案件など交通事故に幅広く対応◆保険会社との交渉や訴訟はお任せを!ご相談者様に寄り添ったきめ細やかな対応【弁護士費用特約のご利用で自己負担は0円!】
事務所詳細を見る【初回面談無料】事故直後からご相談可能!「依頼者第一主義」をモットーに、交通事故被害でお困りの方に寄り添います。クイックレスポンスで対応◎不安なこと、分からないこともお気軽にご相談下さい。
事務所詳細を見る交通事故に遭った家族が1ヵ月以上意識不明の場合は、将来的に「遷延性意識障害」の診断を受ける可能性があります。 本記事では、家族が交通事故に遭って1ヵ月以上意識...
交通事故により重度の後遺障害を負った場合、加害者や保険会社から受け取る損害賠償とは別に、国より「障害年金」を受給することが可能です。この記事では障害年金の制度や...
交通事故が原因の腰痛で請求できる慰謝料は、症状の程度により異なります。腰痛の場合、後遺障害等級12級・14級が認定される可能性がありますが、そのためには申請手続...
交通事故でけがを負うと約3ヶ月~半年で症状固定され、後遺障害の有無や症状が確定します。症状固定された時の対応で損害賠償の金額が増減する可能性があります。この記事...
交通事故トラブルを弁護士に相談すれば、自身に有利な条件で問題解決できる可能性が高くなります。しかし、費用面が気がかりで躊躇している方もいるのではないでしょうか。...
今回お伝えする内容は、後遺障害等級12級に該当する症状と認定の方法、そして、後遺障害等級12級の適切な慰謝料を獲得する7つの知識をご紹介します。
交通事故が原因で耳鳴りが生じるケースは多々あります。また、耳鳴りは症状が長引きやすいため、後遺症として症状が残ってしまうことも珍しくありません。この記事では、交...
後遺障害等級の12級13号は、局部に頑固な神経症状が残った際に認定される後遺障害です。この記事では、12級13号は具体的にどのような状態で認定されるのかや14級...
骨折の後遺障害等級や慰謝料の請求例などをご紹介します。示談は当事者間の合意によって成立するものなので、損をしないためにも適切な等級と慰謝料相場は把握しておくべき...
後遺障害認定の結果に納得がいかない場合は、異議申し立てをすることで再審査を受けられます。この記事では、後遺障害の異議申し立てにかかる期間の目安と、再申請を成功さ...
【弁護士監修】交通事故で後遺障害となり第14級と認定された場合、後遺障害慰謝料の相場がいくらになるのか、計算方法や示談金額、第14級の認定基準などを徹底解説。正...
後遺障害診断書の概要や入手方法、書き方と記入例、後遺障害の等級認定を獲得するためのポイントのほか、医師が診断書を書いてくれない場合とその対処法、後遺障害診断書の...
今回お伝えする内容は、後遺障害等級12級に該当する症状と認定の方法、そして、後遺障害等級12級の適切な慰謝料を獲得する7つの知識をご紹介します。
交通事故に遭った被害者のために、後遺障害の基礎・基本を解説します。適切な治療やリハビリを受けている場合でも、後遺障害を負ってしまうかもしれません。そのようなとき...
交通事故における症状固定とは、むちうちなどのような後遺障害等級の獲得や示談時期などを決める際に重要な意味があります。安易に保険会社から症状固定日の提案に同意する...
交通事故トラブルを弁護士に相談すれば、自身に有利な条件で問題解決できる可能性が高くなります。しかし、費用面が気がかりで躊躇している方もいるのではないでしょうか。...
高次脳機能障害(こうじのうきのうしょうがい)とは、主に脳に損傷を負ったことで起こる様々な神経心理学的障害(記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害など)...
後遺障害等級13級に該当する症状と後遺障害等級13級を獲得する手順をご紹介していきます。
後遺障害の認定が非該当になった場合に、異議申し立てを行うための方法と、成功させるコツをご紹介します。
後遺障害等級10級に認定された場合、その後遺障害が与える労働能力喪失率は27%と設定されており、後遺症が残った場合はいよいよ実生活にも多大な影響を与える症状が多...
後遺障害が認定されない原因と非該当になった時の対処法をご紹介します。後遺障害が認定されるか否かで、保険金の額に100万円以上の差額が生じるケースは珍しくありませ...
後遺障害等級13級に該当する症状と後遺障害等級13級を獲得する手順をご紹介していきます。
耳の後遺障害に関して、該当する症状とその等級をご紹介します。適切な後遺障害等級と慰謝料を獲得する上での参考にしてみてください。
高次脳機能障害は、症状の程度によって1級から9級の後遺障害等級に該当します。ただし、必ず認定されるわけではありません。適切な等級に認定してもらうポイントや条件に...
後遺障害等級の12級14号は、外貌に醜状が残った際に認定される障害です。この記事では、12級14号とは具体的にどのような後遺障害なのか、請求できる損害賠償(慰謝...
交通事故でPTSDになった場合、症状に応じて後遺障害認定を受けられることがあります。この記事では、どのような場合に後遺障害認定が認められるのか、何級に該当するの...
交通事故トラブルを弁護士に相談すれば、自身に有利な条件で問題解決できる可能性が高くなります。しかし、費用面が気がかりで躊躇している方もいるのではないでしょうか。...
後遺障害診断書は後遺障害認定を受けるために必須の書類です。しかし、医師が診断書を書いてくれないトラブルが時折生じます。この記事では、医師が後遺障害診断書の作成を...
交通事故により眼球やまぶたが傷ついたり、機能障害を負ったりします。この記事では、眼球やまぶたに関する後遺障害について、該当する症状や後遺障害等級、慰謝料相場をす...
【弁護士監修】交通事故で後遺障害となり第14級と認定された場合、後遺障害慰謝料の相場がいくらになるのか、計算方法や示談金額、第14級の認定基準などを徹底解説。正...
交通事故で歯を負傷した場合、怪我の度合いや症状によっては後遺障害が認定される可能性があります。この記事では、歯の負傷で認定される後遺障害の症状と等級、請求できる...
後遺障害が複数ある状態だと、それらを併合して障害等級が繰り上がり示談金を増額できるケースがあります。この記事では後遺障害併合のルールと等級繰上げをする際のポイン...